X713 イタリア観光10日間(3)

4日目; フィレンチェ

今日は午前中フィレンチェの歴史地区観光、午後は斜塔見物にピサへ往復する。

6/27: モンテカテイーニ 8:05 = 8:55 フィレンチェチェックポイント 9:05 = 9:20 ミケランジェロ広場 9:35 = 9:55 皮革工芸店 10:25 ---- フィレンチェ歴史地区観光(サンテクローチェ教会・シニョリーア広場・ベッキオ橋)---- 11:45 中華料理店 12:35---- サンジョバンニ広場(鐘楼・大聖堂)14:00 ---- 中央駅裏P 14:20 = 15:30 ピサP 15:40 =(シャトルバス)= 15:55 ドーモ広場(斜塔・ドーモ・洗礼堂) 16:45 =(シャトルバス)= 16:55 ピサP 17:00 = 18:40 中央駅裏P 19:10 = 19:45 モンテカテイーニ(泊)

今日は予定よりも早くホテルを出て道も空いていたのでフィレンチェに早く到着し、230ユーロの入境税を払って先ずはミケランジェロ広場に案内された。広場のシンボル・ダビデ像の前は記念写真のポーズを撮る人で賑やかだった。
(ダヴィデ像)
(ミケランジェロ広場は展望台)

広場はフィレンチェ全体を見渡せる高台にあり、見学前に勉強させておこうとの配慮と思われた。、ベッキオ橋を左端にしてベッキオ宮(市庁舎)、ドーモ(大聖堂)、サンテクローチェ教会などこれから歩くアルノ川向こうの名所を教えてもらった。
(ミケランジェロ広場からの展望)

国立図書館脇の駐車場でバスを降りて歩き始め、狭い街路(路上駐車で一層狭くなっている)を通り抜けてサンタクローチェ広場でカメラタイム。教会の内にはミケランジェロ、マキャヴェリら偉人の墓が276基も納められいるらしいが、今日は外観だけ眺めてまた狭い道を歩いて行った。
(サンテクローチェ教会)
(市街地)

何度か角を曲がって行き、目の前に彫像が並んだランツイのロッジアが見えてくるとシニョリーア広場にでた。シニョリーア広場は宮殿前の大きな広場で、歴史的な建造物が周囲を囲んでおり、多くの彫像が並んで屋外美術館の様相もあって大勢の観光客が集まっていた。
正面に高い塔がある茶色い建物が今は市庁舎になっているベッキオ宮殿で、その右のアーケード風の建物・ランツィのロッジアで、14世紀から16世紀にかけての地元の彫刻家のいろいろな素晴らしい彫像が展示されていた。
(ランツイのロッジア)
(ベッキオ宮殿)
(シニョリーア広場)

ベッキオ宮殿前には「ヘラクレスとカクス像」や「ダヴィデ像」、「ネプチューンの噴水」、「大公コジモ1世の騎馬像」が並んでいた。本物はどこかの室内に大事に展示されていていずれもレプリカらしいが、私の眼には十分に素晴らしい彫像に見えた
(ダヴィデ像)
(ヘラクレスとカクス像)

次はアルノ川沿いに出るとベッキオ橋が見えてきた。ベッキオ橋は端から端まで壁と屋根に囲まれた長屋の様になっており、一部には建て増しの家も出っ張っていて、「橋だ」という感じはしなかった。
回廊を通って橋の上まで来ると、通路の両側に店がびっしりと並んでいて川はみえない。中央まで歩いてやっと上下の川面が見えてきて、多くの人がここで記念写真を撮っていた。我家も城さんにシャッタを押してもらう。回廊から橋の上まで路上に多くの絵を広げて売っている画家(?)が多く、周りに気をとられたり、写真を撮るのに夢中になってうっかりこの絵を踏み付けたら酷い目にあいそうな目つきをしていた。ご用心。ご用心。
(ベッキオ橋)
(橋の上は街の様)

ベッキオ橋から別の道で引き返していると、ベッキオ宮殿が見えるあたりで街中に猪のブロンズ像があって人だかりがしていた。みやげ物屋が並ぶ麦藁市場が始まっており、猪は触ると何かいい事があるのかみんなに可愛がられてぴかぴかに光っていた。
すぐに共和国広場という広場に出た。ここはフィレンツェ発祥の地でかつてはこの広場に町人が集って色々と議論をやったところだそうです。
(麦藁市場の猪像)
(共和国広場)

大聖堂まで案内してもらってから近くのレストランで昼食を撮ってから自由行動になった。早速鐘楼に登ってみる。ここにはエレベータはなく階段を登る。同行のMさんと一緒になって、狭い階段を下ってくる人と譲り合いをしながら414段を登って行く。途中にも展望台があるが、もちろん最上段まで頑張った。
(洗礼堂・大聖堂と鐘楼)
(鐘楼の階段)

