Y72.前日光の山(横根山と夕日ヶ岳)

1.動 機
夏山の季節が近づいてきたが、震災対策工事や梅雨空が続いて3週間も山歩きをしていないと脚力の減退が心配になってきた。久しぶりの晴れ間の天気予報、暑くなってきたので茨城の低山は暑そうだし、そうかといって本格的な高山はまだ雪も残っていて大変だろう。手ごろな所として分県登山ガイド「栃木県の山」を開いてみると、前日光の3つの山(横根山、夕日ヶ岳、羽賀場山)がまだ登っていない山として残っていた。どの山もツツジの季節に歩くのが最高らしいが、横根山、夕日ヶ岳は高度は1300mを越えて暑さもしのげそうだし、なかんずく足慣らしには手ごろな歩行距離なのが気に入った。
一泊する予定で鹿沼市のHPで宿を探すと、古峯神社宿坊というのが目にとまった。この宿坊に一泊させていただいたが、トイレや浴室などの設備は普通のホテル並みに揃っていて、食事もまずまず、なかでも宿の隅々まで清潔に保たれているのが一番気に入ったお勧めの宿だった。

2.データ
a)山域:三枚石(1378)、方塞山(1388)、横根山(1373)、行者岳(1329)、大岩山(1315)、唐梨子山(1351)、地蔵岳(1483)、夕日岳(1528)、
b)登山日:2011/7/6(水)晴後曇、7(木)曇
c)日程:
アクセス:7/6 日立自宅 6:00発=日立南IC=壬生IC=古峰原峠8:45着
山行:7/6 古峰原峠9:25発----三枚石----方塞山----横根山----井戸湿原----象の鼻 ----古峰原峠15:35着=古峯神社宿坊(泊)
山行:7/7 古峯神社宿坊=古峰原峠7:25発----行者岳----大岩山----唐梨子山----地蔵岳----夕日ヶ岳----古峰原峠14:50着
帰途:古峰原峠15:15発=壬生IC=笠間PA=日立南IC=日立自宅18:00帰着
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「古峰原」「日光南部」

3.山行記録
毎日天気予報を睨みながら、前の日になって前日光の横根山と夕日ヶ岳に1泊で出かけようと話がまとまり、宿屋を探し始める。何度かお世話になった小来川温泉に電話するも取り込み中のようで電話に出て貰えない。鹿沼市のHPを開いてみたら、横根山の麓に前日光ハイランドロッジと夕日ヶ岳登山口近くに古峯神社宿坊があった。宿坊には個室もあるようなのでこっちに決めて「無信心な山屋ですが泊めていただけるか」と電話してみると、夕方以後は土地の人が電話番をしているようで「正式に予約は受け付けられないが多分大丈夫、伝えておくから明朝8時頃電話しなさい」とのこと。何とかなりそうと安心して山歩きの準備に取り掛かった。

