X111.月居山から男体山へ


1.動 機
水戸アルパインの2月例会で奥久慈の月居山から男体山まで縦走する計画がある。このコースタイムを確認するために、リーダ役のシモンさん、平野さんと一緒に下見してきた。二人とも健脚なので、二人の後ろを追いかけるのが少々辛いところもあったが、今まで歩いたとは反対向きのコースなので印象が随分と違っていて面白かった。

2.データ
a)山域:男体山(654m)、鍋転山(423m)、月居山(404m)
b)登山日:2010/11/02(火)晴後曇
c)コースタイム:日立自宅 7.25 = 8:25 大円地駐車場 8:40 = 9:05 月居トンネルP 9:15 ---- 9:40 観音鐘突堂 9:50 ---- 10:00 月居山 ---- 10:10 鞍部 ---- 10:45 鍋転山 10:50 ---- 11:10 第2展望台---- 12:00 鞍部 12:05 ---- 12:30 #5白木山分岐(昼食) 13:15 ---- 13:45 長福分岐 ---- 14:05 健脚コース分岐 ---- 14:10 男体山 14:35 ---- 15:10 大円地越 15:20 ---- 健脚コース分岐 15:40 ---- 15:45 大円地登山口 ---- 16:10 新月居トンネルP 16:20 = 17:10 日立自宅
d)同行者:シモンさん、平野さん
e)地形図:1/25000 「袋田」「大中宿」
(月居山・男体山縦走ルート)

(月居山・男体山縦走ルートの高低差)


3.山行記録
待ち合わせ時間直前8時25分に男体山の大円地登山口の駐車場に入ると、平野さんを乗せたシモン車もすぐに到着した。川本車をここにデポし、Si車で奥久慈スーパ林道を走ってR461に入り、月居トンネルを潜った先、国道の左にあるトイレもある月居山登山口の駐車場に9時5分に到着した。
身支度をして9時15分に歩き始める。月居山登山口の道標は国道の向かいにあるが、国道の左にある民家の先の左にあった脇道に入って行くと、すぐに国道の下を潜ってきた国道向かいの登山口からの道が合流してきた。
(大円地から男体山を仰ぐ)
(月居山登山口駐車場)

登山道は整備されていて斜度も緩やかで、袋田の滝からの階段道を登るよりも出発点の標高が100m高いこともあって随分と楽だ。道傍にキノコが見つかって10分寄道したが、25分で峠に着いた。大きな銀杏の老木が見え、傍らに「花紅葉よこたてにして山姫の錦織り出す袋田の瀧」の西行法師の句碑があり、その先には苔むした石仏や石塔が立ち並んでいた。
峠には鐘突堂があり、ご挨拶に鐘を打ち鳴らして、その上の真新しい観音堂まで登ってみた。観音堂前のテラスからは見晴らしがよく、日光連山から高原山や塩原の山々が遠望できた。
峠に引き返して月居山に向かった。固定ロープもある急坂を10分ほど頑張って月居城跡の広場に出ると立派な月居城跡の石碑があり、その後ろの高みが月居山の山頂で山名板と図根石があった。山名板には423mとあったが、これは山名板の設置者が次の鐘転山(三角点名後山)と取り違えたものだろう。
(鐘突堂)
(月居城跡)

月居山から鞍部に下ると左に「R461・月居峠」に下る分岐があり、その先に「男体山登山口」の石の標識があった。旧道のトンネルの所からここに登ってきて男体山に向かうルートがよく歩かれていたのだろうか。ここは何回か通過したことがあるが、シモンさんも平野さんも今まではこの標石には気が付かなかったと言う。反対側から来ると彫られた「男体山登山口」の字が裏になって見えなかったのだろう。
左に「水根へ」次いで右に「R461へ」の分岐標を見送りながら鞍部から尾根道を登り返していくと、35分でベンチのある鍋転山の山頂に着く。脇の岩頭の上が「第一展望台」で、奥久慈の山の上に日光から塩原までの山並みが遠望できた。
もう一度少し下って岩っぽい道を登り返した岩場が第二展望台だったが、第一展望台よりももっと展望が良くて、八溝山や那須連峰まで見渡すことが出来た。
(鍋転山・第二展望台からのパノラマ)

男体山まで大体は尾根通しの気持のいい道だが、ところどころでは岩っぽい急登があったり、崩れかけたトラバース道があったり、なかなか変化があって面白い。
(気持のいい尾根歩き)
(時々急登)

道端にキノコも目につき始めて立ち止まっては鑑定を楽しみ、ところどころでは色づき始めた紅葉が見え一々シャッタを押しながら歩くので、実歩行タイムが予定タイムより大分遅くなってきた。
クリタケはシモンさんは今年十分に味わい済、平野さんは今晩から群馬の山歩きにお出かけというので、収穫した美味しそうなクリタケは全部私が頂戴してしまった。
(クリタケ収穫)
(滝倉分岐の紅葉)

今回は白木山分岐まで歩いて12時半から昼食休憩にしたが、お腹が空いた。実行時には一つ手前の鞍部の広場で弁当を広げることになりそうだ。
今日は一人の登山者にも出会わなかったが、男体山の山頂に単独行の男性が居て初めての挨拶を交わした。
山頂の周りには色付いた紅葉が多く、紅葉越しの展望を楽しんでいるうちに随分と時間が経ってしまった。
(男体山頂神社)
(山頂からの紅葉と鍋足山、里美牧場)

山頂からの下りは一般道を下り、ところどころで紅葉や展望を楽しみながら歩いた。
(鷹取岩の岩頭)

大円地越で一休みして大円地集落に向かって下ったが、健脚のお二人はこの道を猛スピードで下って行く。駐車場まで標準タイム45分に対して実走タイムは25分、半分だ。山頂で時間を食い過ぎた分を取り返すつもりらしいが、ヨタヨタの私には辛い下りだった。傾斜は緩やかだがごろ石が多くて意外と歩きにくい。水場のところでは路面に水が流れており、冬場は凍って怖いことにならないかと心配になった。
(水場の下り)
(大円地集落)

大円地まで下ってスーパ林道に出ると、大円地山荘が店開きしていた。そばなど美味しそうなメニューが出ていて、11月まで無休で営業となっていたが、2月の冬場も営業するのだろうか。
林道を少し登って駐車場に着いたのは15時45分、まだ十分に明るかった。川本車で月居トンネルのシモン車の駐車場所に戻って解散になった。





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