X124.筑波山(孫との登山No.8)

1.動 機
勉強や友達付き合いが忙しくなったアキちゃんが、久しぶりに山歩きに付き合ってくれることになった。登る山は2年前に登った筑波山が気に入って、その時と同じコースを歩くことになった。部活の予定があったサーちゃんも、前日になってママと一緒に付き合えることになり、好天に恵まれて5人で賑やかな山歩きを楽しむことができた。

2.データ
a)山域:筑波山(877m)
b)登山日:2010/12/11(土)晴
c)コースタイム:日立自宅 7.20 ---- 8:05 水戸 8:25 = 9:50 つつじヶ丘 10:05 ---- 10:55 弁慶茶屋跡 11:00 ---- 11:45 女体山 11:50 ---- 12:00 セキレイ石(昼食) 12:30 ---- 12:45 御幸ヶ原 12:50 ---- 13:05 男体山 13:10 ---- 13:25 御幸ヶ原 ---- 14:00 トンネル出口 14:10 ---- 14:55 筑波山神社 15:00 ---- 15:10 神社入口バス停 = 15:25 つつじヶ丘 15:45 = 水戸レストラン = 18:20 水戸 = 19:00 日立自宅
d)同行者:アキちゃん、サーちゃん、ママ、和子
e)地形図:「筑波」
(筑波山孫との登山 ルート図)

(筑波山孫との登山ルート標高差)


3.山行記録
水戸の家に8時の約束に5分遅れで到着すると、アキはまだ食事中。前夜夜更かしで休日は朝寝坊の習慣らしい。バタバタと準備してジジの車で出発した。パパは出勤、御苦労さま。
一般道をゆっくりと走り、はじめは姉弟の賑やかなふざけ合いが続いていたが、すぐに静かになった。筑波山が目の前に現れ、初めて登るサーちゃんに見せようと声を掛けたが、お目覚めにはならなかった。
水戸の家から1時間半でつつじヶ丘に到着したが、空は青空なのに猛烈な冷たい風が吹き付けてきて車のドアを開けるのも大変だった。ロープウエーは運転できないだろう。二人を起こして「あそこまで登るのよ」と女体山の山頂を見せ、登山口の金ぴかのガマガエル様に安全登山を祈願して登り始めた。
(車窓からの筑波山)
(つつじヶ丘から歩き始め)

歩き始めると、二人の足取りの軽くて速いこと、丸太の階段道も岩場の道もものともせず、ママやジジババを置いてどんどんと登って行く。特にサーちゃんは部活のバスケで鍛えられている所為か速いこと速いこと、流石のアキちゃんも追いつけない。先に行っては振り向いてシャッタを押している。今日はジジの代わりに写真屋をやるのだそうだ。
少し登ると風は弱まり暖かくなってきた。道端に珍しい虫や草花を見つけると、二人でしゃがみこんでは観察に余念がない。
(階段の道)
(岩場の道)

弁慶茶屋跡で一休みし、ここから弁慶七戻り、高天原、出船入船、母の胎内くぐり、陰陽石、裏面大黒、北斗岩、大仏岩と次々出てくる奇岩に一つ一つ立ち寄りながら登って行った。
御幸ヶ原からの道と合流すると、ここまでも登山者は多かったが、列を作って登るような混みようになってきた。この季節、もう登山する人は少ないだろうと思っていたので驚いた。女体神社にお参りして山頂の岩場に向かうと、大岩の上は満杯の盛況。団体さんが集合写真を撮ろうとしていて、その次も順番待ちで渋滞している。天気が良すぎて全体に霞み加減、視界は近くの宝篋山あたりまでしか利かないようだ。「期待した富士山が見えないのではしようがない」と岩の上に上がるのを諦めて、丁度空いていた山頂標石の前で記念写真だけ撮って下ることにした。
(大仏岩)
(女体山山頂にて)

女体神社からの下り坂の岩道は昨日の雨で濡れていて滑り易すそう。観光客の歩き方も危なっかしく、ここも渋滞気味だった。
5分ほど下ったところに蝦蟇の形をしたガマ石があり、このガマの口に石を乗せることが出来れば何かいい事があるとかないとか、口の中にたくさんの小石がのっていた。二人も小石を集めては投げ上げるが、なかなか上手くいかない。いつまででも頑張りそうだったが、ジジのお腹も空いてきたので諦めてもらい、少し下ったセキレイ石の近くのベンチに陣取って弁当を広げた。
(女体山下り)
(ガマ石に投石)

御幸ヶ原に下って土産物屋を見て回り、広場から北方を見ると、すぐ近くに加波山や丸山の風車が見え、北西はるかに日光連山がかすかに見えていた。「次はあの男体山かな」とアキに水を向けたが「無理だよ」とそっけなかった。
(御幸ヶ原)
(うっすらと日光連山)

次の男体山への登りは短いが、結構な急登が続く。大勢の観光客と競いながら登って行った。
(男体山へ急登)
(岩場道もあり)

男体神社に登っても視界は晴れず、お参りだけしてすぐに下ることにした。
下りは観光客との交差を避けて、お宮の裏から自然研究路に下った。お嬢様のサーちゃんを慮って2年前の展望台への籔道は止めて、はっきりとした道を下って行ったが、山頂は昨日雪だったようで北斜面には雪が薄く積もっていた。ママがトップで慎重に下った。
自然研究路に出てから研究路を一周する案もあったが、御幸ヶ原から筑波山神社への下りも結構きつい、体力温存を考えて止めにした。またの機会にゆっくりと回ることにしよう。
(男体神社前にて)
(自然研究路へ下る)

御幸ヶ原からの下りになると、アキが常にトップを歩くようになった。アキは飛ぶように下って行き、元気なサーちゃんも慣れない岩場になると恐る恐るになり水をあけられる。「下りよりも登りの方が楽だよ」と歎きながら、長い長い下り坂をゆっくりと下って行った。同じく下りの弱いジジには丁度いいペースだった。
(筑波山神社へ下る)
(岩場道もあり)

水場や広場で休みながら1時間半かけて筑波山神社近くまで下ると、今日初めて見る紅葉が夕陽に輝いて、赤い幟と合わせてとても綺麗だった。
ここで15時ちょっと前、15時10分のつつじヶ原へのバスに丁度いい時間だと思っていたら、サーちゃんの土産物屋覗きが始まった。次のバスまで30分待つのも嫌なので、バス乗り場の大鳥居まで急いで歩いた。バス停に到着と同時にやってきたのは直通バスで、本来はここで乗客は乗せないらしいが、運転手さんはにこにこしながら「まあいいでしょう」と乗せてくれて、つつじヶ丘まで貸切バスにしてくれた。
(紅葉の筑波山神社)
(バス停へ急ぐ)

つつじヶ丘の売店でめいめい好みの名物を買って食べてから、水戸に向かって車を走らせた。始めしばらくはふざけ合いで賑やかだったが、すぐに二人の寝息が聞こえて来た。流石にお疲れになったようだ。水戸に着いてからサーちゃん選定のイタリアンレストランで夕食を取り、水戸のお家に送り届けて別れ、19時に我家に帰り着いた。楽しい楽しい一日でした。




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