アクセス:7/6 日立自宅 6:00発 = 6:15 日立南IC = 7:00 壬生IC = 8:05 古峯神社 8:30 = 8:45 古峰原峠駐車場
目覚まし時計で朝5時に起床、お釜にご飯もたくさん焚いてあったので朝と昼のおにぎりを作り、食事をしないで6時に出発。ガソリンを満タンにして日立南ICから高速に乗る。震災無料化の恩恵を受けるために久しぶりに一般レーンに入って通行券を取った。常磐道の交通量は余り変わりはないように見えたが、那珂、水戸ICあたりから入ってくる車が多く、北関東道に入るとトラックの交通量が以前よりも多いように見えたが気の所為だったかも。どうせ無料なら鹿沼ICまで走ってもいいが、栃木JCTまで走ってから東北道に鋭角に曲がるのはあまりにも遠回り、壬生ICで高速を下りた。殆んど通過する車のないICのゲート、一般レーンのお嬢さん、差し出した被災証明書を見て何やらインプットして「ご苦労様です」と笑顔で挨拶してもらえた。
鹿沼の街中は丁度出勤時間帯で少し渋滞気味だったが、県道鹿沼日光線に入るとスイスイ、岩山や二股山を眺めながら走って羽賀場山の登山口高畑を過ぎて草久足尾線に入るとさらに快調、間もなく高さ25mもありそうな大きな鳥居が県道を跨いでいた。これまた大きな石碑に「古峯神社一の鳥居」とあり、車を停めてパチリ。
曲がりごとにカーブNOを付けられた県道を走って行くと一の鳥居から5分ほどで古峯神社の入口に着いた。茶店の前の駐車場に車を停めて歩いて境内に入った。入口の鳥居には「一之鳥居」の名板が付いていたがここは「の」でなくて「之」だった。その奥の鳥居前には「古峯神社」と刻した大きな石碑があり、吉田茂謹書と懐かしいワンマンさんの名前があった。
一人で境内に入って石段を登り本殿前まで進むがまるで人っ気がない。声を掛けると赤い袴の巫女さんが出てきて、「宿坊にお泊まりなら右の入口から上って受付して下さい」と案内された。右の参拝者用玄関から上って祈祷所前を横切って進むと受付があり、神官に「山登りですが泊めていただけますか」と言うと「住所と氏名を書いて下さい」と快諾の様子、個室に入ることができた。宿泊費を払おうとして財布を開いたが少し足りない。「あとでいいですよ」と言われて退出し、駐車場のトイレを使ってから古峰原峠に向かった。ここで朝食を食べるには茶店の人の目が気になった。
(古峯神社・一の鳥居)
(古峯神社一之鳥居)


山行:7/6 古峰原峠駐車場(朝食) 9:25 ---- 9:50 天狗の庭 ---- 10:00 古峰ヶ原三角点 ---- 10:05 三枚石 10:15 ---- 10:20 金剛水 ---- 10:40 方塞山 10:50 ---- 11:40 横根山 12:00 ---- 12:10 井戸湿原入口 ---- 12:40 井戸湿原出口 ---- 12:50 仏岩 ---- 12:55 象の鼻(昼食) 13:30 ---- 13:55 ハイランドロッジ 14:05 ---- 15:20 深山巴の宿 15:25 ---- 15:35 古峰原峠駐車場 15:45 = 16:00 古峯神社(泊)
(古峰原峠から横根山周回ルート)
(古峰原峠から横根山周回ルートの標高差)

古峯神社の先のカーブNOは14、そこから4km強、25のカーブを曲がりながら坂道を登ってNO39のところが古峰原峠で広い駐車場があった。休憩舎もあってゆっくりと朝食を頂いた。
9時25分、身支度を整えて駐車場奥の登山道を歩き始めた。歩き始めるとすぐに鳥居があり、信仰の山であることを示していた。道は関東ふれあいの道でなだらかで、整備されていて歩きやすい。
(古峰原峠の駐車場)
(鳥居のある登山道)

二つ目の鳥居を潜ると道が少し急になり、丸太の階段で整備されているが、久しぶりの山歩きに足が重い。普段の不摂生を反省しながら登って行った。大きな岩がごろごろと転がる所に来ると、「天狗の庭」の立札が立っていた。
そのすぐ先には三角点があり、「栃木百名山43座1378m、古峰ヶ原」の名板が立木に取り付けてあった。地形図を見ると、三枚石の手前に1377.7mの三角点マークがある
(天狗の庭)
(栃木百名山・古峰ヶ原)

なだらかな道を少し進むと平たい石の上に三体の石像があり、それぞれ弁天龍神、大白龍神、弘法大師の銘が付けてあった。この平たい石には龍神舟石という名前が付いている。
三枚石はその左手にあって、前が広場になっていた。赤い鳥居の後ろに本殿があり、三枚石はその左に三つの巨石が重なった形になっていた。由来書によると、日光開山の祖勝道上人がこの前で座禅修業したことから「三昧石」と名付けらたのが始めらしい。いくら有難い場所であってもこんなところを見ると登ってみたくなるのが性分、裏から攀じ登ってバンザイの写真を撮ってもらった。
(弁天龍神、大白龍神、弘法大師)
三枚石の上から撮影
(金剛山奥之院と三枚石)

