Z61.藤井川ダムと飯田ダム

1.動 機
 梅雨入り前の好天気の一日、笠間市近郷にある山悠遊さんの茨城の山リストのNo166白雲山と山々ハイキングさんの茨城百名山のNo92飯田ダムを歩いて来た。白雲山は藤井川ダム近くの城里町ふれあいの里のハイキングコースから山頂へ登り、飯田ダムは一周する長い舗装道歩きが嫌なので堰堤を歩いただけにして代わりに近くの三角点居能に登ってきた。

2.データ
a)山域:白雲山(104m)、居能三角点(207m)
b)登山日:2012/6/4(月)晴
c)コースタイム:日立自宅 8:55 = 9:55 ふれあいの里 10:10 ---- 10:30 白雲山展望台 10:35 ---- 11:00 白雲山三角点 11:05 ---- 11:30 藤井川ダム ---- 11:50 ふれあいの里 12:00 = 12:15 飯田ダム(昼食) 12:35 ---- 13:20 居能三角点 13:35 ---- 14:00 飯田ダム 14:30 = 15:30 日立自宅
d)同行者: 和子
e)地形図:「徳蔵」

3.山行記録
1)白雲山(藤井川ダム)
 日立自宅 8:55 = 9:55 ふれあいの里 10:10 ---- 10:20 天文台 ---- 10:30 白雲山展望台 10:35 ---- 11:00 白雲山三角点 11:05 ---- 11:25 車道出合 ---- 11:30 藤井川ダム ---- 11:35 ホロルの湯 ---- 11:50 ふれあいの里
(藤井川ダムルート)
(藤井川ダムルートの標高差)

 通勤時間帯が過ぎてから我家を出発してR293から県道61、52を走って小松寺近くから「ふれあいの里」への道に入った。月曜日はふれあいの里は急園日なのか人影がなく、空いている管理事務所前の駐車場に駐車し、ケビン村入口にあったトイレを使わせてもらって歩き始めた。ふれあいの里の遊歩道を歩いて・145mの山に登ってから、その東にある三角点のある白雲山に登り、稜線を辿って南に下って藤井川ダムを眺めて帰って来る周回ルートを歩く積りだ。
 ケビン村に無断で入り込むのを遠慮して車道を少し引き返してから破線の道に入ってケビン村の裏手に入った。遊歩道を行くと小さなプラネタリウムが付いた天文台があり、ここから裏山の展望台への登りが始まる。
(ふれあいの里)
(天文台)

 登山道入口には「森林浴の道、見晴台まで0.4km」の道標と、ここふれあいの里をうたった立派な歌碑があった。「蛇行して 水の豊かな藤井川 ダムと渓谷 ふれあいの里」「清流と 戯る子等のいじらしさ 我が常北のふれあいの里」
 登山道は檜の植林の中のジグザグの階段道になっていて、歩き始めの足には応える。気温も上昇してきて汗を拭きながら登って行った。
(歌碑)
(急坂)

 登り切ったなだらかな山頂部には休憩舎があり、三等三角点ぐらいの大きさの標石があったが、ここは・145mのピークで三角点はないはずだ。
 東側に立派な展望台が作られていたが、目の前の木立が大きく育っていて、展望はまったく利かない。残念!
(休憩舎のある白雲山展望台)
(展望台は視界なし)

 展望が利かないのですぐに次に向かう。登ってきた反対側に「森林浴の道、天文台南へ0.5km」の道標があり、手入れされた道があった。
 この道を少し下ると、右の急斜面に分かれる道があり、天文台に通じる道だと思われたが、直進方向に地形図にない良い道が伸びている。この方が三角点へは近道になりそうだと思って進むと「自然釉小松寺/白雲山展望台」という道標があった。この道標を見れば、この地方では山頂に展望台があった・145mの山を白雲山と呼んでいるらしい。
 小松寺方向に良い道が伸びていたが、地形図にない道なので、これを歩いて行ったらどこに行くのか分らない。右手に分かれる踏跡があり、これを行けば展望台から三角点に向かう破線の道に合流するに違いないと踏み込んでみた。少し籔っぽいところもあったが、しっかりとした道が続いていて、想定通り破線の道に合流することができた。
(道標)
(少し籔っぽくなる)

 展望台から来る破線の道も、ここまでの道と同じように籔っぽい道で、ところどころでは倒木で追い出されるところもあった。手入れの行き届いた森林浴の遊歩道は天文台から白雲山展望台の山を周回する部分だけが整備されているらしく、その外の部分は少し荒れ気味だ。破線の道を辿って鞍部まで歩くと、左手の尾根から良い道が下ってきていた。道標のところで「自然釉小松寺」の方向の道を歩いていたら近道でここへ来ることができたようだった。
 鞍部には「小松寺自然環境保全地域」の標柱が立っていて、北の小松寺へ向かう広い道があったが、三角点は右手の高みにあるはずだ。薄い踏跡を辿って山頂に上がると、小石で囲まれた四等三角点があった。ここが白雲山の名前のある103.7mの三角点峯だが、木立に囲まれた山頂には三角点以外には何もなく、展望も利かない。どう見ても先ほどの展望台のある山の方が白雲山の名前にふさわしいと思われたが、証拠写真だけは撮って次に向かった。
(鞍部の標柱)
(白雲山三角点)

