X711 イタリア観光10日間(1)

1〜2日目; ミラノ・ベローナ 

今日は日本を出国して香港経由、翌朝ミラノに入ってミラノ観光、ベローナ観光をしたり、ベネチアの入口メストレに泊る。

6/24:日立 13:15 = 15:30 成田駐車場 15:35 = 15:45 成田空港 18:40 =(時差−1時間)22:10 香港空港

自宅で昼食を済ませてマイカーで出発し、R245、R51と一般道を休むことなく快調に走って成田の駐車場に入ると、丁度空港行きのバスが待っていた。10日分の駐車料金を払って空港に送ってもらい、旅行会社の受付カウンタに着いたのは集合時間の45分前だった。すでに受付の列が出来ており、今回の添乗員の城さんが航空券を渡しながら一人一人に旅程の注意事項を説明している。ベテラン添乗員で、手づくりのコースガイドが付いていて、説明も要領がいい。ここで説明を受けたら、あとはチェックイン、手荷物検査、出国手続きを各自勝手に済ませてキャセイパシフィックのジャンボ機に乗り込んだ。
乗継地の香港空港に下りると城さんが待っていて、今回の参加者22名が初めて顔合わせした。夫婦9組、女性4人、美人のお嬢さん一人以外はいずれも年配者で旅慣れた人ばかりと見受けられた。城さんの統率力と礼儀正しい皆さんのお陰で、10日間集合時間に遅れる人は一人もなく、いつも元気な明るい笑い声が絶えない楽しい旅を楽しむことが出来た。
香港からミラノへの12時間も同じキャセイパシフィックのジャンボ機、席は窓際でトイレに気を遣う。夜明けの綺麗な日の出は拝めたが、アルプスは反対側だ。トイレに立った時に7年前の山旅を思い出しながドロミテとその向こうに浮かぶアルプスの白い峰峰の展望を楽しんだ。
(香港にて顔合わせ)
(ドロミテ展望)

6/25: 香港空港 0:50 = 7:25 (時差−6時間)ミラノ空港 8:25 = 10:35 スフォルチェスコ城 10:40 = 10:55スカラ座脇 ---- 11:00ガッレリア ---- 11:05 ドウモ広場 11:25 ---- 11:30 リナシャンテ前 11:40 = 12:00 ギフトショップ 12:25 = 12:50 レストランガリレオ(昼食) 13:25 =(165km)= 15:45 ベローナ--- ジュリエットの家 ---- エルベ広場 ---- アレーナ = 17:30 食材店 17:50 =(123km)= 19:50 メストレ(泊)

(ミラノ)
ミラノ空港に到着すると、入国審査は簡単、託送荷物を受け取ってフリーパスで外に出て、待っていた超大型バスに乗り込んだ。これから一週間バスの長旅が続くが、一人二席でゆったり座れるので助かった。運転してくれるのはナポリ生まれのマリアーノさん、いつも笑顔で「ボンジョルノ!」とみんなを明るくしてくれた。
今日は公共機関のストの日、渋滞気味の高速道を走ってミラノ市内に入った。イタリアの街はどこを掘っても遺跡が出てきて地下鉄を作ることが出来ないとのことで、市内は中央分離帯にまで車が乗り上げているほどの駐車場難、路上駐車でマリアーノさんの運転も大変だ。ミラノには路面電車が復活して走っており、今も増設路線の工事も進行中だった。
まずは、予定になかったスフォルチェスコ城で途中下車、あのダビンチも建設に加わったということだが、立派な時計台や見張り塔(?)を供えた焦げ茶色の城壁が物々しく、前の広場の大きな噴水も素晴らしい。
次にスカラ座に向かったが、途中の広場に針に糸を通した珍しいモニュメント2体が目を惹いた。ミラノは古くから服飾産業の街で、今や世界のファッションの発信基地だとのこと。
(スフォルチェスコ城前)
(裁縫のモニュメント)

スカラ座脇でバスを降りてスカラ広場まで歩いたが、今日は休演なのかいかめしい建物がひっそりとしている。その前に思索に耽るレオナルドダビンチの像が4人の弟子を従えて立っていた。
そのすぐ脇にミラノのシンボル、ガッレリアの入口があった。150年も前に作られた世界初のアーケード、両側に「プラダ」の本店や「ルイ・ビトン」、宝石店などの高級店舗が並んでいる。これらの店は今や我家には無関係だが、石造りの上に乗ったアーケード自体が美しくて、上を見上げながら歩いて行った。
(スカラ座前のダビンチ像)
(ガッレリア)