三枚石から少し先に「聖観音菩薩金剛水」の立札が立つ分岐があった。和子は距離が書いてないので遠いかもと敬遠したが、その下に朽ちた案内板が落ちていて、70mとなっていて寄って見ることになった。あわよくば名水を飲んで長生きが出来るかもと思ったのだが、その場所に着いてみると、泉に流れはなく水たまりに過ぎなかった。柄杓も置いてあったが、飲んだら命を縮めそうで頂かないで引き返した。
そこからしばらくツツジの葉が茂る道になり、案内板には「ツツジ平」の表示があった。気温は26℃、風が吹いてきて木陰の道の気持の良いハイキングだ。
(金剛水)
(ツツジ平)

ここまでもツツジの木は多かったが、残念ながらもうツツジの季節はとっくに過ぎていて、ツツジの花には全く出合えなかった。たった一固まりのレンゲツツジが咲き残っているのが見つかって大事にシャッタを押した。
ツツジの代わりに咲いていたのがコアジサイの花だった。淡青色の可愛い花は、歩き始めた古峰原峠から、今日の歩き終わりの前日光の車道に至るまでどこにでも咲いていて2人の目を楽しませてくれた。古峰ヶ原高原一帯のツツジに次ぐ名花のようだった。
(レンゲツツジ)
(コアジサイ)

ツツジ平の先のピークから下って同じだけ登り返した所が方塞山で大きな通信鉄塔が立っており、「方塞山・日光山紀行」の小さな山名板が立木に取り付けてあった。
その先が広場になっていて、広場の先に有刺鉄線の柵が張り巡らされていた。有刺鉄線の先は広大な前日光牧場になっているのだった。
(方塞山山頂)
(象の鼻?)

柵の向こうにはのんびりと草をはむ牛が屯しており、その牧場の向こうには袈裟丸の山並みが広がっていた。左手に見える山は横根山の西、ハイランドパークの先の象の鼻あたりと思われた。
(方塞山からの袈裟丸山方向展望))

方塞山の展望を楽しんでからは大きく100mの下りが待っていた。ジグザグに下るが、どこまで下っても終りがないと思い始めたころ、また牧場の柵沿いを歩くようになり、牧場の管理道路が見えて来た。その先にハイランドロッジの建物が見えていてホッとする。
(ジグザグに大きく下る)
(前日光牧場とハイランドロッジ)

ここから牧場の柵に沿って曲がりくねりながら歩いて行くと、牧場を横切って管理道路に出る分岐道があった。古峰原峠で出合い、方塞山でも一緒になった若いご夫婦はここからロッジの方に向かって行かれたが、横根山に登りたい我家はそのまま牧場沿いの道を歩くしかない。
建設工事中の舗装道路を横断すると今度は丸太の階段道になった。
(牧場沿いを横根山へ)
(階段登り)

登ったり下ったりを繰り返して横根山に登り着いた。山頂は狭い広場になっていて小さな東屋があり、二等三角点の近くに関東ふれあいの道の案内板と山名板があった。樹間から頭を隠した日光男体山が大きく望め、その左の樹間からは先の尖った皇海山と袈裟丸山が見えていた。
東屋の脇には花数は少ないが黄色や白のニガナ、ヤマオダマキ、アブラツツジ、シモツケソウ、ミネウスユキソウなどが咲いていた。お八つを出してコーヒを飲みながら一休みした。
(横根山山頂)
(下る)

