Z34.不動山と物見山

1.動 機
 山悠遊さんの茨城の山リストの中でまだ登っていない山の中に、旧金砂郷村にあるNo144不動山とNo167物見山という小さな山がある。不動山は宮の里工業団地近くにある標高90.2mの山でR293から簡単に登れそうだ。物見山は旧山方町との境界にある標高203.0mの三等三角点峰で、押沼集落の地方道から登ればすぐだが、少し歩き甲斐がでるように、金砂の湯から歩いて行くことにした。お日様は弱かったが、風のない気持のいい一日、二つの山に登って気分良く帰ってきて、ポケナビのデータを再生してみて驚いた。恥ずかしながら山頂を勘違いして不動山の山頂を踏まないで下っていた。90.2mを軽視した罰、再挑戦が必要になった。

2.デー
a)山域:不動山(90.2m)、物見山(230.0m)
b)登山日:2012/3/22(木)薄曇り
c)コースタイム:日立自宅 9:50 = 10:30 293路側 10:40 ---- 11:10 偽不動山 11:20 ---- 11:45R293路側 11:50 = 12:10 金砂の湯駐車場 12:20 ---- 12:50 物見山(昼食) 13:35 ---- 14:15 金砂の湯駐車場 14:30 = 15:30 日立自宅
d)同行者: 和子
e)地形図:「常陸大宮」「山方」

3.山行記録
1)不動山
 日立自宅 9:50 = 10:30 R293路側 10:40 ---- 9:45 水路 ---- 10:55 林道 ---- 11:00 登り口 ---- 11:10 偽不動山 11:20 ---- 11:25 林道 ---- 11:35 水路 ---- 11:45 R293路側
(偽不動山ルート)
(偽不動山ルートの標高差)

 ゆっくりと我家を出発してR293を走り、常陸大宮の手前に国道の右に広い駐車スペースがある。この上に不動山があるはずだ。
 国道沿いは籔ぼうぼうの崖の様な急斜面になっているが、適当なところから攀じ登ると、そこにはコンクリートの水路があった。水路沿いを常陸大宮方向に歩いて行くと橋があり、その上に一軒家があった。
(R293沿いのスペース)
(一段高い水路)

 一軒家の庭先を通らせていただいて、その先の斜面をよじ登ると林道に出た。林道沿いは急斜面が続いて登れそうになく、右に向かって林道を歩いた。しばらく歩くと擁壁があり、そのうえの斜面なら何とか登っていけそうだ。
 すぐに山頂に付いて三角点を探すが見当たらない。4等三角点は見つからない事もままあるので、どこかに埋もれてしまっているのだろうと解釈し、震災の為か山頂に横倒しになっていた祠を立てなおして、これが不動山のシンボル不動様だろうと考えて証拠写真を撮った。
(林道から取り付く)
(ここが不動山だと思った)

 下りは林道を国道近くまで下ってから水路に沿って一軒家まで引き返して、民家の前の階段を使って国道に降りた。降り口にあった民家がトラック相手の食堂になっているようで、広い路側にはたくさんのトラックが停まっていた。歩き始めた時には一台の車もなかったのだから驚いた。

2)物見山
R293路側 11:50 = 12:10 金砂の湯駐車場 12:20 ---- 12:30 竹林 ---- 12:50 物見山(昼食) 13:35 ---- 14:00 民家 ---- 14:15 金砂の湯駐車場 14:30 = 水府JA = 15:30 日立自宅
(物見山の歩行ルート)
(物見山歩行ルートの標高差)

 R293を常陸大宮方向に走り、大宮の入口富谷橋の手前で辰口堰方向に曲がり、更にセントフィールズールズCCの前を通って県道29に入り金砂の湯に到着した。金砂の湯は本日休業日、空いている駐車場に車を置いて歩き始めた。
 県道を渡って菊蓮寺の参道を」歩いて行くと右手に菊蓮寺の広い駐車場が見えた。ここに駐車した方が得策だったようだ。
(金砂の湯)
(菊蓮寺参道)

 菊蓮寺脇を通って押沼集落に入る破線の道があるが、今日は物見山に尾根通しで登る積りで、小川の橋を渡ってから左の田圃道に入った。
 小川沿いの田圃道を歩いて行くと梅林があり、梅林に入って尾根に向かうとやがて竹林になってきた。随分広い竹林で、急斜面を5分は歩いたように思う。
(田圃路)
(竹林を登る)

 竹林を過ぎると、気分のいい明るい雑木林になり、筆界標識もあって踏跡がしっかりしてきた。山頂手前に左から登って来る登山道と交差し、そこから山頂はすぐだった。
 山頂には立木に物見山と書いた黄色い木の札が立木に取り付けてあり、下には大きな三等三角点標石があった。三角点の前で証拠写真を撮って、弁当を広げた。周りには数輪のシュンランの花が咲いて春遠からじと告げていた。。
(上部は雑木林)
(三等三角点)

 山頂の西下には車道が見えていたが、これに降りて菊蓮寺への破線の道を辿ることも考えられたが、山頂の手前にあった登山道を下ってみることにした。しっかりした登山道が続き、途中、倒木が邪魔する所もあったが、立派な墓地のところを過ぎると民家のある田園地帯に出た。
(下りは登山道)
(墓地通過)

 民家から地方道に出れば県道に出ることができそうだったが、車道歩きを敬遠して小川沿いの田圃道を歩いていくと、小川の向かいに登るときに通った梅林が見えていた。古い木の橋を渡って往路に戻り、金砂の湯の駐車場に戻った。
 駐車場の奥には西金砂天然水が石造りの珍獣の口から流れ落ちていた。飲んでみると柔らかい美味しい水だった。そのあと軽トラで乗りつけて来た御夫婦が、何本ものポリタンクを満タンにしていた。
(川向かいが登山口)
(西金砂天然水)

 気分良く車を運転して帰宅したが、パソコンにGPSの軌跡を撮り込んでみて驚いた。なんと不動山の山頂には到着していないではないか。どうりで三角点が見つからなかったわけだ。それにしても不動山だと思ったピークは標高70mしかないのだから、地形図はなくても不動山が90mだと頭に入っていれば間違いにすぐ気がつくはずなのに、なんともいい加減な事をしたものである。
 



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