Z42.飯盛山と仏頂山

1.動 機
 2月に国見山に登った時に宿題になっていた飯盛山−仏頂山周回コースを歩いて来た。地図の道路標示誤差や勘違いが重なって、予定していたルートとは随分違う道を歩くことになったが、珍しく一日中暖かい日になり、いつもの明るい山仲間と楽しい山歩きができました。

2.データ
a)山域:飯盛山(351m)、仏頂山(431m)
b)登山日:2012/4/5(木)晴
c)コースタイム:日立自宅 8:10 = 8:25 日立南IC = 8:55 笠間西IC = 9:00 稲田駅 9:20 = 9:55 後道民家 10:05 ---- 10:15 引返し ---- 11:30 300m○ 11:50 ---- 12:25 飯盛山 13:15 ---- 13:35 奈良田分岐 ---- 14:20 仏頂山 14:40 ---- 15:05 茗荷沢三角点 15:40 ---- 16:10 田圃 ---- 16:25 なべた池 ---- 16:45 後道民家 17:05 = 18:10 那珂スポーツ店 19:00= 19:30 日立自宅
(飯盛山仏頂山周回ルート)
(飯盛山仏頂山周回ルートの標高差)

d)同行者: 水戸アルパイン女性会員2名(深谷さん、福地さん)、和子
e)地形図:「羽黒」

3.山行記録
 珍しく渋滞のない国道と高速を走って集合場所の稲田駅に9時到着、9時12分に電車の福地さんと車の深谷さんが同時に到着した。高橋さんはお孫さんとの約束で今回不参加。
 深谷車の先導で走り、途中寄り道をして登山口の後道集落に到着し、軒先で作業中の農家のご婦人に駐車可能場所を尋ねると、「うちの庭に置いて行きなさいよ」と親切な申し出を頂いた。2台の車を停めて、じゃれつく桃太郎(犬)を犬好きな深谷さんがしばらく遊んでやってから10時過ぎに歩き始めた。ご婦人からは「この前、畑で大きな猪を見たから気を付けてな。目を合わせない事だ」と注意された。
 長屋門の立派な家が建つ裕福そうな集落の道を目の前に仏頂山を見上げながら歩いて行くと、白い梅や黄色いレンギョウやサンシュユの花が綺麗に咲いていて足取りも軽い。
 どんどん歩いて行って、左の飯盛山への分岐点らしき二股に到着して、ポケナビを覗くと地形図の分岐点を少し過ぎている。右の道は先に見える芸術的な石垣上に建つ家への新しくできた地形図にない道で、左の道をこのまま歩いて行ったら関東自然歩道に直接上がっている道だと解釈して引き返すことにした。(後で考えると、ここが地形図の分岐点だったようだ)
(後道集落の道)
(少し来過ぎた)

 分岐道を探しながら200m引き返したところの林道に入って行った。明らかに予定の道とは違うが、「なんとかなるだろう」がいつもの流儀。沢沿いの道を歩いて行き、右の尾根に見えた踏跡を登って行く。この尾根を乗り越えれば予定の沢沿いの道に行けそうだったが、尾根沿いの歩きやすい道を眺めると、急斜面を下るのが嫌になってそのまま稜線を登って行くことになった。
 随分と遠回りにはなるが稜線を辿れば、予定の暗い谷間の道を歩くよりも明るくて気持のいいハイキングになりそうだと皆で合意。右手に、山頂付近がガレて白い斜面を丸出しにしている飯盛山を眺めながら快調に歩いて行った。
(山道へ入る)
(尾根道を辿る)

 今日は気温が高くて汗ばんできて、途中、300mの等高線が○を作るピークで一休みいた。ここで直角に向きを変えて松食い虫による倒木群をかわして飯盛山の稜線に登り着いた。このあたり籔っぽかったが、ポケナビを頼りにまた右に向きを変えて歩いて四等三角点のある飯盛山の山頂に到着した。時刻は12時25分、歩き始めて2時間20分が経っていた。
 三角点のすぐ先が崩落した崖になっていて、下には巨岩が累々と重なっているのが見えた。三角点標石を中心にして証拠写真を撮ってから、弁当を広げた。先日お二人が訪れて感動したと言うカナダのオーロラのお土産話を伺いながらの賑やかな昼食になった。
(山頂間際まで崩落)
(飯盛山三角点にて)

 飯盛山から少し引き返して右の尾根の籔道を辿ると、すぐに高峰と仏頂山を繋ぐ広い首都圏自然歩道に飛び出した。目の前に高峰から雨巻山の山並みが広がり、道沿いにはベンチもある。ここからは気持のいいハイキング道だ。
(関東自然歩道)
(高峰から雨巻山の稜線)

 少し歩くと真っ二つに割れた「桃太郎石」という岩があった。記憶にない。
 しばらくなだらかな道だったが、少し急坂になると丸太の階段道になる。歩幅が広くて、階段に歩幅を合わせると疲れる。評判の悪い階段道である。 
(桃太郎石)
(階段道を登る)

 急な階段道を登ってテーブルのある仏頂山の山頂に到着、14時20分、飯盛山から1時間が経っている。予定ではここから歩いたことのない茂木側への道を下って、笠間長門の守時朝の墓や楞厳寺にもお参りする積りだったが、少し予定よりも時間を食ったし、空模様も怪しくなってきたので、一休み後証拠写真を撮って最短距離で下ることにした。
 長ーい平均斜度28度の急な階段道を下り、しばらく緩やかに下ると登山道は楞厳寺へと左に曲がる。この近くに茗荷沢の四等三角点があるはずなので、4人でしばらく探し回った。地形図の道が実際と少しずれているようで、老化した私の頭は余計混乱して地点の特定も定かでなくなって、残念ながら三角点標石を見つけることができなかった。斜面の途中にある三角点は見付けにくい。
(仏頂山山頂にて)
(階段道を下る)

 ここからの下りは南の破線の道を下る予定だったが、東の急斜面に見つかった境界杭沿いの道を下って行った。
 沢に下ってから歩きやすい道を選びながら二つ峰を越えて歩いて谷間の田圃地にでた。
(境界杭沿いの急坂)
(田圃地に出る)

 あとは気持のいい田舎道を歩き、数人の釣り人が糸を垂れる大きな池のある広い道路に出た。釣り人に尋ねると、池の名前はなべた池、狙っているのはブラックバスとのことだった。
(のんびり田舎道止)
(ブラックバス釣りのなべた池)

 車道に出てからも長い車道歩きが続き、目の前に飯盛山から仏頂山の山並みが見え、道路沿いには四季桜の花も咲いていた。
 16時45分に後道の民家に到着すると、ご婦人が出てきて、「心配していたよ。無事でよかったね」とねぎらってくれた。その後、話上手なお二人とご婦人との土地の名家や有名人のお話が続いて、17時過ぎに丁重に御礼を言って後道を後にした。
(飯盛山から仏頂山の稜線)

 帰途、那珂のスポーツ店に立ち寄って、これからの水戸アルパインクラブの山行計画について色々と話をうかがって、我家に到着したのは19時半になっていた。
 




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