X316.ニュージーランドトレッキング(6/19)
(トランツコースタル)

今日はクライストチャーチからピクトンまで観光列車のトランツコースタルに乗って海岸線を走り、ピクトンから定期の高速船に乗ってクイーンシャーロットトラックの出発地点のエンデバーインレットに渡る。

6日目(3月4日):クライストチャーチからピクトン、エンデバーインレットへ

ホテル 6:10 = 6:20 クライストチャーチ駅 7:00 = 9:55 カイコーラ駅 10:00 = 12:15 ピクトン駅 12:35 = 12:50 ピクトン港(昼食) 13:20 = 14:50 エンデバーインレット ---- 5:00 フーモアロッジ

今日は早起きの日、5時半のモーニングコールに起こされて、5時45分に荷物を出し、6時15分発のバスに乗った。朝飯抜きだ。トランツコースタルは人気の列車らしく、駅に着いてみると行列が出来ていた。荷物を貨物車に預けて客車に乗り込むと、窓は大きく席はゆったり、快適な旅になりそうだ。。
(クライストチャーチ駅の行列)
(展望列車)

発車して間もなく7時20分、真っ赤な朝日が昇って来た。
お日さまが出てくるとお腹も空いてくる。食堂車は付いているが行列が出来ているとの情報だったので、日本から持参した行動食をみんなで出し合って朝食にした。試飲時に購入したワインを持ち出して酒盛りを始めていたら、巡回に来た車掌さんに召し上げられてしまった。お酒は食堂車か売店でどうぞということだ。(このボトルはピクトンでの下車時に返却された)
(日の出)
(客車)

展望車が付いているので景色のいいところではそちらに移動したが、窓ガラスのない吹きさらしの車両、風が寒くて並みの人には我慢が出来ないようで、何時行っても空いていた。ガラスがないので反射がなく、写真を撮るにはこちらの方がいいのだが。
海に近くても山間部と同じように羊や牛が草を食む大きな牧場が続いた。
(展望車)
(牧場)

列車はホエールウオッチングの街カイコーラ駅で停車し、大勢の人が下りて行った。ホームに出てみると、駅近くの駐車場にたくさんの車が停まっていた。
この先、アザラシが見られるとの放送が流れたので、シャッタチャンスを狙って展望車に移動して目を皿のようにして海を見つめたが、一匹も見つけることが出来なかった。船室で眺めていた和子達は何匹ものアザラシを見つけて大騒ぎしたらしいのだが。荒波が岩に打ち寄せる風景は大洗の海を見るように美しかった。
(カイコーラ駅)
(海)

巌さんの説明では、このマールボロ地方は塩田もあり、葡萄、すなわちワインの名産地だとのことだったが、日本では廃れてしまった塩田が珍しく、果てしなく続く葡萄畑の広さにはビックリさせられた。
(塩田)
(葡萄畑)

列車は12時過ぎにピクトン駅に到着し、荷物を受け取って連絡車に預ける。荷物はこのまま今夜の宿泊地のロッジに運ばれる。巌さんお勧めのパン屋さんでサンドイッチを買い込んで、浜辺の公園で昼食にした。カモメがおねだりに寄ってきて可愛い事。
(ピクトン駅到着)
(海浜公園)

ピクトンはクイーンシャーロットサウンドを挟んだ向かいの半島に渡る船の出港地点だ。定期航路や海上タクシが頻繁に出ており、北島のウエリントンへの大型フェリーも出港する重要港になっている。13時20分定期船に乗り込んだ。
海とは言ってもクイーンシャーロットサウンドは外海から深く入りこんだ所にあり波は静かだ。高速船は揺れることもなく快調に進む。向かいの山並みが明日から3日間歩くクイーンシャーロットトラックが通る山並みである。どの辺を歩くのか巌さんから説明を受ける。

(波止場)
(快速船の航跡)

船は一つ前の入り江にある鮭の養殖場に寄道して、囲いの外にある施設で昼寝しているアザラシを見せてくれた。
(鮭養殖場)
(アザラシ)

途中、2ヶ所の桟橋に立ち寄って配達物(?)を置いて、午後3時前に目的地のフーモアロッジの桟橋に着いた。こちらの半島(?)には車の通る道路はないようで殆んど民家はなく、交通は船が頼り、桟橋はロッジ専用みたいなものである。
桟橋に上がって茂みを抜けるとロッジの管理棟があった。鍵を預かって宿泊棟に入ると、広い居間や寝室、シャワー室があって居心地がよさそうだ。一日だけの滞在ではもったいない気持になる。
(エンデバーインレット)
(フーモアロッジ宿泊棟)

浜辺を散歩したり、管理棟前の広場に集ってビールやジュースを飲みながら歓談の時間が流れた。海には泳いでいる人が何人もいたが、日本人にはまだ水が冷たく寒くて耐えられそうにない。
18時から管理棟前のレストランで明日からのクイーンシャロットハイキングを祝って前祝の晩餐会が開かれ、賑やかに美味しい料理をいただいた。いつもの日本での山歩きとはまるで雰囲気が違う。
夜は満天の星空、地上に明かりがない世界なので、星明かりが痛いように降り注いでくる。南十字星の写真を撮ろうと試みたが、上手く写っていなかった。残念!撮影技術も勉強しなければ。


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