最上階のテラスからの展望はやはり気持がよかった。大聖堂も同じ高さですぐそばに見えていたが、眼下にはフィレンチェの街並みが広がっていて、ベッキオ橋は隠れていたが、ミケランジェロ広場やサンタクローチェ教会、ベッキオ宮、ランツイのロッジア、共和国広場などが全部確認できて嬉しかった。
(鐘楼からの展望)

鐘楼を降りてから集合時間まで時間があったので、大聖堂の中にも入ってみた。昼間は入場門閉鎖で13時半からの開門、長い行列が出来ていた。前の方に並んでいた同行の方達の仲間に入れていただいて早めに入ることが出来た。ラッキー! 内部は意外と簡素な感じだったが、天蓋の装飾絵「最後の審判」が素晴らしく、幾何学模様の大理石の床、極彩色の宗教画を描いたステンドグラス、金色に輝く壁面フレスコ画の数々が素晴らしく、時間いっぱいゆっくりと鑑賞した。
大聖堂に来る前にサン・ジョヴァンニ洗礼堂前を通った時に、ガイドさんにその入口扉を指して「天国の扉」の説明をされた。ミケランジェロが「天国の扉」とたたえたというこの扉はブロンズで出来ていて金ぴかに光っており、聖書からのエピソードを絵にした彫刻が施されていた。
(大聖堂への行列)
(天国の扉)

(ピサの斜塔)
ピサはオプションだが16名の参加があり、みんなが集まってから城さんに連れられて中央駅まで歩き、更に駅構内に入って500mも構内通路を歩いて駅裏に出て待っていたマリアーノさんのバスに乗った。そこで待っていたガイドさんは若く元気な日本女性だった。
バスは高速道に乗ってモンテカテイーニ方向に引き返して行った。このガイドさんは途中、周りの景色に付いても、白く見えるアクネーアス山脈の大理石の山々、世界一の植木栽培の街、ヒマワリ畑、イトスギ、カサマツ、ピサまでの90km休みなく説明が続いた。
ピサの斜塔の駐車場に着くと、「城さんからシャトルバスを使っていい」と言われたと近くのバス乗り場からドーモ広場リ口までバスに乗った。オプション参加者が多かった効果で少し楽をした。バスの途中、ガイドさん「斜塔が見えるよ!」と大声、樹間に少しだけ赤い旗がひらめく斜塔が見えていた。
斜塔の駐車場でバスを降りて、物売りに挟まれた通路は敬遠して城壁沿いを歩いて行って、城門の中に入った。目の前に洗礼堂が大きく聳え、その後ろのドーモの更に後ろに目的のピサの斜塔が見えていた。うん、確かに傾いている。
(ドーモ広場:洗礼堂・ド−モ・斜塔)

先ずは洗礼堂の中に入った。これは1163年に立てられ、その後何度か改造が行われて、1358年にそれまでの円錐形の屋根を球状のクーポラで覆うように改造された。結果、クーポラと内側の円錐形の屋根との間に大きな空間があるため、建物内部の音が、エコーが重なり合うように非常に響くという特徴が生まれてきた。その実演が、中央に立った女性の発声で行われた。幾重にもエコーが重なり合って美しいハーモニーを作りだしていた。
この洗礼堂の説明には専任のガイドさんがおり、女性ガイドはこれを「変なおじさん」と紹介したが説明をさせず、自分で勝手な説明を続けていった。女性発声者が出てくると、「今日は最悪の人」と言って憚らない。他の声が聞けるわけもない一行の感情を無視した発言にこの頃から腹が立ってきた。
(女性の発声)
(12音階の反響に聞き入る)

ドーモの中に入りたい人は「このおじさんに付いて行け」と言われて中に入ったが、女性ガイドは付いてこない。中の装飾は素晴らしく、高い天井から外で説明があったガリレオのランプがぶら下がっており、多くの宗教画の保存状態も良くて、説明なしでも十分に楽しめた。
(ドーモ)
(壁画)

斜塔に向かって歩いて行くと、あちこちで斜塔を押す格好で記念写真を撮っている。傾斜は8°だと言うが、近付いてみると今にも倒れそうなほど傾いているように見えた。日本の企業が傾斜を戻す工事を提案したが却下され、地盤を補強して今後200年は大丈夫との太鼓判が押されているとの説明があった。安心して近くから記念写真を撮った。
屋上にも多くの観光客が登っていたので真似してみたかったが、ここを登るには予約が必要だとのことで諦めた。。
(ピサの斜塔)

斜塔見物に満足して、一路フィレンチェに引き返した。帰りのバスの中でもガイドさんの説明はとどまることなく続いたが、一度気に入らなくなった人の声は、今度は雑音としか聞こえなくなっていた。途中、モンテカテイーニに途中下車すれば好都合だが、6人の仲間を拾いにフィレンチェまで入って、また昨夜泊ったモンテカテイーニのホテルに戻ってきた。




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