W104.吹割の滝

1.動 機
今年無事に古希を迎えた私のことをお祝いしようと、親孝行のパパが家族旅行を計画してくれた。秘湯老神温泉の老舗旅館に泊まってお祝いをしてもらい、翌日、吹割の滝の遊歩道をハイキングして滝と紅葉を楽しみ、日光を経由して帰って来た。

2.データ
a)山域:吹割の滝(610m)
b)登山日:2009/10/24(土)曇、25(日)晴後曇り
c)コースタイム:
(10/24):日立自宅 12:15 = 13:10 孫宅 = 13:40 パパ職場P 14:00 = 14:10 友部IC = 16:00 月夜野IC 1= 17:00 老神温泉(泊)
(10/25): 老神温泉 9:30 = 9:40 吹割大橋 9:50 = 9:55 吹割土産物店P 10:00 ---- 10:05 吹割の滝 10:20 ---- 10:30 浮島橋 ---- 10:40 吹割橋 ---- 10:55 第一観瀑台 ---- 11:00 第二観瀑台 ---- 11:05 第三観瀑台 ---- 11:10 吹割大橋 ---- 11:15 吹割土産物店P 11:30 = 12:30 光徳牧場 13:30 = 14:20 いろは坂入口 = 15:10 清滝IC = 16:50 友部IC = 17:00 パパ職場P = 18:00 日立自宅
d)同行者:サーちゃん、アキ、パパ、ママ、和子
e)地形図:1/25000 「追貝」

3.山行記録
(前日:老神温泉)
昼食を取ってから我が家の愛車で孫の水戸の家に走り、サーちゃん、アキ、ママを乗せて友部にあるパパの職場の駐車場に向かった。パパは午前中お仕事で、仕事を終えたそのままで同行だ。パパの大型車に乗り換えて友部ICから高速に乗り、北関東道経由で関越道の沼田ICに向かった。車中の話が弾んで、沼田ICを通過してしまい、次の月夜野ICで高速をおりて老神温泉に向かった。30分ばかりロスしたが、宿には17時に到着した。
内湯は、熱い、適温、ぬるいと3つあり、他に露天風呂もあって、夕食の準備ができるまでゆっくりと楽しんだ。女性用の露天風呂には薔薇の花弁が一面に浮いていて綺麗だったらしい。
祝杯をあげてから、品数の多い料理に賑やかに舌鼓を打った。部屋に戻ってサーちゃんのご希望でトランプゲームが始まったが、いい気分になっていた私は、知らないゲームが始まったところで途中退場、布団に潜り込んで眠ってしまった。
翌朝もう一度温泉に入ってから、ママとジジババで宿を抜け出し、観光協会の前庭で毎日6時から7時半まで行われている朝市に出かけた。常設の会場でいろいろと試食を味わいながら一回りして楽しんだ。そのうちだんだんと買いモードになってきて、荷物係りのリュックと両手はお土産でいっぱいになった。途中の内楽橋からの片品渓谷の紅葉が綺麗だった。
(露天風呂)
(翌朝の片品渓谷と温泉)


(当日:吹割の滝)
朝市から帰ってから、まだぐっすりとおやすみ中だったサーちゃんとアキ、パパを起こして朝食をとり、ゆっくりと支度をして吹割の滝に向かった。宿の人の話では、滝まで車で10分ほどだとのこと、R120に出るとすぐに吹割大橋に差し掛かった。車窓から見えた橋の両脇の渓谷の紅葉がとても綺麗に見えて、橋の袂に車を止めてもらって引き返して上流、下流の紅葉に向かってシャッタを押した。
(吹割大橋から上流を)
(吹割大橋から小滝を)

吹割大橋のすぐ先の交番の前のお土産屋が無料駐車場になっていたので、ここに駐車して滝見物に歩き始めた。
(吹割の滝案内図:竜宮の湯HPより)

