Y93.風神山から山側バイパス道路周回

1.動 機
台風15号、16号が続いてやってきて、天気予報では秋雨の日が続いて鬱々ろしていた。そんな中で、前日になって今日一日だけ雨の降らない日になる天気予報に変わり、しかも気温も連日の30℃超から急降下するとのこと。朝起きると確かに涼しいので低山でも歩けるだろうと、久しぶりに我家の裏山、風神山を歩くことにした。登山口まで車で入り、風神山に登ったあと高鈴ハイキングコースを辿って北上し、途中適当なところから金沢団地近くに下って、一部開通した日立山側バイパスを歩いて登山口まで戻って来ることにした。

2.データ
a)山域:風神山(242m)
b)登山日:2011/9/19(月)晴
c)コースタイム:日立自宅 11.00 = 11:10 登山口 ---- 11:20 風の広場 11:25 ---- 11:35 風神山山頂 11:40 ---- 12:10 展望台 12:15 ---- 12:30 #68鉄塔 ---- 13:15 金沢団地 ---- 13:15 山側バイパス出合 ---- 13:50 登山口 = 15:00 日立自宅
(風神山−山側バイパスコース)
(風神山−山側バイパスコースの標高差)

d)同行者:和子
e)地形図:「常陸太田」

3.山行記録
我家からザックを背負って歩き始めるのは近所の目が気になる。11時近くになってから我家を車で出発、風神山登山口まで移動した。風神山の山頂には駐車場があり、足立Noの車が「上に駐車場はありますか?」と確認してから上がって行ったが、我家はバイパス道を戻ってきてから登り返すのが嫌なので、登山口の路側に駐車して歩き始めた。
足慣らしでゆっくり歩いて風の広場に登り着くと同年輩の男性が一人お休み中、すぐ後にももう一人上ってきた。今日は敬老の日、この先でも多くのハイカーと出合う。殆んどが同年輩の二人連れ、すぐ下の団地から登って来る人達なのか空身の人がほとんどだった。
早速、眼下の太平洋を展望したが、水木の浜や日立港などは見えていても、我家は樹木に邪魔されて見えなかった。ここに上がってこなかった1年以上もの間に、周りの樹木は随分と成長していたのだ。震災後ペンキを塗り直した我家の屋根を見てみたかったのだが、残念。
(登山口に駐車)
(風の広場)

風の広場には薄紫のスルボの花がいっぱい咲いていて綺麗だった。スルボはこの後のハイキングコースにもあちこちに咲いていて目を楽しませてくれた。
風神雷神の像と三角点がある風神山の山頂に上がると、三角点の脇に風神山の山頂標が立っていた。この山頂標は初めて見る気がしてパチリ。
(スルボ)
(風神山)

ハイキング道は木陰で、今日は台風の余波で風もあり、しかも気温も低いので気持ちが良い。何度も対向者と挨拶しながら歩いたが、殆んどは同年輩のご夫婦連れだった。休憩ベンチのところから常磐道のうねりを眺めてから、その先の展望所に向かった。途中には色々なきのこがポコポコと頭を出していたが、きのこから数千ベクレルのセシウムが検出されたとのニュースを聞いた後では手が出なかった。
この展望所は2008/1に土地の男性に教えて貰った場所だが、今はその入口に「てんぼう所」の真新しい案内板が立っていた。今日はガスが濃くて、日光連山は全く見えず、加波山から愛宕山の山並みがうっすらと見えるだけだった。展望が良ければここのベンチでコーヒタイムの積りだったが、日当たりは強いし、隣のベンチには横になって昼寝中の人もいて邪魔しそうなので、すぐに歩き始めた。
(常磐道)
(愛宕山・筑波山・加波山遠景)

真弓神社まで足を延ばしてもいいと思っていたが、そろそろバイパス道路へ下りたくなって、ニリンソウの群生地への道に入った。群生地の先は歩いたことはなかったが、何とかなるだろうと進んで行くと登り坂になり、東電の鉄塔点検路のプラスチック板で補強された階段になった。登りはないだろうと思っていたので足取りが重くなったが、すぐに鉄塔の広場に上がった。鉄塔には「多賀線2」の表示があり、先の急階段を下ったところには「常磐線68号に至る」の表示があった。
鉄塔の向うに下りの道があり、しばらくトラバース気味に尾根の右をなだらかに下っていったが、ポケナビを見るとずうっと常磐道のトンネルの上を歩いているのだった。やがて尾根を左に回り込むと急坂の下りになり、補強はプラスチック板では無理で、プラスチックのボックスを積み重ねたような道になった。足取りは更にゆっくりになった。
(鉄塔点検路を登る)
(点検路の急階段を振り返る)

急階段を下りると林道に降り立ち、右に道を取って緩やかに歩いて行った。周りにはタマアジサイの花がたくさん咲いていた。
金山沢給水組合の水道設備を過ぎ、タマアジサイの花を愛でながら歩いて行くと、頭の上を通る大きな橋の下を通過した。巨大な橋脚を見てその時は高速道の橋だとばかり思い込んでいたが、場所を考えると日立山側バイパスの橋だったらしい。山を削るだけではなくてこんな大掛かりな橋も造っていたのだ。年数がかかる訳だ。
(タマアジサイの林道)
(高架橋の下)

林道を歩いて行くと、金沢団地の手前で右に分かれる道があった。沢沿いに直進すると国道6号に出てしまうので、地形図では右に曲がる道は高鈴ハイキングコースに繋がるが、途中で何とか登山口へ戻る道を見付けられるだろうと入り込んだ。しばらく谷間の道を歩いて行くと金沢団地のはずれに飛び出した。
金沢団地の中の道を歩いていけば次の台原団地への連絡道に出合えるだろうと思って歩くと、右手上にバイパス道路のガードレールが見えて来た。地形図にまだバイパス道路が表示されていないのが困りもの、少し引き返して右に登って行く分岐道に入って行った。
(金沢団地)
(分岐発見)

すぐにバイパス道路の脇に出た。向かい側に渡って広い歩道を歩いて行ったが、道路は広くて立派なので歩いていても気持が良い。大地震の影響も受けなかったようで、路面にうねりは全く見られなかった。
日立山側バイパスは1994年から工事が進められていて、現在塙山団地まで供用開始されており、全面供用開始は再来年2013年春を目指しているらしい。まだ車の通行が少なくて静かで車道歩きも気持が良かった。。
(山側バイパスに出る)
(山側バイパスを歩く)

バイバス道路を30分も歩いて登山口に戻り、車に乗って途中レストランに立ち寄ってから我家に帰ってきた。久しぶりの風神山は、色々新しい発見もあって面白い山歩きになった。




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