Y94 黄葉のカナデイアンロッキーハイキング(5)

5日目;9月29日 パーカリッジ 

レイクルイーズイン 9:00 = 9:25 クロウフット氷河展望所 9:30 = 9:35 ボウレイク 9:45 = 10:05 ウオータフォウルレイク 10:10 = 10:50 ビッグベンド展望台 10:55 = 11:05 パーカリッジ登山口 11:20 ---- 12:30 サスカチュワン氷河展望所 13:00 ---- 14:10 パーカリッジ登山口 14:15 = 14:30 グレーシャービューイン 15:00 =バス=15:10 乗換駅 15:15 =雪上車= 15:25 アサバスカ氷河 15:45 =雪上車= 15:55 乗換駅 16:00 =バス= 16:10 グレーシャービューイン(泊)

朝目覚めると空は青空、いい天気になりそうだ。朝食のために本館のレストランに向かって歩き始めると、向かいの山々が朝日で燃えていた。高台に上がってシャッタを押した。
(朝日に燃える岩山)

今日はバンフ国立公園の北端、観光名所のアスバスカ氷河まで北上する。アイスフィールドパークウエーに入って、途中、3ヶ所のビューポイントでカメラタイムが取られた。
最初は走り始めて30分足らず、左手に雪山が見えて来た。車道わきの駐車場に入ってゆっくりと見上げた。以前は氷河が3つの方向に流れ落ちる形をしていてカラスの足に似ていることからこの名前が付いたとのことだが、今は1つが崩れ落ちてちょうどV文字を横にしたような形になっている。後ろのMt.クロウフットも立派な山に見えた。
(Mtクロウフットとクロウフット氷河)

クロウフット氷河展望所からすぐのところに、ボウレイクの駐車場があった。脇道を少し歩くとボウレイクの湖畔に出る。クロウフット氷河、ボウ氷河、ワプタ氷河3つの氷河から流れ出る水が溜まってできた湖で、ボウ川の源流にもなっているとのこと。背後の雪山とのマッチングが美しかった。
(ボウレイク)

次は20分走って黒いピラミッド形をしたMt.ケフレンが見えるウオータファウル湖の駐車場に入った。湖はアッパとロワーの2つの湖からなるが、ロワー湖の駐車場から、正面にMt.ケフレンの姿を色々な角度からカメラに収めた。
(Mtケフレン(ブラックピラミッド)とウオータファウル湖)

更に北上して行くと、川沿いの川はサスカッチュチュワンになるがロッキーの山並みは続く。少し山壁の色も変わってきたような気がしたが、岩肌の下の方に黄葉が見られるようになってきた。
黄葉の絶壁を見上げながら走っていると、そのなかに白く動くものが見えた。マウンテンゴートだった。良くもあんな垂直に近い岸壁をあんない軽々と歩きまわることができるものだ。石塚さんによれば、絶壁上には天敵が襲って来ないのでヤギにとっては安全な場所なのだそうだ。
(車中から岩山や黄葉を楽しむ)
(マウンテンゴート)

ウオータファウル湖から40分も走ってサスカッチャン川から離れると道が大きくUの字の曲がって急坂を登って行く。ビッグベンドと呼ばれるところで、曲がって420mを登り切ったところに駐車場があって、走ってきた道を見渡すことができる。はるか下に走ってきた道が見えていた。
近くの山肌を何段にもなって流れ下る落差の高いブダイラルベイル滝が見えていた。
(ビッグベンド展望台から)
(滝も見えた)

ビッグベンドを登り切ると間もなく今日のハイキング場所のパーカリッジトレイルの入口に着いた。パーカリッジの山肌は一面真っ白に雪化粧していた。冬山登山みたいだ。寒そうなので雨具上下を防寒着代わりに着て歩き始めた。
駐車場から少し歩いて樹林帯に入るとすぐに雪道になった。深い積雪ではないので、靴が沈むことはない。
(パーカリッジへ)
(すぐに雪道になる)

樹林帯を抜けると展望が開け、周りの雪山が見渡せて気分が良くなってきた。
(樹林帯を抜け)
(展望の良い登山道)

斜度はどんどん急になってきて、滑ったら相当下まで落っこちてしまいそうで一歩一歩慎重に歩く。
(急登になる)
(景色に励まされる)

急坂を登りきると山頂部は平らな平原状になっていた。展望が良いので、冷たい風を受けながらも気持よく歩いて行った。
(山頂部は平原状)
(向かいに山並みが見えてくる)

平らな山頂部を登り切ると、向かいの山並みとの間に一本の川が流れる深い谷間がありその先にサスカッチュワン氷河が繋がって見えていた。
(サスカッチュワン氷河からつながる谷間)

サスカッチュワン氷河を見下ろしながら、風をさえぎってくれる茂みを盾にして弁当のサンドウイッチを頬張った。
(サスカッチュワン氷河)

周りの山を眺めながら下りは快調に歩が進む。
(下山開始)
(広い展望)

急降下になっても一ヶ所少し危ないところもあったが、ところどころで景色を楽しみながら快調に下り切った。
駐車場まで下った時のGPSのデータは歩行距離5km、落差250mだった。
(急降下)
(登山口到着)

パーカリッジ駐車場から北に走ると、バンフ国立公園とジャスパー国立公園の境界を通過する。アサバスカ氷河は境界線を過ぎてすぐにある。今日の宿舎のグレーシャービューインはその管理センタの中にあり、ここから雪上車乗車場所までのバスも出る。石塚さんが乗車券を買っている間に展望台に上がって見ると素晴らしい展望だった。
(ホテルからアサバスカ氷河)

乗り換え駅までバスに乗って、雪上車に乗り換えた。大きなタイヤを履いた雪上車に乗って急坂を下って氷河の真ん中まで運んでもらった。雪上車には天井もカラス窓が付いていて、四方と上まで展望を楽しめる。
(バスに乗って)
(雪上車に乗って)

雪上車を下りて、次の発車まで20分間、記念写真を撮ったり雪遊びをしたり楽しく遊んだ。
(氷河の上で遊ぶ)

帰りの雪上車でも周りの山が違う角度から見られて面白く、シャッタ押しに忙しかった。
ホテルに戻ってセンタの中にあったコロンビア大氷原の立体模型を前に石塚さんの解説があった。コロンビア大氷原はロッキー山脈の山頂付近にできた氷原で面積は北極圏外では北半球最大の大氷原である。氷河期時代の山の上の雪がその重さで氷となって残っている所が大氷原で、周りの山々の低くなった所から流れ出て幾つかの氷河になっている。サスカッチュワン氷河やアサバスカ氷河もそれである。氷河から流れ出す水は、北は北極海、西は太平洋、東は大西洋に注いでいる三又の分水嶺である。
夕方、氷河が夕焼けに赤くなることを期待したがその時は来なかった。




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