Y115.和尚山

1.動 機
分県登山ガイド「茨城県の山」に載っている52座は2000年12月に完登したが、この「夫婦二人の山歩き」を開いた2004年以前のことなので山行記録を残していない。「茨城県の山」についても2004年以降に再登頂した山については山行記録を書くようにしてきたが、まだ記録がない山がいくつか残っている。和尚山もその一座だが、登山口から30分足らずで登れる山なので、この山のためにわざわざ出かけて行く山ではないので伸び伸びになっていた。TVで花園渓谷の紅葉が見頃になったとのニュースが流れたので、秋晴れの中、紅葉狩りがてら出かけて来た。

2.データ
a)山域:和尚山(804m)
b)登山日:2011/11/15(火)晴
c)コースタイム:
日立自宅 9:30 = 9:40 日立南IC = 10:00 中郷PA 10:10 = 10:15 北茨城IC = 10:35 花園渓谷 10:50 = 11:20 和尚山登山口 11:25 = 11:45 和尚山 12:25 = 12:40 和尚山登山口 12:50 = 13:15 花園神社 13:35 = 14:00 北茨城IC = 14:25 日立南IC = 15:00 日立自宅
(和尚山登山コース)
(和尚山登山コースの標高差)

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「川部」

3.山行記録
9時半に我家を出発して、日立南ICから高速に乗り、北茨城ICから県道に入った。湖畔で釣りを楽しんでいる釣り人を見ながら水沼ダムを通過し、花園神社の分れに来ると、神社側に左折する車も多かった。我家は和尚山が先だと花園渓谷への道を急ぐと、花園渓谷沿いのカエデが綺麗に色付いていて、多くの人が路側に車を停めて、紅葉を眺めながらそぞろ歩きしたり、カメラを構えたりしていた。
午後になると日当たりがどうなるか分らないので、我家も「くまくら橋」や「与四郎の滝」近くに車を停めて綺麗な紅葉を楽しんだ。特に逆光で見た時に、赤い紅葉がキラキラと輝いていてとても綺麗だった。もちろんシャッタは何度も押したが、この目で見たあの綺麗な情景が再現出来ていないのが残念。
(紅葉の渓谷)

(紅葉)

花園渓谷から狭い県道を西走しながら高度を上げ、峠を越えて少し下ったところの右に「和尚山登山口」の標識が立っていた。左の路側が広くなって駐車場になっていて、ここに車を停めて身支度をして歩き始めた。
(登山口の駐車場)
(登山口)

歩き始めは明るい雑木林のなか、落葉を踏み締めながらゆっくりと登って行く。ところどころ紅葉が残っていて綺麗だった。
5分も歩くと今度は杉の植林地帯になり、薄暗い中をしばらく登る。
(始めは雑木林)
(中間は植林帯)

植林帯を2分も歩くと植林帯は終ってT字路になる。左向きに「和尚山」への赤い道標があり、平らな登山道を左に進むと、すぐに右の斜面に向かっての道標があった。
右に登る登山道の周りはカラマツ林で、路面にはカラマツの黄色い落ち葉が散り敷いていた。少し前だとカラマツの黄葉が綺麗だっただろう。ここの黄葉と花園渓谷の紅葉とを一度に見ようとするのは贅沢ということらしい。カラマツに交じってカエデの紅葉がところどころ見える登山道を登って行く。
今日は朝から急に気温が下がって、寒い寒いと言いながら登って来たのだが、山頂近くになるとなかなかの急斜面になって汗ばんできた。
山頂に上がると広場のようになっていて、真ん中に小さな石の祠と三等三角点があり、「和尚山山頂」の標柱が立っていた。山頂は雑木に囲まれていて展望は余り利かないが、落葉した木々の間を通して花園山や栄蔵室が確認できた。まずは山頂標の前で証拠写真を撮る。
(山頂近くはカラマツ帯)
(山頂到着)

風がなくて日当たりのいい山頂は暖かくて気持が良かった。周りの散り残りの紅葉を楽しみながら、弁当を広げてゆったりとした時間を過ごした。
(紅葉を楽しむ)

下りは、登ってきた登山道をそのまま下るのも芸がないので、かすかな踏跡らしきものを見て南に伸びる尾根に入り込んだ。踏跡はすぐに判らなくなったが、カラマツと雑木の林は手入れが良くて籔がはびこっておらず、どこでも自由に歩いて行ける。途中から西に舵を取って、ナビを見ながらT字路のところに下り着いた。
あとは登ったと同じ道を下ったが、一度歩いた道を安心して歩いていると、周りの紅葉が一段と綺麗に見えた。
登山口に下り着いたのは、登り始めて1時間と15分。登り20分、下り15分で登山とは言い難い山行でした。
(下りは道のない樹林帯)
(登山道に合流して登山口へ)

まだ時間はたっぷりあるので、車での帰り道を相談。県道を西走してR349に出て矢祭山の紅葉を楽しんで帰る案もあったが、今日は花園渓谷の紅葉で満足して来た道を引き返すことになった。
ただ、花園神社にはお参りして帰ることになった。花園神社には何度もお参りしたことがあるが、駐車場から楼門に向かう途中にあった「石尊の滝」には記憶がなかった。
(御本殿参拝)
(石尊の滝)

楼門下の花園川沿いのカエデが紅葉すると、真っ赤な神橋とマッチして綺麗なのだろうが、この辺りのカエデはまだ紅葉していなかった。
神社の境内は樹齢500年の大杉が数百本も立ち並んでいて鬱蒼として神々しい雰囲気がある。楼門近くに「三本杉」の案内板があり、御本殿の奥の方に入ると、周囲7.5m、樹高45m、地上10mのところから3本に分かれる一段と大きな樹齢700年という巨木が立っていた。この三本杉も初めて見たような気がした。
(紅葉はまだ)
(三本杉)

山登りとしては物足りないような山だったが、ゆっくりと紅葉を楽しめて、それなりに楽しい山旅でした。帰途、車で西走するにつれて急に空が掻き曇ってきて、北茨城IC近くまで来ると小雨がフロントガラスを濡らし始めた。歩いている間だけお日さまが出てくれていて、なんとラッキーなことよ、機嫌良く日立南ICまで高速で帰り、スーパで買い物をして我家に15時に到着した。




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