X101.高旗山再訪

1.動 機
郡山IC近くに急用が出来て出かけることになり、はるばる郡山まで出かけるのならどこか近くの山に登って来ようと言う話になり、6年前に登って素晴らしい展望を楽しんだ高旗山に登ることになった。余り考えないで6年前と同じ高旗林道からのルートを歩いたが、北の源太温泉から登った方が変化があって面白かったかと反省した。
追記:前日の6日、大朝日岳を紅葉を楽しみながら3泊で歩く積りで我家を出かけたのだが、東北道の蔵王PAまで走ったところで全財産を入れたウエストポーチを磐越道の三春PAのトイレに置き忘れてきたのに気が付いた。慌てて引き返したが残っているわけもなく、我家に帰ってすぐにカードや携帯の停止を手配した。翌朝、免許センタに運転免許の再交付の手続きに出かけようとしている時に、郡山ICにあるという高速道路交通警察隊の分駐所から「忘れ物の届けもの」があると連絡があった。分駐所に出頭するとウエストポーチが届けられており、中身を確認させられたが現金他中身はそっくりそのまま入っていた。届け主は名前も連絡先も伝えないようにと言い置いて行かれたそうで、お礼のしようもないのが心苦しかったが、こんな仏様のような人がいる日本という国はノーベル賞受賞にも増して素晴らしい国だと思う。嬉しくなって和子が嘆く私の物忘れ病の恥を忍んで書き足してしまった。

2.データ
a)山域:高旗山(968m)
b)登山日:2010/10/07(木)晴
c)コースタイム: 
日立自宅 9:50 = 10:00 日立南IC = 11:40 郡山IC 11:50 = 12:15 高旗林道ゲート(昼食) 12:45 ---- 13:55 高旗山登山口 ---- 14:30 源田登山口合流点 ---- 14:45 高旗山頂 15:00 ---- 15:10 源田登山口合流点 ---- 15:30 高旗山登山口 ---- 16:20 高旗林道ゲート 16:35 ---- 19:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「岩代中野」
(高旗山登山ルート)
(高旗山登山ルートの標高差)


3.山行記録
警察隊に遺失物受領のサインをしてから、ナビに高旗林道を目的地にして正午前に再出発し、見覚えのある高旗林道のゲート前に駐車して昼食を取った。身支度をして林道を歩き始めると、すぐに軽自動車が追い越して行った。土地の人はゲートを開けることが出来るらしい。
追い越されてしばらく歩くと、路側に軽自動車が停まっていて、斜面で二人の男性がキノコ採りをしていた。「これからまだ林道が長いよ。今から高旗山まで登って帰って来れるかなあ」と心配してくれ「源太温泉のコースは知っているの。あっちの道の方が歩きやすいよ」と一言。あとから調べたら、源太温泉から歩き始めても、高旗林道のゲートから歩くのと距離は同じ程度、源太温泉から更に林道を車で登山口まで走れば往復1時間半ほどで歩けるらしい。反省しても遅すぎる。長い林道をせっせと歩いた。
登山口には「登山道入口、山頂まで1750m」の道標が立っていたが、そこからの踏跡は行きどまりになり、登山道は10m先の沢沿いにあった。
(林道のゲート)
(登山口の標識)

登山道に入って少し歩くと「高旗山1700m」の小さな道標があり、ここから先100mごとに同じ道標が立っていた。右に曲がって小さな沢を渡って少しトラバース気味に歩くと笹の茂る尾根道になったが、すぐに足元がはっきりとした道になった。余り歩く人がいなかったのか、道傍にはアミタケやムラサキアブラキシメジモドキなどがポコポコと生えていて観察や収穫に忙しくなった。
源太温泉分岐に登り着くと、源太温泉からの道は広くて雑草も少なくよく歩かれているように見えた。
(笹籔もあり)
(道標は完備、これは源太温泉分岐)

広くなった登山道(参道)を登って行くと見覚えのある宇奈己呂和気神社(うなころわけじんじゃ)の木の鳥居があり、そこから一登りで山頂に登り着いた。山頂には宇奈己呂和気神社の石の祠があり、一等三角点と天測点があった。
一等三角点の山頂からは360°の大展望が広がり、前回は遠く飯豊連峰まで見通せたのだが、今回はあいにく雲が多くなって磐梯山や安達太良山も見えず、近くの笠ヶ森山などが確認できただけだった。
(宇奈己呂和気神社の鳥居)
(高旗山頂)

暗くなっては拙いと、下りはキノコには目もくれないで歩いたらゲートに1時間20分で到着した。コーヒを飲んで一休みして、日立まで一般道を走って帰った。磐越道回りは168km、一般道は116km、ガソリン代も節約だ。心配した通勤渋滞もなく2時間半で帰着できた。



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