Z723.七時雨山
(MACの東北山行(3日目))

1.動 機
 七時雨山には3年前に岩手の山巡りで兜明神岳・姫神山・安家森と一緒に登った事があり、その時は市営放牧場側から往復登山だった。その時の市営放牧場側の道は狭くてとてもバスが入れるような道ではなかったとの記憶から、今回は七時雨山荘側からの往復登山の計画にした。ところが、七時雨山荘の女将さんから夕食後「市営放牧場側登山口へもバスが入ることができるよ」との情報を貰い、急遽縦走登山に切り替えた。お陰で、我家としては初めての山荘側登山道を登ることができ、南峰からの下りではたくさんの可愛い花々を愛でながら歩くことができて皆さんにも嬉しい山行になった。

2.データ
a)山域:七時雨山(1060m)、七時雨山南峰(1063m)
b)登山日:2012/7/24(火)曇り
c)コースタイム:
七時雨山荘 7:05 ---- 7:20 一合目 ---- 7:40 三合目 ---- 8:10 七合目 8:20 ---- 8:55 七時雨北峰 9:05 ---- 9:15 南峰 9:25 ---- 9:40 見晴台 ---- 10:05 賽の神群 ---- 10:10 水場 10:15 ---- 10:30 駐車場 10:35 = 11:00 おらほ温泉(入浴・昼食) 12:15 = 12:35 西根IC = 14:20 長者原SA 14:35 = 16:35 安達太良SA 16:50 = 18:10 中郷SA 18:20 = 18:50 那珂IC = 19:20 水戸駅 = 19:35 勝田 = 20:00 東海 = 20:10 日立電鉄 20:15 = 20:40 日立自宅
(七時雨山登山コース)
(七時雨山登山コース高低差)

d)同行者:水戸アルパイン会員12名(男7、女5)、和子
e)地形図:1/25000 「七時雨山」

3.山行記録
 朝食前に山荘前の放牧場に足を運ぶと、牧場の上に格好のいい山が朝もやの中で見え隠れしており、これが七時雨山だろうと思いこんで何回もシャッタを押した。皆さんにも七時雨山が見えているよと吹聴した。
 山荘の写真を撮ると、付け足しに後ろの山も撮ったが、この山が七時雨山であることが後で分った。間抜けな幹事である
(放牧場と田代山)
(七時雨山荘と七時雨山)

6時半に用意された朝食を頂いて、身支度をして7時に山荘前に集合、準備運動をして7時10分に歩き始めた。
 おやおや、リーダは私が思っていたとは反対側の道に向かって歩いて行く。ここで初めて、放牧場の上の山は田代山で、山荘の後ろに見えていた山が七時雨山であることが分った。
(山荘前で準備運動)
(七時雨山に向かって)

 車道の車止め(牛止め?)の柵を開けて中に入ると間もなく「七時雨山へ直進」の道標があり、アジサイやウバユリ、ウツボグサなどの野の花をを見ながら歩くと間もなく「1合目」の道標が立っていた。
 更にカッコーの鳴き声を聞きながら歩いて行くと乾いた馬糞が散在する道になり、二つ目のゲートを通ることになる。ここには登山者への4ヶ条の注意事項が書かれてあった。
(車止め)
(牧場ゲート)

二つ目のゲートを通ると草原と山地の境界を歩くことになり、草原の向こうには田代山が見えていた。強がりではなく、この山に登るのも悪くはなさそうに見えた。
(牧場脇)
(田代山)

 二つ目のゲートからすぐに道は左に曲がって山に入った。入口には「七時雨山登山道入口」の標柱があり「頂上へ2km」の表示もあった。
 登山道は気の根っこ道の急坂が五合目、六合目と続き、汗が噴き出してくる。
(三合目から山道に入る)
(五合目)

 小ピークの七合目で一休みし、少し下って八合目九合目へと登り返し、右に直角に曲がって七時雨山北峰に向かった。
(七合目で一休み)
(九合目で一休み)

七時雨北峰は標高1060mで南峰よりも3m低いが、一等三角点があって、こっちの北峰が七時雨山の主峰になっている。集合写真を撮って南峰に向かった。
(七時雨山標柱)
(一等三角点)

 南峰はすぐ目の前に見えており、50m下って50m登り返すだけだ。南峰には南峰標柱と獅子頭のお宮があった。展望がいいはずだが、確認できるのは近くの姫神山だけだった。
 山頂標の前で仲良しの格好をさせられて証拠写真を撮った。
(南峰へ向かう)
(南峰山頂)

 南峰から市営放牧場への下りは急坂だった。放牧場を眼下にしながら転がるような急坂を下って行く。3年前にこんな急坂を上り下りしたとは記憶にない。
 この斜面には色々な花が咲いていて皆さんの目を楽しませてくれた。私のカメラに写っていた花だけでも、ハハコグサ、シラネニンジン、ミネウスユキソウ、ギボウシ、ヨツバヒヨドリ、オトギリソウ、ニガナ、ウツボグサ、クガイソウ、オダマキ、トリアシショウマ、その他名前の分らない可愛い花もいくつか見られた。
(南峰を下る)
(急坂下り)

 途中の見晴台から市営放牧場を展望して急坂を下りきると、雑木の中のなだらかな道になる。出口近くに立っていた「新日本名山七時雨山へようこそ」の大看板には見覚えがあった。
 山道から車走峠からの道に出ると、角に「賽の神群」の標柱が立っている。賽の神様(≒お地蔵様)を何体も祀ってあったのか、こんもりとした土饅頭があった。
(新百名山の標識)
(賽の神群)

 「賽の神群」から5分も歩くと水場があり、そのすぐ先が「七時雨山登山道入口」で、柵がしてあった。ここからは林道になり七時雨山荘の女将さんの話では「ここまでバスが入れるよ」とのことだったが、バスの姿は見えない。水場の冷たい水を飲んで林道を歩いて行く。
(水場)
(登山口)

 道端に大きな秋田蕗が茂る林道を10分歩くと小屋があり「馬の看視小屋」の看板があった。小屋番が一人入っていたので「バスが入ってきたか」と聞くと「??」
(秋田蕗の道)
(看視小屋)

 看視小屋から振り返ると、七時雨山が綺麗な双耳峰で見えていた。「左が南峰で右は九合目のピークで北峰ではないよ。」との注意あり。
 監視小屋から歩くとすぐに舗装道路に出て、ここにバスが待っていた。
(七時雨南峰)
(バスが待っていた)

 バスで西根IC近くの日帰り温泉おらほ温泉に移動して汗を流し、念願だった盛岡冷麺の昼食をみんなで食べた。食事中に雨が降り出したのだが、今回の山行中、一度も雨らしい雨に合わなかったのもラッキーだったのだ。バスは満足顔の仲間を乗せて快調に走り、予定時間より1時間半早く茨城の到着した。




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