W101.高鈴山からあかさわ山荘へ

1.動 機
秋雨前線が居座って雨の日が続き、遠くの山には行きにくい。水戸アルパインの来年3月例会として日立アルプス縦走の計画があり、その幹事役の一人になっているので、雨のない一日、このエスケープルートの「高鈴山からあかさわ山荘」の下見をすることにした。この道は、3年前に同期の仲間と歩いた「あかさわ山荘−神峰山−高鈴山−あかさわ山荘」の周回ルートの一部なので、この時を思い出しながら同じルートを歩いてみようと出かけた。神峰山への直登ルートの入口を見過ごして神峰山はパスしたが、エスケープルートの「高鈴山からあかさわ山荘」は今でもよく整備されていることが確認できた。

2.データ
a)山域:高鈴山(623m)
b)登山日:2009/10/01(木)晴
c)コースタイム:
日立自宅 9:30 = 10:10 あかさわ山荘駐車場 10:20 ---- 10:35 トンネル入口 ---- 11:00 神峰山合流点 ---- 11:05 向陽台分岐 ---- 11:25 御岩神社分岐 ---- 11:45 玉簾の滝分岐 ---- 12:10 助川城址分岐 ---- 12:15 高鈴山 12:45 ---- 12:50 助川城址分岐 ---- 13:05 諏訪分岐 ---- 13:30 自然村ゲート ---- 14:05 日鉱記念館分岐 ---- 14:20 あかさわ山荘駐車場 14:25 = 15:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「町屋」
(黒線:実歩行ルート、茶色線:パスした神峰ルート)

(実歩行ルートの高低差)


3.山行記録
我が家を9時半に出発、あかさわ山荘の県道向かいの駐車場に入ったのは10時を過ぎており、2台の先客がいた。身支度を整えて県道を登り、神峰山への取り付き点と目星をつけた脇道に入った。錆びた鉄のゲートを開いて奥に入ったが、その先は夏草が茂っていて進行不能になっていた。
神峰山直登をあきらめて引き返し、県道を少し登ると旧道への別れがあり、ここにもゲートがあった。このゲートは完全に閉鎖されていて、「神峰山、高鈴山、登山道に行かれる方は、本山トンネル入口近くの階段を利用してください」の看板がかかっていた。指示に従って日鉱記念館前のトンネル入口まで歩くと、右に上がる急な石段があり、これを登るとゲートの先の旧道に上がった。
3年前の「T28 神峰山から高鈴山周回コース」の記録を見直してみると、この旧道に上り付いた所から旧道を少しゲート側に下った辺りに取り付き点があったようである。
旧道を歩いて行くとすぐに水道設備があり、水道局の車が上がってきた。ゲートの中の旧道もきれいに整備されているので不思議に思ったが、あのゲートを開けて入ってくる関係車が時々あるのだ。さらに大きく蛇行しながら登っていくと曲がり角の左手に地図に表示がない立派な神社があったが、入口扉は施錠されていた。
後で調べたら、この神社は常陸の豪族佐竹氏以来の神社で、明治42年久原房之助が鉱山を守る山の神様として改築した「山神社」だった。表参道は日鉱記念館の裏手の坂道を登り、123段の石段を登ってくる。
その先の右ガードレールの脇に「神峰山登山口」の標柱があり、その奥に「高鈴山2.5km」の案内板もあった。
(トンネル手前の階段から)
(旧道の先に登山口)

神峰山登山口から山道を5分も上ると、高鈴山から神峰山へのルートに合流し、神峰山はパスして高鈴山に向かった。ここまで来るとお馴染みの登山道、向陽台分岐まで急坂を下り、御岩神社分岐まではちょうど成熟時期のアケビの実を採りながら歩いた。
先月のキノコオフでキノコ採りの面白さを味わったので、高鈴山頂までキノコの目で登って行った。まだ少し時期が早いようだったが、3種類のキノコを見つけて大喜び、名前もわからず採取した。キノコ博物館に持参したら、2種類がヌメリスギタケとチチアワタケという食用キノコと鑑定され、一種類は傷んでいて鑑定不能と言われた。特にヌメリスギタケは美味しいキノコだよ教えられ、その夜キノコ汁になった。
(高鈴−神峰の登山道に出た)
(ヌメリスギタケ)

高鈴の山頂でゆっくりと弁当を開いてから下山にかかった。東屋のある助川城址分岐まで引き返して車道を諏訪梅林分岐まで歩いた。道すがら道傍のツリフネソウが奇麗だった。
諏訪梅林分岐は五差路になっていて、右の車道と山道が諏訪梅林に向かい、直進の山道が助川城址へ、左の鎖の車止めがある広い道があかさわ山荘へ向う。
(高鈴山山頂)
(諏訪、助川、本山分岐の十字路)

はじめはなだらかで車も走れるような広い道が続いた。一部路面が荒れたところがあったが、下草は高鈴山登山道と同じように奇麗に刈り払いされていた。
途中から勾配が付いてきて少し狭くはなってきたが、整備は良く、下草はきれいに刈りはらわれていた。
(広い道)
(狭くなっても手入れは良好)

諏訪分岐から30分ほど歩くと鉄のゲートが現れ、その横に人一人が通れる通路ができていて、これを通ると「もとやま自然の村」に入った。
「もとやま自然の村」は広大な大角矢・熊の沢の日立鉱山社宅跡地を利用して作られたキャンプ場で、夏にはログハウスや常設テントなどを使って野外活動を体験する青少年で賑わう。今日も数人の作業員が施設の手入れに精出していた。
(ゲート)
(もとやま自然の村)

自然の村から一本杉近くの県道に出る車道を右に分け、「山中友子隊体験村」の看板のある広場を過ぎると、右に「ハイキング道」の道標があってあかさわ山荘へ下る。直進すると地形図では日鉱記念館に向かっている。
整備されたハイキング道を歩いて、旧本山小学校のあかさわ山荘に下った。今日は利用者がいないようで静かだった。
(日鉱記念館分岐)
(あかさわ山荘へ急坂を下る)

県道向かいの駐車場に戻り、神峰山への直登をしなかったのが心残りだったが、キノコも収穫したことに満足して帰路に就いた。




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