X31C.ニュージーランドトレッキング(12/19)
(エイベルタスマンでのセーリング)

ヒーフィートラックのハイキングが今日は行われておらず、空白の一日だった。エイベルタスマン国立公園の海辺のトラックを歩く案もあったが、明日からの84km4日間のハードなヒーフィートラックを考えて、大事をとってゆっくりとヨットセーリングを楽しむことになった。

12日目(3月10日):エイベルタスマンでのセーリング

民宿 10:30 = 10:40 巌さん宅 10:55 = 11:40 モツエカ 11:55 = 12:15 カイテリテリ 12:35 = (モータボート) = 13:10 ヨット乗場 13:25 = (ヨットセーリング) = 16:15 カイテリテリ 16:35 = 17:10 マプア 17:40 = 19:00 ホテルネルソン(ヒーフィートラック説明会) 19:45 = 20:00 タイ料理店 21:00 = 21:50 民宿

民宿の朝食は、庭でとれた果物入りのミズリーとトーストをヨーグルトや蜂蜜、ジャムをつけて熱いコーヒを飲みながらいただいた。ピータさんはスクールバスの運転で7時半から9時までお出かけ、帰宅してからお庭の案内の昨日の続きをしてくれた。いろいろ話をしているうちに巌さんが車で迎えに来てくれた。巌さん宅に引き返して泊っていたFさん夫妻をピックアップしてエイベルタスマンの海岸に向かった。
途中一度モツエカで休憩して昼食用のパンを買い込んで、船乗り場のあるカイテリテリの浜に昼過ぎに到着した。この浜はアベル・タスマン国立公園のすぐ近くにある観光拠点で、モーテルや売店、レストランなどが並んでいた。砂浜は黄金色(石英と雲母の砂)に輝き、真っ青な海に囲まれて素晴らしい景色になっている。
ヨット乗り場のある浜辺には、ここから海上タクシで行く。浜辺に桟橋はなく、ボートから下される渡り板を歩いて船に乗る。途中、"Split Apple Rock" と名付けられた真っ二つに割れた丸い岩のところに寄道したが、日本人ならさしづめ桃太郎岩と呼びたい岩だった。
(ボートに乗る)
(アップル岩)

奇岩や洞窟がある半島を回り、綺麗な小島をめぐりながら、カヤックや観光ボートと行き交いながら綺麗な海の眺めを堪能することが出来た。この雰囲気がすっかり気に入って、ボート前部の売り場に置いてあったNZの国旗マークが入った帽子を買ってしまった。
途中、トレッキングコースの終点の浜辺で大きなザックを背負った数人のトレッカーを乗せて、ヨット乗場の浜辺に到着した。そこにはトレッキングコースから浜辺への出口がありDOCの「Anchorage」の看板が立っており、浜辺に大きなザックを積み上げて裸で日光浴を楽しんでいる人たちがいた。
(カヤック)
(ヨット乗場の浜)

ボートの下り場からヨットの乗場まで少し浜辺を歩くと3艘のヨットが停泊していた。そのうちの一つに乗り込んだが、ヨットからは渡し板が出ないので、乗り込むには裸足になってヨットのそばまで海中を歩かなければならなかった。
(準備中のヨット)
(ヨットに乗り込む)

ヨットは一人の逞しい男性によりすべての操作が行われる。錨を巻き上げて、初めはエンジンで運転された。
(錨を上げる)
(初めはエンジン駆動)

ヨットの船首部分の床部分には落下防止か波除けのためか幕が張ってあったが、大きな波が来ると隙間から水しぶきが噴き出してきて、近くにいた私はまともに海水をかぶってしまい、船頭さんがタオルを投げてくれた。
オットセイが見られると言いながら、トンガ島という小さな島に近づいてくれた。この細かい位置決めのためのエンジン駆動だったのだろう。みんながオットセイを確認すると沖に出て、帆を張った。
(船首の床は幕)
(オットセイ)

帆を上げるのも、向きを変えるのも、舵を切るのも1人で忙しく動き回りながら操作する。
(帆を上げる)
(風を受ける帆)

エンジン音が消えると、振動もすっかり無くなり、気持のいいセーリングになった。気持よく奇岩と青海原の織りなす景色を楽しんだ。Fjさんが船首でポーズをとって記念撮影をすると、みんな真似しておっかなびっくり船首に立つことになった。
帰りはボートに乗り込んだカイテリテリの浜辺までヨットが入り、桃太郎岩をヨットからも眺めることが出来、楽しいセーリングが終わった。
(帆走は気持ちいい)
(記念撮影)

カイテリテリから、途中マプアの公園で一休みしてネルソンの街に戻り、ホテルの会議場でトレッキング主催者のサザーンワイルダネスによる明日からのヒーフィートラックの説明会を聞いた。参加者は我々の他にはデンマークから来たベンテさん一人だった。ベンテさんはデンマークから来た長身の女性で、前日までエイベルタスマントラックを1人で歩いてきたという本格的なトレッカーだった。
説明会が終わって、浜辺のタイ料理の店で色々なカレー料理を取り分けて美味しくいただいてから、ピータさんの民宿に戻った。


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