Z24.大久保三角点

1.動 機
 和子も山仲間もインフルエンザに罹って予定していた本日の山行が急遽取り止めになり、流行に乗れない私一人で散歩に出かけることにした。去年暮れに一部歩いた山側道路の未供用部分を全線歩いてみようと勇んで出かけたのだが、今日は工事進行中で立入禁止、代わりに、近くにある大久保三角点(262.3)にタッチしてきた。

2.データ
a)山域:大久保三角点(262m)
b)登山日:2012/2/21(火)晴
c)コースタイム:自宅 9:45 = 9:50 スーパ 10:05 = 10:15 山側道路終点(P) 10:20 ---- 10:35 鉄塔 ---- 11:00 小屋 ---- 11:05 木橋 ---- 11:25 大久保三角点(昼食) 11:50 ---- 12:05 破線路出合 ---- 12:15 車道出合 ---- 12:35 塙山道路 ---- 12:55 山側道路終点(P) 13:00 = 13:15 自宅
(大久保三角点周回コース)
(大久保三角点周回コースの標高差)

d)同行者: 単独
e)地形図:「常陸太田」

3.山行記録
 朝、和子に頼まれたスーパでのお買い得品の買い物をしてから車で山側道路に上ると、ウオーキングに励む人に度々行き交う。塙山団地の上の工事完了部分の終点まで来ると、今日は終点ゲートに監視員が立っていた。ゲートからダンプが出入りする時には、塙山団地側に曲がったり上って来たりする一般車はダンプ優先で停止させられている。「工事部分を歩きたいと思って来たんだがダメ?」と念のため訊くと「そういう人が多いが一般者は立入禁止です」とにべもない。「日曜日でないとダメですね」と言うと「日曜日もOKとは私には言えません」としっかり仕事をされていました。
 予定した山側道路を歩けないなら、ここから大久保三角点を探索することに方針変換、時間があれば工事部分の途中から三角点に上る積りで地形図を持ち、ポケナビには三角点位置もインプットしてある。
(スーパ屋上からの三角点峰)
(山側道路終点:階段道が見える)

 監視員さんに断わって曲り角の内側にある駐車スペースに車を停めて、ゲートの左端から山に上がっている丸太の階段を登って行った。長い階段を登って行くと、日立南部の市街と太平洋が眼下に広がって眺めがいい。見えることを期待した山側道路の工事部分の終端までは見ることが出来なかったが。
(高台からの展望:右開通部、左工事中、右曲り角に駐車中の愛車あり)

 階段道を登って行くと柵に「立入禁止」の札があり、ここを左に曲がってさらに少し登ると見覚えのある鉄塔に到着した。この鉄塔は去年暮れに山側道路工事部分から上ってきたNo64鉄塔で、足元に「琴平神社」の小さな石碑が立っていた。
 三角点は鉄塔から谷向かいに見える山の向こうにあるはず、谷に下って登り返せば最短距離だが、急斜面でとても登り下りできそうにない。ここから去年歩いた道を歩いて行けば実線の道に降りられるので、そこから実線の道を引き返してくれば三角点峰に楽に登れるだろうと見当を付けた。
 歩いたことのある明るい尾根筋を気持よく歩いて行ったが、道が北斜面側に回り込むと雪が残っていて足を滑らさないように気を遣うことになった。
(鉄塔峰から三角点峰(右奥))
(日陰には残雪)

 尾根筋を歩いて行くと、右下の谷間に小屋が見え、そこまで立木が刈りはらわれていた。その小屋の前の道が実線の道のようだ。近道をすべく、雪の残る草地を下って行った。小屋には「材木育種センタ」の張り紙があり、近くに「育種素材保存園」の説明板が立っていた。
 ここから雪でつるつるの道を少し下ると車止めがあり、反対側から見えるように「ここから鉱山のため危険、立入禁止」の立札があった。いつのまにか立入禁止領域に入っていたようだ。
(小屋のところで車道にでる)
(車道は立入禁止だった)

 車止めから更に下って行き、そろそろ三角点峰への取り付き点があるだろうと見ていくと、左に小沢を渡る木橋の先の谷間に山道が伸びていて青い境界杭もあった。
 この山道を少し歩くと、右に分れる山道に境界杭が立っていて、方向も三角点峰に向かっている。これ幸いと踏み込んだが、少々荒れ気味の道で、ところどころ倒木が横たわっていた。
(木橋を渡って山道へ)
(荒れた道)

 そのうち道を見失って、籔の薄いところを選びながら歩くようになった。何度か右往左往して尾根に登り着くと、またはっきりとした道になってきて、その道を登って行ったピークに三等三角点が見つかった。意外と簡単に目的を果たすことができたて、証拠写真を撮ってからコーヒとスーパで買ったパンの昼食をとった。
 下りは反対方向に伸びる尾根筋にはっきりとした踏跡があり、これを辿れば破線の道の下ることが出来ると見当を付けて下って行った。
(大久保三角点)
(尾根に踏跡あり)

 明るい雑木の尾根筋から急斜面に変わると、杉の植林になって踏跡が不明瞭になってきたが、いつもの様の強引に下って行くと目論み通り破線の道が見えて来た。この道に降りるところが崖になっていたが、アオキに掴まりながら何とか下る。
 破線の道は昔は車も通った林道だろうが、今は石がゴロゴロ、くぼみもあって荒れ放題、知らないで車で入ってきたら大変なことになる。10分も荒れた林道を歩くと広い実線の道に出た。出口には道祖神が祀ってあった。
(破線の道)
(車道に出る)

 広い道を少し歩くと、高速道の高架橋が見えて来た。常磐道の上下線と山側道路の3本続く高架橋を見上げるのはなかなか壮観だった、
 高架橋を過ぎてから、塙山団地に直接登る場所がないかと右側の斜面を見上げながら歩いて行ったが、すごい急斜面が続いた。何とか登れそうなところも無いではなかったが、単独行で無理して怪我しては拙いので、塙山団地への広い道に出るまで我慢して車道を歩いて行った。この出口には「日立梅ヶ丘病院」の立て札が立っていた。道を歩いてきて、途中で立派な舗装道になったのは、この病院に入るためのようだ。
(3連続高架橋:磐道上下線と山側道路)
(塙山団地への道に出る)

 塙山団地に向かって広い歩道を歩いて行くと、前を二人の御婦人がおしゃべりしながら歩いて行く。ご年配のように思えたが、足は速くてなかなか追い越しできない。ご婦人方が見かけによらずお元気なのか、私の老化が進んでいるのか。交差点で「今日は暑いわね」と言いながらお休みされている間に「お元気ですねえ」と挨拶してやっと追い越しできた。
 山側道路終点の駐車場所に最短距離で戻ろうと塙山団地の右端の道を歩いて行ったが、突き当りのT字路で出会ったご婦人に挨拶代わりに「ここから山側道路に出る道は」と訊くと「あの信号のところを右折しなさい」と教えられた。教えられたら仕方がない、信号まで300mも下ってから山側道路に向かった。遠回りしたお陰で今日の歩数はやっと10000歩になった。
(塙山団地を縦断)
(駐車場所に戻る)

 



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