横根山からまた一下りすると井戸湿原100mの道標があり、100m先に鹿よけのゲートがあり、紐を解いて開け、通過したらまた紐を締めておく。ゲートの先がすぐに湿原かと思ったらまた随分と下ってやっと湿原の入口に出た。
湿原の入口には左に分岐があり、「五段の滝500m」の道標が立っていた。今日は足が重くて500mの寄道も辛く思え、そのまま湿原の木道へ直進した。井戸湿原は小さな湿原で今はワタスゲの白い果穂があちらこちらに群生しているだけで、外にめぼしい花を見ることはできなかった。
湿原を横切って対岸に着くと、左に「五段の滝500m」の道標があった。入口で左に行けば周回出来てそれほどの道のりではなかったようだ。向かいに「展望台へ400m」の道標があったが、これまた無視して右の湿原沿いの道を進んだ。
(鹿避けのゲート)
(井戸湿原)

湿原沿いを進むとまた鹿よけのゲートがあり、また紐を解いて通過した。丸太の階段道がしばらく続き、その先で岩っぽい道になってきて大きな岩に突き当った。
岩には「仏岩」という有難そうな名前が付いていて、説明板には
「この岩は、日光の山岳信仰の基礎をつくり、日光開山の祖と言われる勝道上人や修験者たちが山岳修行のためにこの地を歩き「仏岩」と名づけたものです。上人は日光開山に先立ち、大剣峰(横根山)で苦行したといわれ、深山巴の宿(じんぜんともえのしゅく)は、その間の中心道場であったといわれています。」とあった。
(また登り)
(仏岩)

仏岩を通り過ぎると大岩が重なる台地に出て、視界が開けてきた。大岩には説明板があり「この岩は花崗岩の巨大なもので、象の鼻によく似ていることから「象の鼻」と言われています」とあった。何処から見れば象の鼻に見えるのか分らないので、岩の上に上がって象の鼻の形を真似てシャッタを押してもらったがこれも上手くいかなかった。
台地の先端に張り出して作られたコンクリート製の展望台があり、今改修中のようで床面がガタガタだったが、中に入って見た。
(象の鼻)
(象の鼻展望台)

地形のいい所にあるので視界はとても広く気持が良い。緑の牧場の向こうに朝歩いてきた三枚岩から方塞山の山並みが見え、その上に、日光男体山、白根山、皇海山、袈裟丸山、赤城連山と並んでいて素晴らしい。展望図によれば、お天気が良ければ富士山までも見えるらしい。
展望を楽しみながらベンチに座っておにぎりをほおばった。
(象の鼻からの展望)

象の鼻のベンチで景色を楽しみながら昼食を取ってから、牧場の管理道路を歩いてハイランドロッジまでゆっくりと歩いた。景色は綺麗だし、昼寝中の牛さん達を眺めながらの楽しいお散歩だった。
(牧場管理道)
(昼寝中の牛さん達)

ハイランドロッジは今回の宿泊候補の一つだったが、日帰り入浴もできるようだ。レストラン前の売店でソフトクリームを買ってロッジ前のテーブルで一休みした。
売店裏にはニッコウキスゲが綺麗に咲いていた。今回の山行で見た一番派手な花だった。
(ハイランドロッジ(鹿沼市HPより))
(ロッジにて)

ロッジから牧場管理道路に下りて歩きながら古峰原峠まで帰るルートをどうするか思案、目の前の方塞山を見上げると随分と高く見える。ハイキングコースだとはいえ久しぶりの山歩きに疲れてもう足を引きずるように重い。短絡的に方塞山を巻く車道歩きを選んだ。
この車道歩きが長かった。方塞山の下で県道に出てからもだらだらと下る車道歩き、アスファルトの照り返しで暑さがつのり、舗装道の路面の固さも膝にこたえてきて、山道の方が楽だったかなと思ってももう遅い。ところどころに咲いているコアジサイやノイバラ、ノギクなどに気を紛らわせながらトボトボと歩いて行った。
(方塞山を巻いて車道歩き)
(ノイバラ)

