W114.男体山−白木山−高崎山

1.動 機
水戸アルパインの11月例会は茨城の山で、下山、福地リーダの計画により、滝倉登山口から登って男体山から白木山−高崎山−高崎山と縦走してR461の水府釜の平に下る計画だった。男体山白木山高崎山それぞれは歩いたことがあるが、高崎山から先の釜の平までは未知のルートだった。この未知ルートを楽しみに参加したが、上々のお天気にも恵まれて、今を盛りの紅葉を愛でながら、いつもの仲間と楽しく歩くことができた。。

2.データ
a)山域:男体山(653m)、白木山(616m)、高崎山(594m)
b)登山日:2009/11/15(日)晴
c)コースタイム:
アクセス:日立自宅 6:45 = 6:55 日立電鉄南営業所 = 7:30 勝田西口 7:40 = 8:00 水戸駅 = 8:20 市毛十文字 = 9:20 直販店水くるま 9:30 = 10:05 滝倉登山口
(縦走登山): 滝倉登山口 10:15 ---- 10:45 健脚コース合流 ---- 10:55 展望岩 11:00 ---- 11:45 男体山頂(昼食) 12:20 ---- 13:00 袋田分岐 13:10 ---- 13:35 男体山持方登山口 13:40 ---- 13:45 白木山持方登山口 ---- 14:15 白木山 14:25 ---- 14:45 車道 14:50 ---- 15:10 高崎山 15:20 ---- 13:40 安寺 15:45 ---- 16:10 釜の平
帰途:釜の平 16:20 = 16:45 水府直販所 17:00 = 18:05 水戸駅 = 18:25 勝田駅 = 18:50 日立電鉄南営業所 = 19:00 日立自宅
d)同行者:水戸アルパイン会員16名(男8、女8)、和子
e)地形図:1/25000 「大中宿」
(男体−白木−高崎縦走コース)


3.山行記録
(アクセス)
日立電鉄南営業所を7時発のバスに乗って、東海、勝田、水戸と仲間を乗せていったが、市毛十文字の仲間を拾い損ねて舞い戻ることになり回り道になった。R118の渋滞、R118から滝倉トンネルまでの道が狭くてターンできないことなどが重なって、登山口の滝倉トンネルの入り口に到着したのは予定より40分も遅くなった。

(縦走登山)
トンネル前で身支度をしてトンネルの上を通る登山道を歩き始めた。登山口からは濃い緑の植林の上に紅葉をちりばめた男体山の岩峰が見えていたが、ここから山頂までの各所で紅葉越しに男体山や鷹取岩の岩壁を眺めるナイスビューが得られるのがこのコースのいいところだ。
(滝倉トンネルからスタート)
(紅葉いっぱい)

30分歩いて大円地からの登山道と合流すると、取手からの登山グループと出会って先を譲られた。合流点からは岩場が出てくる。後ろを追われながら岩場を登るのは落ち着かない。このあたりの岩場は小石が多くて落石を起こさないようにするのにも気を遣う。
岩場を登ると展望のいい岩頭がある。眼下には紅葉した奥久慈の山々の間に古武屋敷や滝倉の部落が箱庭のように見え、後ろには男体山の岩壁がそびえたっている。いい眺めである。
展望岩を過ぎるとしばらくはなだらかな道になるが、すぐにまた岩場になる。鎖もついた急勾配の岩場が何度も何度も出てくる。この健脚コースを登るのは3年ぶりだが、こんなに何度も岩場が続くとは思ってなかった。大人数での岩登りなので時間がかかる。山頂に到着するのに1時間半かかった。
(展望台から男体山を望む)
(岩場続く健脚コース)

山頂に到着すると、山頂は大勢の登山者で賑わっていた。男体山が新百名山に名が載ってから登山者が急に多くなった。隙間に座り込んで弁当を広げた。いろいろな食材が交換されながら賑やかな昼食が終わり、神社前から展望を楽しんでから山頂標識の前で集合写真を撮った。写真撮りも順番待ちだ。
(満員の男体山頂)

写真を撮ってから白木山に向かう。健脚コース分岐まで引き返し、袋田縦走路を北上した。何度も小さなアップダウンを繰り返しながら進むが、周りにカエデが真っ赤に色付いていて綺麗だった。
(袋田縦走路)
(カエデの紅葉)

