Y56.荒山と鍋割山(MAC山行)


1.動 機
水戸アルパイングラブの5月例会は荒山・鍋割山ハイキングだった。荒山・鍋割山には4年前の6月に歩いて満開のツツジと素晴らしい展望を楽しんだことがあるが、あのツツジを眺めながらいつもの山仲間と歩くのを楽しみして参加した。和子は震災対策の工事監督で不参加。

2.データ
a)山域:荒山(1572m)、鍋割山(1332m)
b)登山日:2011/5/28(日)霧雨
c)コースタイム:
(往路バス)日立自宅 4:25 = 4:35 日立電鉄南営業所 4:45 = 4:55 東海駅 5:00 = 5:15 那珂駅 5:25 = 5:40 水戸駅 = 6:00 水戸IC = 6:30 桜川PA 6:35 = 7:45 波志江PA 7:55 = 8:15 前橋IC = 9:05 姫百合駐車場 9:20 = 9:25 歩道橋
(歩行)歩道橋 9:25 ---- 9:50 荒山高原分岐 ---- 10:25 展望広場 10:35 ---- 11:20 荒山(昼食) 11:50 ---- 12:20 避難小屋 ---- 12:50 芝の広場 12:55 ---- 13:05 荒山高原 13:10 ---- 13:50 鍋割山 14:00 ---- 14:35 荒山高原 ---- 15:00 展望広場分岐 ---- 15:15 歩道橋 ---- 15:30 姫百合駐車場
(荒山・鍋割山周回ルート)
(荒山・鍋割山周回ルートの標高差)

(帰路バス)姫百合駐車場 15:35 = 16:00 富士見温泉ふれあい館(入浴・夕食) 17:45 = 18:35 伊勢崎IC = 18:55 出流原PA 19:00 = 19:50 桜川RP 19:55 = 20:20 水戸IC = 20:45 水戸駅 = 21:00 勝田駅 = 21:20 東海駅 = 21:30 日立電鉄南営業所 = 21:40 日立自宅
d)同行者:水戸アルパイン会員21名(男10、女11)、和子は不参加
e)地形図:1/25000 「赤城山」

3.山行記録
雨の中、朝早く4時半に我家を出発、バス会社の駐車場に車をおいてバスに乗り込み、勝田、水戸と走って仲間を乗せてから高速に乗った。皆さん、雨の中傘をさしてバス停でお待ちで、キャンセルした人は一人もいなかった。
前橋ICで高速を降りて、くねくねの赤城道路を登って登山口の姫百合駐車場に到着したのは9時を少し過ぎていた。
駐車場のトイレで用を済ませ、身支度をして準備運動を始めようとしたが、近くの登山道は通行止めになっていて、「迂回登山道が林道を20分歩いた先にある」との看板が立っていた。バスに乗りなおして林道を1km近く奥まで送ってもらった。
迂回登山道は林道を跨ぐ歩道橋を渡って登るようになっていた。

雨具を付けて9時25分に歩道橋を渡って登山道に入り、丁度満開の真っ赤なヤマツツジを道沿いに愛でながら、丸太の階段もある登山道をゆっくりと登って行った。何ヵ所かの分岐点に通行止めの表示がしてあった。
(歩道橋から歩き始め)
(ヤマツツジの道を登る)

(ヤマツツジ)

25分で荒山高原への分岐点に着き、高原への道を右に見送って急登の展望広場への道に入った。4年前には荒山高原までの道を往復したので、ここから展望広場までの道は初めて歩く道だった。
ここまでの道では花開いていたヤマツツジは高度が上がるとまだ蕾のままで、代わりにミツバツツジが咲いていて我々を迎えてくれた。
(荒山高原分岐)
(中間はミツバツツジ)

(ミツバツツジ)

ジグザグの急登からなだらかな道になって目の前が明るくなると、荒山高原から荒山に登る尾根道の合流した。道標にはここが展望の広場となっていて一休みしたが、今日は天気が悪いこともあるが、周りは立木に囲まれて展望はなかった。
一休みして荒山への道を登って行くが、ヤマツツジやズミの木は多いのに花はまだ咲いていなくて少々淋しい。4年前には赤や白の花で綺麗だったのに残念。
(展望広場)
(岩の道)

代わりに大きな松の老木があったり、ボケの花が咲いていたり、みんなの目を惹いていた。
その先でミツバツツジやオオカメノキを愛でながら急登を登って行くと大きな岩の重なりがあり、前の方から綺麗!と黄色い声が上がった。
(ボケの花)
(大岩)

岩の周りにはアカヤシオの花がいっぱい咲いていて、みんなシャッタを押すのに余念がない。アカヤシオの花はこれから先、荒山山頂近くにもたくさん咲いていて目を楽しませてくれた。今年は栃木の根本山丹勢山で見頃のアカヤシオにお目にかかってきたが、それに負けない豪華さだった。お日さまがないのが少し残念。
(アカヤシオ)