県道を下り切り、通洞駅への道を左に分けて登って行くと、右手に巴の宿への分岐があり鉄パイプで車輌通行止めしてあった。この未舗装道を歩いて行くと深山巴の宿の案内板と鳥居が見えて来た。
説明板の記述。
「日光開山の勝道上人が、明星天子の示現により、修行の地として定められた所で、シラカバ・スギ・もみ・ミズナラ・シロヤシオなどの樹木の中に巴形に清水が流れております。
上人はここに草庵を結び、古峯の大神の御神威と古峯ヶ原の人々の援助によって修行を積まれ、二荒山を開山されました。いわゆる、日光開山の発祥の地となった所であり、後には全日光僧坊達の修行の場として、一千年の永きにわたり、明治初年に至るまで行われた所でもあります。現在では古峯神社の禊場としても使われております。」
2連の鳥居を潜って石段を下って行くと沢を渡る橋があり、その奥に色々な石碑や石仏が立っており、修業の場所の雰囲気がいっぱいだったが、何処だか巴形の流れだかは分らなかった。
深山巴の宿を出てさらに道を北上していくと、右手防護柵沿いの古峰原湿原が見えてきた。湿原に入る入口は見つからず立ち入る事は出来なかった。その途中、左手に何年か前に女性ハイカー連れ去り事件で有名になった古峰原ヒュッテの避難小屋もありました。
やっとの思いで古峰原峠の駐車場に戻って一休み、靴を履き替えて古峯神社に下りました。
(深山巴の宿)
(古峰原)

神社の駐車場に16時に到着、荷物を担いで神社の受付で宿泊費を払って扉のカード(鍵)を受け取って部屋に案内された。玄関や個室の入口に毛筆で書いた「日立市川本一俊様」の半紙が仰々しく貼ってあるのが目立って面映ゆかった。6畳ほどの個室の中にはもう布団を敷いてあり、洋式トイレもあり、テレビ、エアコンも付いていてホテル並みである。
入浴は17時から、時間があるので宿坊の中を探検。初めて入る宿坊は想像を絶する広さ、288畳と216畳の大広間や中広間や小広間がいくつも並び、別棟に個室も5室ぐらいあった。「天狗の里」と呼ばれるだけに各部屋には大天狗や烏天狗などさまざまな天狗の巨大なお面が飾られていた。今日は閑散としているが、講中の人などが押し寄せると大変な混みようになるとのことで、祈祷待ちの人のためか休憩室もあり、大きなテレビに清涼飲料水やカップ麺の自動販売機まで置いてあった。もちろんトイレも綺麗で広かった。なかんずく、何処を見てもピカピカに磨きあげられていて、どこにも埃一つ見えないのが素晴らしい。
16時半から神殿で巫女さんの舞が行われ、今日の宿泊者5人だけを前にして厳かな舞が行われた。お賽銭を投げいれて有難く拝見させていただいた。
舞が終わって17時から入浴時間、21時まで自由だが、汗を流したくてすぐに潔斎(入浴)場に向かった。男女別の浴槽は5人位はゆうに入れる広さ、ここも清潔である。別に大浴場もあるが今日は空、こちらには17時から19時半まで男性、19時半から21時まで女性との、今時の女性には叱られそうな表示がしてあった。
(古峯神社)
(ピーカピカの宿坊)

18時から夕食の時間、食事は216畳の大広間に用意されていた。こんな広い部屋で食事するのは初めての体験、少し落ち着かないが、お寺ではないのでお膳に並んだご馳走は精進料理ではなく岩魚も並んでいた。お神酒も置いてありデザートにスイカも付いていた。ビールを追加でお願いして美味しく頂戴した。
同宿の横須賀の人は45年間も毎年正月に家族で祈祷を受けにこられているそうで、正月には大変な人出で、この部屋でも入れなくて下の部屋で食事したこともあるとのこと。こんなに空いている宿坊は初めてだとのことだった。
(大広間で5人の夕食)
(夕食も美味しかった)

部屋に戻ってエアコンのスイッチを入れ直したら作動しない。コントローラの電池切れ見たいだったが、窓を開けると涼しい風が入って来る。そのまま沢音を聞きながら気持よく眠りに着いたら朝方には少し寒かった。


