X51.富士見山・高所山
(里美の山ピークハント)

1.動 機
5月連休の初日、遠くの山は道路が混んでいそうで気が進まない。手軽に近くの山で山菜採りというのもあるが、いつも実益ばかりでは気が引ける。地形図に山名表示が無いのに、里美村ガイドマップには山名が出ている山があったのを思い出し、御殿山と高谷地山に登った山行記に表示した地図の中で、まだ登っていない富士見山と高所山をピークハントすることにした。

茨城の山の達人から親切な連絡が入り、高所山は三角点のある457mの山ではなくて、もう少し東にある・614の山だそうです。そう言われて里美ガイドブックを見直してみると、△457mは少し西にあり過ぎました。宿題が一つ残りましたが、これから暑くなるので、何時登ることにしましょうか。

2.データ
a)山域:富士見山(571m)、高所山(457m)
b)登山日:2010/05/01(土)晴
c)コースタイム:日立自宅 9:40 = 10:20 苗平車道P 10:35 ---- 10:55 谷別れ1 ---- 11:05 尾根2 ---- 11:15 分岐3 ---- 11:20 富士見山 11:30 ---- 11:35 分岐3 ---- 11:40 作業道4 ---- 11:55 苗平車道5 ---- 12:10 苗平車道P 12:15 = 12:20 R461路側(昼食) 12:50 ----(徒渉点探索)---- R461路側 13:20 = 13:40 高所山登山口 ---- 14:00 徒渉点 ---- 14:30 高所山 14:50 ---- 15:05 上流徒渉点 ---- 15:30 高所山登山口 15:35 = 15:40 下滝 15:50 = 16:30 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「竪破山」
(富士見山と高所山歩行ルート)

(富士見山登山標高差)
(高所山登山標高差)

3.山行記録
(富士見山)
ゆっくりと朝食を済ませて出発し、御殿山の時と同じようにR6、R293、R349と繋いで折橋の交差点でR361に右折し、横川鉱泉や下滝をを過ぎて苗平への狭い道に入った。道に入ってすぐのところに富士見山の方に入っていく林道が分岐しているのを見つけて、この近くに駐車して谷合の林道を歩き始めた。
5分も歩くと林道は終わり、その先の谷筋に踏跡が続いた。この植林の山は近年刈り払いが行われたようで藪こぎはないが、その代り変化もなくて面白くない。この谷を登っていけば富士見山の近くに上がれそうだが、谷筋には花も咲いていないので、変化を求めて左の斜面に取り付いて尾根に向かって登っていった(1)。下から見た時は余り急傾斜ではないと思ったのだが、実際は結構な急斜面でずるすると足元が崩れる。
(林道から歩き始めた)
(沢筋から尾根へ)

頑張って尾根に上がると(2)、尾根筋には赤い境界杭があって踏跡もあった。植林の中を登っていくとピークのところに境界杭があり(3)、ここで直角に曲がっていくとすぐに富士見山の山頂で、三等三角点と青いカワスミさんの山名板があった。熱いコーヒでピークハントのお祝いをする。
(尾根には道があった)
(富士見山山頂)

下山は往路を下る積りだったが、ピークの境界杭(3)のところで曲がる角度が少なすぎた。すぐに間違いに気が付いたが、同じルートを下るよりも変わったところを歩いた方が面白いだろうと思い直した。そのまま下っていくと深い谷に下りそうだったので、途中作業道に出合って(4)左に軌道修正した。400mをトラバースすると下に車道が見えてきたが、間には沢がある。右に下る林道に入って下り、苗平車道に出た(5)。ここから駐車場所まで1km近い車道歩きになった。

(徒渉点探索)
次の高所山へ登るために、駐車場所からR461に出て少し西に走って路側に駐車した。高所山に登るには国道下を流れる天竜川を渡らなければならない。簡単に昼食を済ませてから川筋を歩いて徒渉点を探したが、今日は水量も多くて渡れそうにもない。釣りをしていた男性が目の前で大きな岩魚を釣り上げ、「すごい!」と声をかけてから、近くに徒渉点がないかと尋ねた。男性は機嫌良く「ないよ、私が背負って渡らせてあげようか」と言って頂いたが、下山したらまたここを渡って戻らなければならない。それまで待って貰う訳にもいかず残念ながらお断りした。
少し下流まで歩くと、一本の太い丸太が川を横切っていて、この上をいざりながら渡れば行けないことはなさそうだが少し危なっかしい。その時、川向かいに車が走っているのが見え、国道を下っていけばどこかに車道の分岐があるに違いないと思って、車に戻って下滝方向に走ってみた。あった!。湯平の集落のところでに分岐があった。

(高所山)
分岐点から細い道に入ると、道は川沿いに延びており、1kmほど走ったところに橋があって無事天竜川を渡ることが出来た。そのまま進むと、地形図の荒れ地マーク、田圃マークのところにスペースを見つけて駐車した。
少し車道を歩くとすぐに終点になり、先ほど見えていた軽自動車が停まっていた。ここから左の踏跡を下ると小さな沢に出て、石を踏みながら渡った。ここから素晴らしいお花の道が始まった。スミレ、ネコノメソウ、ミミガタテンナンショウ、ヒトリシズカ、ユリワサビ、ヤマブキ、ムラサキケマン、その他名前のわからない花もあり、色とりどりに綺麗だった。
(廃田の脇に駐車)
(色々な花が咲いていた)

特にこの沢沿いのニリンソウの大群落が素晴らしかった。沢沿いに大きな群落が本沢の奥まで延び、支沢の奥にも白い花の群落が見えていた。これを見られただけでも高所山に来た甲斐があった。 
(どこまでも続くニリンソウ群落)

一部、落葉が積もった急斜面にできた狭い踏跡を辿るところもあったが、またニリンソウの広場になり、沢を渡って高所山の尾根に取りついた(6)。
(落葉の斜面も)
(徒渉して尾根筋へ)

尾根はゆるやかで、谷向かいの山をピンクに染めている山桜を眺めながら50mも登ると山頂部に出た。最高点を左に曲がると高所山で四等三角点があったが、「高所山」の山名板はなかった。果物を食べながらお祝いをした。
下に歩いてきた谷筋が見えていたので、下りはそれを目標に直進方向の斜面を下った。急斜面だったが、余り苦労しないで沢沿いに下ることが出来、またニリンソウなどの花を愛でながら沢沿いを歩いて駐車場所に戻った。左の雑木林や休耕田に何か収穫できるものはないかと回り道をしてみたが無駄骨だった。
(向かいの山はヤマザクラ満開)
(高所山山頂)

帰宅途中、下滝の駐車場に車を入れて滝展望台まで下ってみた。水量が多くて見ごたえのある滝があった。
(下滝に立ち寄る)

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