アカヤシオを愛でながら一登りで荒山の山頂に着いた。出発時には山頂が雨だったら避難小屋まで下ってから昼食にするつもりだったが、幸い雨は止んだので山頂で昼食を取ることになった。誰もいない山頂をMAC独占、めいめい勝手な場所に陣取って弁当を広げた。
(荒山山頂)
(山頂で昼食)

天気が良ければ、赤城の山々が目の前に広がるところだが、今日は何も見えない。地蔵岳や駒ケ岳、長七郎山が並ぶ景色を心眼で眺めて下山にかかった。
アカヤシオを愛でながら急坂を下って行くと、一ヶ所だけシャクナゲの花が咲いていて、みんなを喜ばせてくれた。
(芝の広場へ下る)
(シャクナゲ)

ひさし岩の展望台には上らないで通過し、再び急坂を下ると避難小屋のある十字路に着いた。分岐標には小沼まで3.1kmとなっており、赤城が意外に近いんだなと思った。
右に曲がると笹の中のなだらかな道になり、またミツバツツジが賑やかになった。笹原に入ってシャッタを押したり忙しい。
(避難小屋)
(ミツバツツジの道)

岩場の所もあったが、全体的には草原の中のなだらかな下り坂が続き、途中に「関東ふれあいの道」の石柱も立っていた、
(岩場の下り)
(草原)

棚上十字路に着いて芝の広場に入って見たが、今は草が茂るだけで何の花も咲いていない静かな草原だった。
十字路をまた右に曲がって荒山高原に向かった。ズミやヤマツツジの蕾が今にも咲きそうに膨らんでいた。
(芝の広場)
(ミツバツツジが続く)

広い荒山高原に到着して一休み。周りの山は見えなかったが、ミツバツツジが綺麗だった。
(荒山高原)
(高原もミツバツツジ満開)

雨が降っていたら鍋割山に登るのは止めにしてこのまま登山口に下る覚悟でいたが、幸い雨はない。予定通りに鍋割山までピストンすることになった。
歩き始めは空が明るんできて、後ろに荒山の山容も見られるようになってきて喜ばしてくれたが、登るにつれてまた段々とガスが濃くなってきて、鍋割山手前のピークの高原漫歩は視界ゼロの世界になってしまった。
(鍋割山へ)
(高原散歩)

ここまでは蕾しか見られなかったズミが白い花を開いていた。ここだけ咲いていたのはどういう具合なのだろうか。
シャッタを押すチャンスも余りなくせっせと歩いたので、鍋割山山頂には荒山高原から40分で到着した。向かいに富士山まで見渡したいところだが視界ゼロ、二等三角点にタッチして集合写真を撮っただけで、小休止後すぐに荒山高原へ引き返した。
(ズミも咲いていた)
(鍋割山山頂)

山頂から少し下ったところで「人面岩だ」と誰かが言いだし、路側の大岩をその目で見ると、確かに怖い人間(鬼?)の顔に見えた。
荒山高原に下って休むことなく登山口に向かって下って行った。始めは岩がゴツゴツした道で歩きにくく、皆さんの後ろを遅れないように懸命に追った。
(人面岩)
(荒山高原からは岩場の下り)

途中、これまで目を凝らしながら探しても見つからなかったシロヤシオの花が咲いているところがあった。花時期よりも一週間早過ぎたようで花数は少し淋しい感じだったが、これで、ヤマツツジ、ミツバツツジ、アカヤシオ、シロヤシオと4つのツツジを目にすることができてまずまず満足の花見山行になった。
登山口近くまで下るとヤマツツジが賑やかで、登る途中でもシャッタを何度も押したのだが、また立ち止まりたくなってきた。
(シロヤシオも咲いていた)
(ヤマツツジの撮影し直し)

歩道橋の所まで戻ったが、近くにバスが待機する場所がなく、姫百合駐車場まで車道を15分歩いて戻った。
途中、荒山への二つ目の登山口があったが、確かに「通り抜けできません」の立札が立っていた。
(歩道橋から駐車場まで歩く)
(工事中の荒山高原登山口)

駐車場に戻って泥んこの靴を洗ってバスに乗り込み、富士見温泉の日帰り湯に入って汗を流し、美味しい群馬のご馳走を頂いた。今日5月28日は私の誕生日、皆さんにハッピーバースデイを歌っていただき、歳を訊かれて73歳と答えてしまった。本当は72歳になったばかり、今年になって2回歳を取ってしまった勘定で、自分では身体は至って元気な積りだが、皆さんに頭の方を心配させる一幕になってしまった。




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