6/15:古峯神社 7:00 = 7:15 古峰原峠駐車場 7:25 ---- 7:40 行者沼---- 8:10 行者平 ---- 8:20 行者岳 8:30 ---- 8:35 金剛童子 ---- 9:00 大岩山 ---- 9:30 唐梨子山 9:45 ---- 竜の宿 ---- 10:00 ハガタテ平 ---- 10:35 地蔵岳(昼食) 11:00 ---- 11:15 三ツ目 ---- 11:30 夕日ヶ岳 11:40 ---- 11:55 三つ目 ---- 12:05 地蔵岳 ---- 12:30 ハガタテ平 12:45 ---- 13:00 竜の宿 ---- 13:05 唐梨子山 ---- 13:35 大岩山 ---- 13:55 金剛童子 ---- 14:05 行者岳 14:15 ---- 14:20 行者平 ---- 14:40 行者沼 ---- 14:50古峰原峠駐車場
(古峰原峠から夕日ヶ岳へ)

(古峰原峠から夕日ヶ岳への標高差)

昨日は久しぶりのハイキングで疲れ果てて、テレビの天気予報で今日は雨模様となっていたので、これ幸いと山登りは止めにしてご祈祷など体験して帰ろうかと話し合っていた。ところが、朝目覚めると空は明るく、天気予報を確認すると雨マークは消えていた。一晩気持よく眠ったので元気が戻っていて、予定通り夕日ヶ岳に登ることにした。
夕日ヶ岳に登るルートにここから行者ヶ岳に直登して夕日ヶ岳に向かい、ハガタテ平からここに下って来るコースが一般的のようだが、昨日古峰原峠まで車で登った体験でこの登りの落差が大変きつそうで思い直した。古峰原峠まで車で登って、ここから夕日ヶ岳までピストンすることにした。万一疲れた時にはハガタテ平からここに下ってきてタクシで古峰原峠まで送ってもらう保険を付けて。
6時20分からの朝食を大部屋で頂いて、7時からのご祈祷は辞退して神社の駐車場を7時に出発した。
15分で古峰原峠の駐車場に着いて7時30分に県道を歩き始めた。県道を100m歩いた所に右に分かれる林道があり、少し入ったところに「行者岳」の道標があって道を間違っていないと安心する。
(県道から林道へ)
(林道歩き)

林道を10分歩いた所に鳥居があり、左下に小さな沼があった。「行者沼」の立札が立っていて季節には可愛い花も咲くのだろうが、今は変哲もない水たまりだった。
鳥居の先がT字路になっていて、分岐点に大天狗大明神の小さな祠があり、右手に「細尾峠」の道標が立っていて右手に進んだ。
(行者沼)
(多天狗の鳥居)

ここからは稜線上の笹原の登山道になり、良く歩かれているようではっきりとした道が続いていた。気温は16℃、気持よく緩やかに上り下りを繰り返して雑木林の中を急登するとズミの木に囲まれた行者平に着いた。季節には真っ白な花に囲まれて気持のいい所になりそうだ。
(熊笹の道)
(行者平)

ここらあたりから五葉ツツジの葉が多くなり、一登りで三角点のある行者岳に登り着いた。行者沼から40分、早速証拠写真を撮る。
行者岳から下って次のピークを乗り越えた鞍部の少し先の右手に「金剛童子」の表示があった。並んでいる大岩が金剛童子かと思ったが、その下に小さな祠があった。祠には享保の年号が刻んであって、この道が江戸時代から続く修験道の道であることを示していた。
(行者岳山頂)
(金剛童子)

金剛童子からはツツジの林になり、花の咲いていないのが残念だったが、「緑したたるこの雰囲気も悪くないね」と負け惜しみみたいなことをを言いながら木陰の道を気持よく歩いて行った。
石交じりの道になると大岩山の山頂だった。行者岳から30分、展望もないのでそのまま通過。
(緑したたる登山道)
(大岩山山頂)

ツツジの花は見られなかったが、登山道脇にはところどころにギンリョウソウやクリンソウなどが咲いていた。
(ギンリョウソウ)
(クリンソウ)