ガッレリアを通り過ぎると、目の前に素晴らしい建物が現れた。これぞミラノのシンボル、ドーモだった。その前の広場にはおびただしい人が屯しており、観光客かと思ったが、赤旗が一緒に立ち並んでいた。政府の経済対策に反対するデモ隊だった。
このドーモは1386年の着工から500年の歳月をかけて聖母マリアに捧げた大聖堂とのこと。100本以上の尖塔が天を突きさすように林立し、その先端一つ一つに聖人の像が立っており、建物の大きさに似合わずとても繊細な感じを受けた。周りの壁にはいろいろな彫像が飾られており、その数3400体に及ぶという。ここで自由行動になったので大聖堂の周りを一回りしたが、素晴らしい尖塔と彫像の数々は見飽きることがなかった。屋上からの眺めもすばらしいらしいとのことだったので階段を上がろうかと思ったが、上り口に警官が立っていた。「今日はデモ対策で屋上は閉鎖」とのこと。残念! 代わりに中に入って美しいステンドガラスや壁画などの内装をゆっくりと鑑賞した。
再集合場所の百貨店前に少し早く着いたので、トイレを使いたくて店内に入って歩きまわったが、なかなか見つからない。何度か聞きまわって、4階の一角にやっとトイレを見つけることが出来た。これから先もトイレは少なく、この場所をみんなにはっきりと説明しておくのが城さんやガイドさんの大事な仕事であることを理解した。
(ドーモ1)

(ドーモ2:デモ隊通過)

次に向かうためにバスの待ち合わせ場所に移動したが、デモ隊通過に阻まれてバスがやってこられない。デモ隊の長い行列を見送ってやっとバスに乗ることが出来た。
バスが向かったのはイタリアギフトショップ店、特に素晴らしいカメオを作る専門店らしいが、我家の目にはその価値が分らない。これから先も頻繁にみやげ物屋に立ち寄るが、大事な目的は無料のトイレを使うためらしかった。
次いでイタリア料理のレストランに入って、ミラノ風リゾットとカツレツをいただいた。なかなかの美味。

(ベローナ)
ミラノから高速道A4を一路東走、2時間強走ってベローナに到着した。ここでガイドさんを乗せて見学開始になった。イタリアでの観光案内は専門の免許を持ったガイドがつかないと法律違反になる。ガイドの話を聞いた城さんの説明を補聴器で聴くことになる。ミラノでは、飛行機の具合や飛行場からの高速道の混雑程度で到着時刻のばらつきが大きく、ガイドを予約できないので、城さんの説明の後は自由行動になっていた。
市中の駐車場所でバスを降りて街中を歩いて行くと、路面の下に井戸などの遺跡が現れた。ローマ時代の街の跡が地下数mのところに眠っているのだ。
先ず目指すのはシェイクスピア「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家、いつもは入口で順番待ちの行列が出来ているとンことだったが、今日はすんなりと入ることが出来た。おびただしい手紙が張りつけられた洞門を潜ると中庭に出て、目の前に蔦のからまる建物があり、あのバルコニーから観光客が手を振っている。中庭にはジュリエットの像があり、この胸に触ると幸せが来るとかで、順番待ちで写真を撮る。おとなしく待っていてはいつまで待っても写真は撮れる状況ではないが、手慣れた城さんがみんなのカメラを預かって、強引にみんなを立たせてはシャッタを押してくれた。
(市街の下に遺跡)
(ジュリエット像)

ジュリエットの家を出てからまた街を歩いて行った。羽を持った珍しいライオン像を過ぎると、テントの店が並ぶエルベ広場に出た。エルベとは「野菜」の意味らしく、その名の通り野菜などの露店が並び市民生活の中心になっているような雰囲気だった。
(有翼のライオン)
(エルベ広場)

次はアレーナの立つブラ広場。アレーナはローマ時代の円形劇場、人間に猛獣と格闘させた話を聞くが、座席のほとんどが残っているなどイタリアで最も保存状態が良いものらしい。収容人数は2万2千人で、今でも7〜8月にはヴェローナ音楽祭として野外オペラの会場として使われているそうだ。
ブラ広場にはアレーナの隣に18世紀のネオ・クラシック様式の堂々とした建物が立っていた。今は市庁舎になっている。
ブラ広場を後にして城壁の門を潜ってバスに乗り、今晩の宿屋があるベネチア入口のメストレへ。ベネチアに向かう車で大混雑、2時間かかって宿に着いた。湯船のない部屋で、シャワーで汗を流した。
(アレーナ:円形劇場)
(城壁)


次(6/26)ベネチアへ

6/25へ6/26へ6/27へ6/28へ6/29へ6/30へ7/1へ7/2へ




inserted by FC2 system