Y51.奥久慈男体山(孫と持方コース)

1.動 機
5月の1日夜、2日はアキとママはお休みだが、サーちゃんは学校、パパはお仕事で家にいないので日立に遊びに行くと嬉しい連絡が入った。久しぶりにアキと一緒に山歩きしたくなり、登る山に奥久慈の男体山を選んだ。男体山は大地震の影響で登山禁止になっていたが、そろそろ解禁になっているのではなかろうか。もしダメなら白木山と高崎山に登ればいいやと持方から登る予定にした。期待通り男体山は解禁になっていてアキに初登頂させることが出来、道すがら、ワラビやコシアブラ、タラボなどの山菜採りの実地研修もすることができた。

2.データ
a)山域:奥久慈男体山(654m)
b)登山日:2011/5/2(月)晴後曇
c)コースタイム:日立自宅 10.50 = 12:00 恵海の森(昼食) 12:40 ---- 13:20 袋田コース分岐 ---- 13:30 男体神社分岐 ---- 14:10 男体山 14:30 ---- 14:40 持方分岐 ---- 15:25 恵海の森 15:50 = 17:00 日立自宅
(奥久慈男体山周回ルート)
(奥久慈男体山周回ルートの標高差)

d)同行者:アキ、ママ、和子
e)地形図:「大中宿」

3.山行記録
朝早く水戸からママの車で日立までやってきて、ジジの車に乗り換えて4人でワイワイ言いながら持方に向かった。鄙びた持方集落を過ぎて恵海の森の駐車場に着くと、持方集落が「にほんの里百選」に選ばれた記念碑が建っていた。「にほんの里百選」とは何かが分らず、帰宅後NETで調べたら、朝日新聞社と森林文化協会が「人々の暮らしによって育まれてきた、すこやかで美しい里100カ所を選んだ」もので、持方が選ばれた主なる眼目は「山間の隠れ里のような12戸の集落。在来の弾力あるコンニャクを作り、加工販売で地域の婦人部が活躍。古文書も残る歴史ある里。」だそうである。
男体山の登山口に入山禁止の表示はなかったので男体山に登ることに決め、弁当を食べて気合を入れてから、工事中の舗装道を200m入った所にある男体山の登山道に入った。
(にほんの里百選)
(登山道入口)

この登山道は持方の牧場を通過して袋田からのハイキング道に合流する登山道で、道路わきでワラビが採れる。アキにとってはワラビ採りは初めての体験、はじめは目を皿のようにして面白そうに採っていたがすぐに飽きてくる。山菜採りが好きで夢中で採っているジジババに「もう十分に採ったよ。先に行こうよ」と急かす。4人で採るとすぐに袋一杯になり、お土産もできたので登山道を歩き出す。
牧場の道に入ってワラビを持った女性が下って来ると、ババはまた採り始めようとするが、アキに急かされる。
(ワラビの勉強)
(牧場の道)

バラ線でできた牧場の境界柵を潜って袋田からのハイキング道に入ると、登山道は綺麗に下草が刈りはらわれていて気持よく歩くことができた。
まだ歩いた人が余りいないのか、登山道脇にはコシアブラやタラボが見事に成長した若芽を出していた。「歩きながらこんなものがよく目に入るものだ」と言いながら採取するのはアキの役目だ。
(袋田コース)
(コシアブラの勉強)

道傍には、団子(山菜)の他にも。ミツバツツジが紫の花を咲かせていて目を楽しませてくれた。
男体神社へ下る分岐のところにはロープが張られ「落石のため進入禁止・大子町」という札が取り付けてあった。健脚コースの合流点の東屋には「男体神社コース通行止」の札しかなかったので、健脚コースは通行可になったようだ。今度はこっちから登ろうよと話す。
(ミツバツツジ)
(男体神社コースだけ通行止)

男体山の山頂まで登って社のところに上がると、山頂から一般コ―スへの降り口付近の崖が大きく崩落していた。一般コースは通行止めになっているかと心配したが、旧登山道の脇に新しい道が作られていて、大円地越へも下れるようになっていた。
(山頂の崩落現場)
(一般コース降り口)

今日は晴天の予報だったのに、曇り空で気温も20℃を越えて暖かく、遠くの山並みを説明しようにも空は霞んで何も見えない。山頂部のタラボは見事に採られていて残念、記念写真を撮って下山にかかった。
山頂部を笹を刈りはらって新しく作られた一般道を有難く下っていった。
(男体山山頂)
(一般コース)

一般コースを10分下ったところの分岐から持方コースに下った。この道もミツバツツジが賑やかで綺麗、沢を渡ってからはニリンソウやムラサキケマン、ミミガタテンナンショウ、キジムシロ、ヤマブキなど色とりどりに賑やかになった。
駐車場所に戻って恵海の森に上がってみると、公園は綺麗に整備されていて、皇后さまお手播きの苗を植えた何本もの桜が丁度見頃になっていて綺麗だった。
(持方コースを下る)
(恵海の森)

日立の家に帰ってから、ママはババからワラビの処理の手ほどきを受け、今度はサーちゃんも一緒に来るよと言い置いて水戸へ帰って行った。




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