 三角点峰からは南の尾根続きに伸びる破線の道を辿った。尾根上にも踏跡があるようだったが、尾根を少し外して広い道が続いていた。何ヶ所か倒木を潜ったりする所もあったが、20分も歩くと広い車道に飛び出した。
 車が行き交う車道に出て、道傍のコアジサイなどの花を愛でながら右手に下っていった。5分程で藤井川ダムに到着した。
(尾根沿いの道)
(車道歩き)

 高さ37.5mの藤井川ダムは藤井川の治水と水戸市・城里町の水がめとして建設された補助多目的ダムとのこと、堰堤を渡りながらダム湖を眺める。浮遊物が多いのが少し気になるが、緑の山々の間に出入りの多い湖面の眺めはなかなかいい。下流側には、勢いよく放水が行われていた。
(藤井川ダム)
(浮遊物浮かぶダム湖)

 ダムの対岸の草原には黄色いキンケイギクや白いユウガギクなどがたくさん咲いていて目を楽しませてくれた。その先にホロルの湯の広い敷地があったが、今日は休園日で作業車が入って何かしている。周りを一回りと思っていたのだがそのまま通過、やすらぎの里へ向かって車道を下った。
 実は、今日午後の予定は、ここから車道を西に歩いていって、近くの今渡三角点にもタッチする積りでいたのだが、ここまでの車道歩きで嫌気がさしてきて、日照りの下でこれ以上車道歩きをするのが嫌になって止めにしたのだ。信念のないいい加減さ!
 藤井川の橋を渡って広い階段道を登るとニワセキショウやシロツメクサが咲く只っ広い草原に出て、その草原を横切ると我が愛車が停まっている管理棟前に戻ることができた。
(ホロルの湯、本日休園)
(ふれあいの里へ戻る)

 駐車場に戻ったのはまだ昼前、今渡三角点の代わりに近くの飯田ダムに向かうことにした。紙の地図は持参していなかったが、ポケナビの地形図を見ながら歩けば大丈夫だろうとの心積りである。

2)飯田ダム(居能三角点)
ふれあいの里 12:00 = 12:15 飯田ダム(昼食) 12:35 ---- 12:55 鉄塔(道迷い) 13:10 ---- 13:20 居能三角点 13:35 ---- 13:45 鉄塔 ---- 14:00 飯田ダム 14:30 = 15:30 日立自宅
(飯田ダム歩行ルート)
(飯田ダム歩行ルートの標高差)

 ふれあいの里を出発して、ナビに従って走って15分で飯田ダムの駐車場に着いた。駐車場脇にトイレと休憩舎があり、ここでダムを見ながら弁当を広げた。
 飯田ダム湖は笠間湖といい、出入りの多い湖面を持っているが、一周できるように舗装された立派な道が整備されている。茨城百名山にもダム湖一周がリストアップされているが、長時間舗装道を歩くのはぞっとしない。地形図を見て、ダムの東に206.7mの居能三角点を見つけて、ダム湖一周の代わりにここに登る積りだった。ダム近くから破線の道を通信鉄塔のあるピークまで登れば、そこから三角点まで南に破線の道が繋がっている。
 休憩舎のすぐそばに車道から分れる林道があり、入口に車止めがしてあった。これが破線の道らしい。路面は草ぼうぼう、先がどうなっているのか心配しながら入り込んだが、少し歩くと草は少なくなって歩きやすくなってきた。
(飯田ダム)
(林道を登る)

 林道を20分も登ると反対方向から登って来る舗装された道に出て、右に通信鉄塔が見えていた。近付いてみるとNTTの羽衣中継所の鉄塔とあった。
 ここから舗装道を少し下って、右に入る山道に入った。どんどん歩いて行くと、ポケナビの軌跡の方向が少しおかしい。引き返して見ると、何か所にも分岐があって、広い道から右に分かれる分岐が目指す道だと分るまで、右往左往すること5分ばかり。広い道が地形図に表示されていないのと、正しい道の入口が籔で覆われていたのでなかなか入る気がしなかったのだ。
(通信鉄塔)
(分りにくい分岐点)

 分岐点からは一本道、多少籔っぽいところはあっても迷うことなく三角点のピークに辿り着いた。三等三角点の脇の倒木が横たわっていて、写真を撮るのに邪魔なので動かそうとしたが、重くてとても手に負えなかった。そのままの状態で、標石の上にポケナビとコンパスを置いて証拠写真を撮り、コーヒで登頂の乾杯をしてから往路を戻った。
(籔っぽい道)
(居能三等三角点)

 ダムサイトまで戻って、飯田ダムに来たのだからダム湖畔を一周はしないでも、ダムの堰堤だけは渡ってみることにした。藤井川ダムより数段スケールが大きく、湖面も綺麗で管理も徹底しているようだ。対岸に渡ると、通信鉄塔の山が良く見えていた。
 堰堤の真ん中から下流側を眺めると、新緑の水田の向こうに尖った格好のいい山が見えていた。方向からして吾国山、その左が難台山かと思われた。
(飯田ダムの上に通信鉄塔)
(下流側の展望)

 白雲山と居能三角点合わせても3時間ほどの山歩きで、夏山のための足慣らしには物足りなかったが、茨城の里山未登峰を2座征服した成果に満足して帰途に着いた。
 



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