X318.ニュージーランドトレッキング(8/19)
(クイーンシャロット2日目)

クイーンシャーロットトラックの2日目は、プンガコープからトレアベイまで24kmの比較的長いコースだ。尾根道が多くて展望もある楽しいコースらしい。
(マウントクックの日帰りハイキングコース)


8日目(3月6日):クイーンシャーロット2日目

プンガコーブロッジ 7:30 ---- 7:55 林道分岐 8:00 ---- 8:25 休み 8:30 ---- 9:05 イートウエルズ展望台 9:20 ---- 10:15 サドル ---- 10:30 メニコーブシェルタ 10:40 ---- 12:35 ルアカカベイ(昼食) 12:50 ---- 13:15 休み 13:20 --- 14:10 ブラックロックシェルタ 15:10 ---- 15:25 休み 15:30 ---- 16:10 トレアサドル 16:45 ---- 17:00 トレア桟橋 17:40 = 18:00 ピクトン港 ---- 18:10 ピクトンホテル

今日の終点のトレアベイのホテルは結婚式が入っていて予約が取れなかったので、17時40分発の定期航路でピクトンに戻らなければならない。船に乗り遅れないために。出発は余裕を持って7時半とNZとしては早めの設定になった。洗濯ものを片づけて集合場所のレストランに急いだが、途中でストックがない事に気が付いた。あわててロッジに戻ったが見つからず、昨日到着時に休憩した東屋に行ってみたがあるわけもなく、止むなくレストランまで登っていくと、これ誰のストック?と東屋での忘れ物を持ってきてくれた人がいた。時間ぎりぎりになったが、何とか出発は時間通りに出ることが出来た。
レストランの上まで車道が下りてきており、この道を登っていった。車道とはいえ舗装はなく、シダの茂る道傍にはユリや黄色い花が咲き、向かいの斜面にはヤシの木が茂り、振り向けば船が行き交う入り江が見えて、なかなかの景観が楽しめた。
(車道を登る)
(後ろにエンデバーインレット)

車道を登りつめると、クイ-ンシャーロットトラックとの交差点になり、クイ-ンシャーロットトラックの大きな案内板が立っていた。ここからが本当のハイキングが再開される。
道標のある尾根道に入って少し歩くと、右下にケナプルサウンドの海面が見えてきた。
(クイ-ンシャーロットトラックに入る)
(ケナプルサウンドが見えてきた)

更に登って尾根筋に上がると、Eatwellsという展望所があり、左にクイ-ンシャーロットサウンド、右にケナプルサウンドを望む事が出来た。道標には「オークランド480km、クライストチャーチ290km」などの表示があったので、天気が良ければ相当遠くまで見渡すことが出来るのだろう。
(左:クイ-ンシャーロットサウンド   右:ケナプルサウンド)
(イートウエルズ展望台からの景観)

日本のミヤマコゴメグサを大きくしたような綺麗な花や、大きな松カッポが珍しかった。この松の木の葉は日本の2本とは違って3本だった。
(コゴメグサ)
(大きな松カッポ)

Bay of Many Coves の見える丘にもシェルタがあり一休みしたが、休んでいる間にも何人ものハイカーが通り過ぎていき、中にはマウンテンバイクの人もいた。マウンテンバイクならこのコースを1日で走破も出来るらしい。
裏に水タンクがあり、水源は天水であり、煮沸して飲みなさいとあった。
(メニーコーブズシェルタ)
(マウンテンバイクも多い)

道傍にぎざぎざの長い葉を付けた細い木があり、巌さんによれば「昔モアという大きな飛べない鳥がいて、これに食べられないように幼木のうちは葉に棘を付けるようになったらしい。2m以上に成長すると葉が丸く変身するのだ」と言って、成木を見つけて説明してくれた。
(若いランスウッド)
(成木のランスウッド)

ブラックロックシェルタのところまで歩いて振り返ると、左のケナプルサウンド、右のクイ-ンシャーロットサウンドに挟まれて、昨日から歩いてきた山々を見渡すことが出来た。よくも歩いてきたもんだと皆んなで感心しあった。
(ブラックロックシェルタから来し方を振り返る)

ブラックロックシェルタを過ぎると、このコースでは珍しく急斜面に作られた道になった。右は切り立った岩壁で左も踏み外せば相当の高さ落っこちそうだった。
鞍部に下りるとトレアサドルで、大きな地図の付いたクイ-ンシャーロットトラックの案内板があり、立派な記念碑もあった。
(絶壁もあり)
(トレアサドル)

一休みしているときに気が付いたのだが、Geodetic Survey Mark とあったので日本の三角点標石に相当するものらしいが、丸い鉄板が埋め込まれていた。
(NZの三角点)
(三角点の銘盤)

ここからは広い車道を15分下るとトレアベイの桟橋に到着した。時間は17時丁度、船が来るまでにはまだ時間があった。
桟橋の下を覗くと大きなムール貝が団子になってあちこちにくっついていた。勇敢な人は浜辺に下りて、岩に付いたムール貝を採って、「牡蠣は生で食べるのだからムール貝だってイケるだろう」と言いながら殻を破って食べていた。「少し苦いよ。ポン酢が欲しいな」とのご感想。
(桟橋にはムール貝がいっぱい)
(ムール貝狩り)

やがてやってきた高速船に乗ってピクトンに戻り、街中の小さなホテルに泊った。夕食は街のレストランに出かけ、予約が手違いで取り消されていて少し待つことになったのだが、店でお詫びにと出してくれたワインが美味しかった。
(渡し船)
(ピクトンのホテルに泊る)


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