Z71 ペルーの世界遺産巡り11日間(5)

6日目;7月3日 チチカカ湖観光 

クスコホテル 6:05 ---- 6:10 BS 6:20 = 6:50 オロペサ = 8:35 サンパブロ 9:05 = 9:50 ララヤ峠 10:10 =11:25 プカラ 11:50 = 13:20 フリアカ = 14:20 チチカカ湖畔 ---- 14:45 舟乗場 = 15:10 ウロス島 16:25 = 16:40 マルカ島 16:50 = 17:15 舟乗場 ---- 17:20 チチカカ湖畔 = 17:30 プーノホテル(泊)

 今日はクスコからブーノまで380km南下して、世界最高標高のチチカカ湖の観光に出かける。
 4時のモーニングコールに起こされて、5時から朝食、6時にホテルを出て乗り場で待っていたバスに乗り込んだ。今日は標高4338mのララヤ峠を越えて、標高3800mのチチカカ湖で遊ぶので、高山病を心配してガイドさんの他に医師も同乗していた。バスも酸素を噴き出して室内を高酸素に保つ機能を持っており、水の他に酸素缶も支給された。
 クスコから出て30分のところにオロペサという町があり、美味しい小麦が取れて、ペルーではパンで有名な町とのこと。ガイドさんが下りて行って、すぐに大きなパンを買い込んできた。チュータというパンで、みんなに少しづつ切り取って味見をさせてくれたが、焼きたてのチュータパンはまろやかな味でとても美味しかった。日本語ができなくて余り仕事をしないガイドさんだったが、これで点数を随分稼いだようだった。
 次の休憩所のサンパブロという小さな町の土産物店には、可愛らしいアルパカやリャマが放し飼いにされており、草を手渡しで食べさせたり、女性陣は随分楽しんでいた。他にも可愛いモルモットの部屋もあり、土産物屋でのアルパカ製品の売れ行きも良さそうだった。
(でっかいチュータパン)
(サン・パブロの休憩所)

 クスコからプーノまでは鉄道が敷かれていて、車道もその鉄道と並行しながら伸びていて、高原を緩やかに登って行く。
 登り切った最高地点がララヤ峠で、大きな標識には4338mの表示があった。国内での低酸素室の効果か、高酸素のバスの効果か、幸い和子も何事もないように機嫌良く歩きまわっている。
(線路と平行して)
(ラ・ラヤという標高4335メートル)

 峠からは5000mを越えるサンタバルバラ山やデルデア山などの高山も見えており、手前の山に隠れているが、チンボヤ山という5500mの山も見えてくると言う。
 土産物屋もたくさん店を並べており、品質が本物かどうかは怪しいがお値段は随分お安い言い値を告げていた。
(ラ・ラヤ峠の露天と雪山;サンタバルバラとサントベルサト、見えないチンボーヤ山 5489m)

 ララヤ峠からは緩やかな下り道になり、ところどころ現れる集落の近くには放牧されている牛やアルパカの集団が見られた。
(牛の放牧)
(アルパカの放牧)

 どこまでもまっすぐに伸びる道を驀進しながらプカラの街に入ってお土産屋に入って、土産物の物色と一緒にトイレ休憩。
(真っ直ぐな道)
(プカラ)

 プカラは焼き物の町で、特に屋根に飾って福を呼び込む牛の焼き物が有名らしい。ここまでの集落でも、屋根瓦のてっぺんに対の牛が飾られているのと何度も見かけたが、ここで作られたものが多いらしい。
 ここでランチボックスが配られたが、中にはおにぎりが3個にチキンの他に白菜の漬物も入っていて、日本食が恋しくなっていた皆さんを喜ばせた。
(お土産物色)
(牛の焼物)