袋田縦走路と白木山との分岐点の道標には白木山方向に「工事中で通行止め」の張り紙がしてあり、ロープが張られて通せんぼされていた。持方から水根への切通し工事をしているための通行止めだ。工事完了した後、尾根通しを歩いて切通しを通過できるのかなあ。
分岐点で一休みしてから、迂回路の道標の指示に従って牧場を通っていったん持方へ下った。緩傾斜の牧草地を下るのが気持ちよく、みんな競うように走り下った。
車道に下ってから畑地沿いの道にも真っ赤に紅葉したカエデが多く、お日さまを受けて目を楽しませてくれた。皆さん何度も立ち止まってはシャッタを押していた。
(持方牧場を下る)
(紅葉の道を持方へ)

林道とは思えないような広い立派な持方水根林道へ出たところが登山口で、奥久慈ハイキングコースの案内板やトイレがある。何年間もの長い間行止まりになっていた林道の先が、植林が伐採されて延長工事が始まっていた。来年には開通するらしい。今日から狩猟解禁とのことでイノシシ狩りの男性も車の中でなにやら準備をしていた。これからは誤射されないように気を付けて歩くことにしよう。
トイレ休憩をしてから持方の集落に出て、「白木山(迂回路)」の紙の道標に従って白木山へ登り返した。紅葉した白木山が高く見えてしようがない。
(持方水根林道)
(持方から白木山へ)

いったん尾根通しの登山道に合流して白木山に向かったが、山頂近くは傾斜がきつく、地面もガラガラで歩きにくい。薄い踏跡が付いており、ジグザグに上へ上へと登る。
持方から山頂に到着した。30分かかっていた。山頂は狭いので、最後尾の私は山頂に届かないところで一休みだ。ここから続く稜線の端に紅葉した尖った高崎山が見えていた。
皆さんが歩き始めてから、山頂から北側を展望すると、八溝山の手前に久慈川が蛇行し月居山や生瀬富士がぽこぽこと頭を出し、遠くには日光から那須の山々がうっすらと見えていた。
(白木山へ急登)
(白木山頂)

ここからのいくつかのピークを越えて稜線を歩いたが、右に紅葉越しに男体山を眺めながらの歩行で気持ちがよく、カエデがまだ緑を残しているのも新鮮だった。
縦走路はいったん車道で切られ、ここで一休み。車道の脇に大きなサルナシの木があり、たくさんの実を付けていたが高すぎて手が届かなかった。
(緑のカエデも)
(車道を横切る)

5年前にこの車道から高崎山へ登った時には登り口がはっきりしなくて迷ったが、今は、はっきりした登山道ができていた。急登を登ってひとつピークを越え、次の小さなピークを越えるとなだらかな道になり、高崎山はその先だった。
時間はもう15時を過ぎており、ゆっくりしていると暗くなる。水戸ALPの錆びた山名板がある山頂で一休みしてすぐに次に向かった。ここからは我が家にとって初めて歩く道だった。
(高崎山へ登る)
(高崎山頂)

みんなの後について笹の茂る道を下り、時には、はっきりしない踏跡らしきところを右に左に曲がりながら緩やかに下っていくと、安寺の公民館があった。安寺の集落はそこから少し下らなければならなかった。安寺にはR461につながる広い道が通っていた。
安寺について一休み、「これから少し登るよ」と言われた「まだ登りがあるの!」の声。
(高崎山の下りは籔っぽい)
(安寺集落)

ここからの道は水府から安寺・持方に入る昔の街道とのことで、歩きやすい道のようだった。20mほど登ってススキの多い原を横切り、植林を突き抜けて雑木林をどんどんと下って行った。釜が平が近くなると崖が一部壊れたままになっていたり、苔むした岩道になっていたりと危なっかしいところも出てきて、最後近くは気をつけながら歩かなければならなかった。。
(ススキと紅葉)
(植林もあり)

R461に出る手前に小さな綺麗な滝があり、みんなでシャッタを押したが、滝前の民家のおばさんに聞くと「名前はないよ」とのことだった。「昔はここを通って大勢登っていったもんだが、今は珍しいよ。道も荒れていただろうよ。」と珍しい登山者に多弁だった。
(小さな滝)
(バスの待つ釜の平集落に出る)

(帰途)
絶好の好天気に恵まれた秋色一色の一日、たくさんの岩場をこなしながら10km近くを歩き通した満足感に浸る一行を乗せたバスは、途中水府JA直販店に立ち寄ってから一路水戸へと走った。


inserted by FC2 system