X313.ニュージーランドトレッキング(3/19)
(マウントクック村1日目)

マウントクックでは有名なハーミテージホテルに2連泊して、一般の我々は二人の現地ガイドに案内され、二人のRNZスタッフにサポートされながら日帰りコースを楽しんだ。1日目はタスマンバレーとガバナーズブッシュトラックを歩き、2日目はフッカー氷河湖とケアポイントまでの往復ハイキングを楽しんだ。健脚組の人達はボールパス越えに挑戦予定だったが、初日の悪天候に阻まれて途中撤退し、2日目ミューラハットコースを頑張った。
(マウントクックの日帰りハイキングコース)


3日目(3月1日):タスマンバレーとガバナーズブッシュ

テカポ湖ホテル 8:50 = 10:10 ビジタセンタ(ガイド合流) 10:30 = 10:45 ブルーレイク駐車場 10:55 ---- 11:05 分岐 ---- 11:15 ブルーレイク展望台 ---- 11:20 タスマン氷河展望台 11:40 ---- 11:55 分岐 ---- 12:05 タスマン氷河湖湖畔 12:50- --- 13:00 ブルーレイク駐車場(昼食)13:45 = 14:20 ビジタセンタ 14:30 ---- 14:45 レッドターンズ分岐 ----(ガバナーズブッシュトラック)---- 15:40 車道 ---- 15:50 ハーミテージホテル

朝7時からのビュッヘタイプの朝食を腹いっぱい食べて、8時30分に集合して8時50分発のバスに乗ってテカポ湖畔のホテルを出発した。健脚の4人組と巌さんはボールパスクロッシングのために早朝に出かけたので、今日は残りの11人とRNZスタッフ2名(優子さんと藍ちゃん)での行動である。バスは平原の中を快適に走り、大きなプカキ湖の湖畔に沿って長いドライブが続いた。プカキ湖にも眺めのいいところが何か所もあってバスを停めてほしい所もあったが、今日は初めてのハイキングの日だ、車窓からの展望で我慢した。行く手に雪山が見え始めたが、今日は雲が多くてマウントクックは雲の中だった。
(プカキ湖)

マウントクック村に着いたが、まだハーミテージホテルのチェックインには早すぎた。バスの中に荷物を預けたままでビジタセンタに入って見学をし、二人のガイドさんと合流してタスマンバレーに向かった。今日は天気が良くないので、2日目の予定になっていたタスマンバレーのハイキングに変わった。
ブルーレイク入口に広い駐車場があり、小屋とトイレがあった。二人のガイドさんからコースの説明や注意があって歩き始めた。年配のガイドさんはジョンさんで動植物に造詣が深く、道すがら立ち止まっては色々な説明をしてくれた。若手のグラントさんは氷河の形成に詳しいようで、氷河に近づくと説明役が入れ代わった。優子さんははっきりとした口調で、藍ちゃんはにこやかに通訳をしてくれる。九大の人達は英語に達者な人が多くてガイドさんの説明をうなずきながら聞いていたが、我が家にはお二人の通訳が有難かった。
ジョンさんは、道傍の石を時々持ち上げながら歩いていたが、そのうちにっこりしながら「この辺りにしかいない珍しいヴェタだ」と見せてくれた。だいたい、石の下には番いのヴェタが潜んでいるらしい。
(登山口でガイドの説明)
(太古生き残りの虫、雌雄のヴェタ)

草や石の説明を聞きながら歩いて行くと分岐があり、右に分かれるとタスマン氷河湖に向かうが、我々は直進した。
(岩石、植物の説明)
(氷河湖への分岐点)

すぐにブルーレイク湖が現れた。ブルーレイクというので青い湖を想像していたが濃い緑色をしていた。登っていくと展望所があったが少し眺めただけで通り過ぎ、更に石のゴツゴツした道を登っていくと氷河展望台に飛び出して、眼下にタスマン氷河が広がっていた。
(ブルーレイク展望台を登る)
(タスマン氷河湖展望台)

湖面は氷河独特の灰色をしており、大きな氷山が何個も浮かんでいた。突き当たりにはモレーンの堆積が見えたが、その上に見えるはずの氷河は雲に隠れていた。風が強くて吹き飛ばされそうなので、少し下ったところで氷河生成の説明が行われた。地球温暖化の影響はここでも例外ではなく、ニュージーランド最大のこの氷河も毎年0.5%すつ減っており、氷河湖はその分どんどんと大きくなっているとのことだった。
(展望台からのタスマン氷河湖のパノラマ)

記念撮影をしてから氷河を後にして往路を下ったが、目の前に広がるタスマンバレーが綺麗に見えた。
分岐点まで戻ってタスマン氷河湖の方向に曲がった。岩のゴロゴロする荒れ地に生えた色々な苔が綺麗だった。
(タスマンバレーに下る)
(氷河湖に向かう)

氷河湖の畔まで来ると、間近に見える湖面に浮かぶ氷山が一段と綺麗に見えた。
(タスマン氷河湖湖畔)

湖畔でお八つを食べながら一休みして駐車場まで引き返したが、朝から強かった風がますます強くなってきて、舞い上がる砂塵でて近くの山が霞に霞んだようになっていた。氷河で岩壁が削られて出来た小さな砂塵が黄砂のように吹き上がっているらしい。
風を避けて小屋の中に入って用意されたピクニックランチをいただいた。準備されていた弁当は大きなサンドウイッチや果物で、パンが苦手な和子も大きな口を開けて美味しそうに頬張っていた。
食事中も時々吹きつける強い突風は台風並みで、ボールパスに向かった仲間の状況が心配された。
(強風で吹き上がる砂塵)
(ハットの中でピクニックランチ)

昼食後、もう一コース歩くことになり、バスでビジタセンタに移動してガバナーズブッシュトラックに向かった。レッドターンズトラックへの道を歩き、途中の分岐からガバナーズブッシュに入った。手入れの良いハイキング道がブナやシダが茂る森の中に伸びており、ここでもジョンさんの植物博士振りが発揮された。
途中、周りの樹木が薄くなったところがあり、天気が良ければマウントクックの眺めが良いところらしいが、今日は小雨も降る空模様でいかんともしがたい。
(ガバナーズブッシュ入口)
(シダやブナの森を歩く)

1時間ハイキングを楽しんでからホテルに戻って、二人のガイドさんに明日もよろしくと挨拶して各自の部屋に入った。
シャワーで汗を流して、ホテルのレストランで揃って夕食をとり、食後は幹事さんの部屋で酒盛りが始まった。この賑やかな酒盛りは九大山岳部OB会の大事な行事である。
ボールパスクロッシングに挑戦した健脚組は、下界と同じ強風に阻まれて尾根道に上がることが出来ず、ハット直下からの直登を試みようとしたが雨も降り出し、危険を回避して引き返したとのことだった。残念無念。
(ガイドさん明日もよろしく)
(酒盛り)


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