 プカラを出る時に、またストライキのためにこの先の大きな町フリアカへはハイウエーでは入れないとの情報が入り、バスは未舗装の迂回路に入り込んだ。バスは砂ぼこりをもうもうと立てながらガタガタゆれながら走って行く。又上り坂になり、峠の所でガイドさんに標高を訊いたら4230mとのことだった。
峠からどんどんと高度を下げて行き、舗装道路に戻って3800mのフリアカの街に入って、やっと予定の道に戻った。フリアカの町は発展途上の街のようで、街中にダンプなどの工事車両は溢れており、立派な外観の私立大学もあった。
(ストライキで未放送道路へ迂回)
(フリアカの私立大学)

 フリアカから又高度を上げて行き、峠を越えたところからチチカカ湖の青い湖面が見えて来た。チチカカ湖はペルーとボリビアの国境にまたがる大きな湖で、面積は琵琶湖の12倍、四国の半分、標高は3810mあり、汽船が航行する湖では世界最高所にある湖とのこと。
 プーノの町まで下ると突然バスが停止した。何が起こったかと見ていると、羊の大集団が道を横切って行った。人間より強い車よりも動物の方が更に優先のようである。
(チチカカ湖3810mの湖「」)
(羊の横断)

 今日はチチカカ湖に浮かぶウロス島に渡って現地語でトトラ葦で作ったこの浮島の様子を体験する。湖畔に停まったバスから降りて、船着き場まで歩いてモータボートに乗り移った。ここからはチチカカ湖のガイドの免許を持つ女性ガイドさんの担当になった。流暢な日本語でチチカカ湖の細かいところまで詳細に説明してくれた。
(船乗り場へ)
(モータボートへ乗る)

 ボートはトトラが繁茂する湖面にできた道の様な水路を進んでいく。トトラの原にはブタの姿も見られた。
(アシ(トトラ)の間の水路を行く)
(ブタ)

 25分でウロス島に接岸した。
(ウロス島)

 島のお嬢さんの出迎えを受けて上陸し、歓迎の門をくぐる。観光が主な収入源なのだろう、観光客への対応は行き届いている。
 門を潜ると、トトラを束ねたベンチが並ぶ説明会場に入る。
(歓迎門)
(説明会場)

 村長さんが説明を始める。
・この島はトトラの葉を3m積み重ねて作った浮島である
・トトラの根を纏め縛った土台に木の杭を打ち込む
・15の土台の杭を互いに結んで島を支える
・島が流れないように石の重しを錨として沈めてある
・強風で流されてモータボートで元に戻してもらうこともある
・土台が腐って来ると新しいトトラでメンテナンスする。切断する時写真の鋸を使用
・煮炊きには石を敷いたかまどを使い、雨の時はプロパンも使用
・魚や水鳥を捕り野菜を作りニワトリも飼育している
・火の用心のため見張り台もある
・ソーラパネルでテレビも見る
・小学校、店、病院あり、高校は本土へ通う
・タペストリーやトトラ船の模型などの民芸品を売るのが大きな収入源
・トトラの茎を食用にしているので便秘知らず
   etc----
最後に島の食事の味見をさせて貰い、全員揃って日本語の歌を歌ってくれた。スキヤキや幸せなら手をたたこう   など綺麗な声だった。
(島長さんの説明)
(日本語の歌で歓迎)

家の中に入って島での生活ぶりを覗かせて貰った後、見張り台に上がって島全体を俯瞰、他の浮島もいくつか見えていた。
(見張り台)
(展望台から

 次に学校のあるマルカ島に渡った。半分はトトラでできた手漕ぎの舟で渡ったが、我家は早めにモータボ−トに乗りこんでいたので、外から眺めるだけだった。
 学校のある島には浮島の宿泊体験ができる宿泊用の小屋も数棟立っていた。 
(トトラの手漕ぎ舟)
(マルカ島の学校)

いくつかあった太陽光発電パネルと電話
(太陽光発電パネル)
(電話)

島から港に戻った時、丁度日没時間で、夕日が綺麗だった。




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