大岩山から石交じりの道を下って次の唐梨子山(カラリコヤマ)までの登りがきつかった。気温は低いが風がないのでたっぷりと汗を絞られた。大岩山から30分、コーヒを飲んで一休みした。
唐梨子山から少し下ったところに竜の宿という立札があり、後ろに大岩が並んでいた。昔の修験者は岩棚を宿にしていたのだろうか。
(唐梨子山)
(竜の宿)

竜の宿からいくつかの小さなコブを乗り越えながら急降下すると小さな湿地帯があり、ここにクリンソウの咲き残りがあった。少し登り返すと広場があり、ハガタテ平の表示があって、ここから古峯神社へ下る道標もある。夕日ヶ岳まで登ってここまで引き返した時に疲れていたらここから下ってしまう積りである。
そのまま通過して地蔵岳への登りにかかった。はじめ稜線をジグザグに登って行ったが、途中から右の稜線へ大きくトラバースするように登る道になった。途中に道が崩落したところがあって、ロープを掴んで慎重に渡った。昨日今日で唯一の危険箇所らしいところだった。
(ハガタテ平)
(地蔵岳へのトラバース道)

右の稜線に取り付いて少し登るとすぐに山頂部だった。山頂のすぐ前に小さな祠があって、中に小さなお地蔵さんが安置されていた。
三角点のある山頂には唐梨子山から65分で到着、視界は利かないが広くて気持が良い山頂で早めの昼食を取った。
(地蔵岳山頂近く)
(地蔵岳山頂)

地蔵岳から下って登り返したところに「三つ目」の表示があり、その上に「細尾峠・夕日岳・古峰原峠」の三方向の道標が付いていた。
「夕日岳」の道標に従って下り登り返すと中岩の岩場になり、石交じりの道を登ると今日の終点夕日ヶ岳に登り着いた。バンザイ!! 地蔵岳から30分だった。
(三ツ目)
(中岩)

古峰原峠から8km弱、歩行時間3時間15分、たくさんのコブを乗り越えて良くきたもんだ。越えたピークの数を数えていたら小さなコブも含めると20以上あったような気がする。
ガイドブックには夕日ヶ岳はアカヤシオに彩られ、日光連山の眺めが素晴らしいところと書いてあるが、今日は両方ともない。ガスも出て来たので証拠写真だけ撮って下山にかかった。
(夕日岳の到着!)
(ガス発生!)

ハガタテ平まで下ったところで、今日は気温も低かったこともあってまだ元気が残っている。そのまま古峰原峠まで往路を引き返した。
古峰原峠に着いたのが14時50分、7時25分に歩き始めてから7時間25分、実動6時間、歩行距離15.6kmのきついハイキングでした。特にコブの多いコースで、きついと思っていた茨城21峰よりも距離もコブの数も2倍のコース、無事に歩き通せたので、今年の夏山も何とかなりそうな気がしてきた。

横根山も夕日ヶ岳もツツジが綺麗な山であることをこの目で実感した。ツツジの季節にもう一度歩いてみたいものである。

帰途:古峰原峠駐車場 15:15 = 15:30 古峯神社 = 16:30 壬生IC = 16:55 笠間PA 17:20 = 17:45 日立南IC = 18:00 日立自宅

古峰原峠の駐車場に戻り、誰もいない事を幸いに身体を拭きながら下着まで全部取り換えて帰りの運転にかかった。日帰り温泉を省略してそのまま壬生ICから高速に乗り、笠間PAで美味しいうどんで空腹を満たし、友部JCTから常磐道に入ると、水戸ICの手前で出口車線に長蛇の車列ができていた。トリップメータで測ってみたら2.1kmもあった。次の那珂IC出口でも700mの車列ができていた。これでは近隣からの車では高速料金無料も有難くもなくなるだろうし、震災証明のない人もETCの人も同じ車列に並んでいなければならない不合理、何とかしないとそのうち不満が爆発するのではなかろうか。我家はというと、日立南ICの出口では3つのゲートに並んでいる車はそれぞれ4台ほど、待つ間もなく無料で通過できた。



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