R120から5分ほどで吹割の滝のほとりに降りると、展望台になっている大岩の上に大勢の観光客がたむろして滝を眺めていた。その大岩の上には白線が引いてあり、スピーカから「転落事故が起きているので、白線より外には出ないでください」と言う声が流れていた。数人の警備員が見張っていて、注意を無視して外に出ようとする人がいると、「ピー!」と笛を吹いて「危ないから引き返してください!」と大声で叫んでいた。7年前の7月に二人で尾瀬と奥白根山登山の帰りに立ち寄ったことがあるが、当時はすべて自己責任で岩の縁まで出ることができた。この時は自由に歩き回って豪快な滝壺までも眺めることができたのだが、今はこの豪快な滝の様子を孫たちに見せてやることができないのが残念だ。
(現在は白線と監視員付き)
(7年前は崖そばまで自己責任)

それでも今回は水量が多くて、ごうごうと流れ落ちる様は豪快で前回よりもずっと迫力があり、少しミニながら、さながらナイヤガラの滝を眺めているようだった。そのうえ、今回は周りの雑木が綺麗に紅葉していて華やかで美しかった。
(白線ぎりぎりから撮影)

大岩の上でゆっくりと滝の眺めを楽しんでから、反時計回りに遊歩道を一周することにした。渓谷添いを遊歩道を歩いて行くと、滝や岩壁の様子がいろいろと変わってきてシャッタを押すのに忙しい。途中、上から合流してくるR120からの道があり、吹割の滝に向う何組ものツアーの団体さんが下りてきて賑やかだった。
合流点からすぐ先に浮島橋があり、橋の真ん中から下流側を眺めると、左岸の遊歩道には益々多くなってきた観光客の行列ができており、右岸の岩壁には般若岩がそれとわかる形に浮き出していた。
(渓谷添いの遊歩道)
(浮島橋)

浮島に渡って浮島観音堂にお参りする。信心深い(?)サーちゃんとアキはパパにお願いしておみくじを引いていた。二人共大吉だったとのことで、しばらくここで滞留した。
次の吹割橋を渡ると階段を上がって山道になる。初めの緩やかな登り坂は詩の小道とあり、五七五を彫りこんだ句碑が500mも続いた。中学生になったサーちゃんも行書体の読めない文字があって、立ち止まってはママに読んでもらっていた。
(浮島観音堂)
(詩の小道)

詩の小道を15分も歩いたところに第一観瀑台がある。ここから紅葉越しに見下ろす吹割の滝が見事である。岩盤の上や遊歩道に大勢の観光客が見える。
(第一観瀑台から)

紅葉が一層にぎやかになった遊歩道を歩いて行くと、第二、第三の観瀑台が現れる。滝は少しずつ離れてくるが、紅葉は綺麗になった。
(第三観瀑台から)

第三観瀑台から階段の急坂を下るとR120の吹割大橋のところに出た。下の渓谷は綺麗だったが、はじめに写真を撮ったところなので通過して駐車場に戻った。
駐車させてもらったお礼にお土産屋で買い物をして帰路に就いた。ロマンチック街道(とうもろこし街道)を走り、尾瀬への道を左に分けて金精峠に向かうと、周りの雑木やカラマツの紅葉が真っ盛りで、下ってくる車は渋滞気味だったが、上りは気持のいいドライブだった。
金精峠までは曇っていても視界は広く紅葉を楽しめたが「トンネルを過ぎるとそこは雲の中だった」。視界の利かない道を下って、戦場ヶ原のところで光徳牧場に立ち寄ってジンギスカン鍋の昼食をとった。牛さんと遊びたい二人と一緒に放牧場に行ってみたが、気温は4℃と低くてすぐに引き返して暖かい牛乳を飲んで温まった。
中禅寺湖湖畔まで下ると、途中二荒山神社あたりから車が動かなくなった。この渋滞は華厳の滝の駐車場に入りたくて入れない車でできた行列で、2km足らずを進むのに30分以上かかった。華厳の滝にも立ち寄る予定になっていたようだが、この混雑にあきれ果て、そのままいろは坂を下った。華厳の滝を過ぎたらまずまず順調に走って、友部ICに17時前に到着し、パパの駐車場で我が家の愛車に乗り換えて水戸の孫の家の近くで別れ、18時に我が家に帰り着いた。久しぶりに孫たちと話ができて楽しい旅だった。パパ、ママありがとう。


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