Z104.高尾山

1.動 機
 NHK水戸カルチャー教室で、<週末は"遊悠"山歩き〜あなたも山メン&山ガール〜>と題した講座が10月から始まった。水戸アルパインクラブのリーダ永井さんが講師を務める講座で、いつもの仲間が数人申込んでいるとの情報を聞いて一緒に歩けるのを楽しみに和子一人で参加した。1回目は人気の山高尾山で、小仏峠から高尾山へ縦走するコース取りで、11年前に二人で歩いたとは逆コースだった。
 11年前の春に歩いた記録も思い出しながら後半に書き足した。
2.データ
a)山域:高尾山(599m)、小仏城山(670m)
b)登山日:2012/10/13((土)
c)日程:
9/14 アクセス:大甕駅 5:16 = 5:37 水戸駅 6:00 = 護国神社 6:10 = 6:25 水戸IC = 7:10 守谷SA 7:20 = 9:05 鶴ヶ島JCT = 9:15 狭山PA 9:25 = 9:50 高尾山IC = 10:10 小仏登山口 10:20 ---- 10:50 小仏峠 11:00 ---- 11:25 城山 11:40 ---- 12:00 一丁平 ---- 12:15 分岐 ---- 12:40 高尾山山頂 13:20 ---- 14:20 休み 14:30 ---- 14:50 十一丁目茶屋 ---- 15:15 登山口 15:20 = 15:25 高尾山IC = 15:40 石川PA 15:50 = 17:20 守谷SA 17:30 = 18:15 水戸IC = 18:40 護国神社 = 18:50 水戸駅 18:57 = 19:19 大甕駅
(高尾山縦走ルート)
(高尾山縦走ルートの標高差)

d)同行者:和子、NHKカルチャ教室16名、一俊は不参加
e)地形図:1/25000 「与瀬」

3.山行記録
 早起きして軽く朝食をとって5時16分発の電車に乗り、東海駅で仲間の一人と合流、水戸駅に着いて南口で待っていたバスに乗り込んだ。バスは車でやってきた参加者を護国神社の駐車場で乗せて水戸ICから高速に乗った。参加者はリーダの他に男女合わせて16名、色々説明を聞きながら走る。
 外環道から関越道下りに入り、鶴ヶ島JCTから圏央道に入って狭山PAで休憩、ここで「下車後すぐに歩ける準備をするよう」に指示され山靴の紐を締める。八王子JCTから分かれて高尾山ICで高速を降りて、R20で引き返し県道516に入って小仏に向かう。二人で歩いた時には小仏のバス停まで歩いて降りたが、今回のバスは小型なので小仏バス停を過ぎても狭い道をどんどん登って登山口まで入ってくれた。
 登山口でバスを降り、リーダの号令で準備運動をして10時20分に歩き始めた。初対面の皆さんも足取りは軽く、リーダのペースも何時もの水戸アルパインの時よりも速い感じがする。30分で小仏峠に到着した。峠では小屋の中で作業中の御夫婦がいて、そばに置いてあったどんぐりの実で作った独楽を指差しながら「欲しいだけ持って行きな」と言ってくれた。みんな可愛い孫たちのために、お言葉に甘えて一個づつ頂戴して丁重に御礼を申し上げた。
 小仏峠を通る道は江戸時代には甲州街道の交通の要所だったが、勾配が急なので車道はトンネルで下を通っていて、旧道は高尾山や景信山への登山道になっている。峠では小仏峠の頂上標柱の前で見覚えのある可愛い狸さんの出迎えがあり、旧相模湖街道の看板や、「明治天皇小佛峠御小休所阯及御野立所」の石碑も建っていた。
(小仏峠)

 サラシナショウマなど愛でながら城山へ登って行く。城山は今回の最高所だが山頂の休み所には登山者で満員の状況、これはもう登山の雰囲気ではない。
(サラシナショウマ)
(満員の城山山頂)

 城山から少し下って一丁平に到着、春にはサクラやツツジが綺麗なところだったが、今回は登山者の波を見る。木製の展望台に上がると南西方向の展望が開けていて、山名表示板とにらめっこして関東百名山の石老山や大室山を確認したが、その右に見える富士山は教えられなくても分った。11年前には富士山が見えなかったような気がする。
 一丁平から更に下って登り返し、213段の石段を登って高尾山の山頂に到着、更に人の数は増えてきて休むところもない感じでだった。賑やかなところで昼食休憩。
 高尾山から下って薬王院にお参りし、女坂を下ってケーブルカー駅への分岐がある十一丁目茶屋に着く。「ケーブルカーで下りたい人いる?」と聞かれて誰もケーブルカーを希望する人はなく、全員揃って直進して清滝への下山道に入った。この道、なかなかの急坂下りが続き、少し休みたいよの声も聞こえてきた。
(一丁平から富士山見えた!)
(薬王院)

 無事登山口まで下り着いて、お土産を買ったりミカンアイスで喉をうるおしたりしてるうちにやってきたバスに乗って帰途に着いた。賑やかな山行だったが、大半は歩いたことがある道だったこともあり、少し物足りない感じがした山行でもあった。帰りは中央道を真っ直ぐ走って首都高を通過して常磐道に出た。守谷SAで一休みして、水戸には予定通り18時に到着した。


2003年4月17日の記録
大甕駅 6:30 = 日暮里駅 = 新宿駅 =(京王線)= 9:15 高尾山口駅 = 9:25 清滝駅前 9:40 = 9:45 稲荷山登山口 ---- 10:35 稲荷山 ---- 11:15 高尾山山頂 12:00 ---- 12:40 一丁平 ---- 13:10 城山山頂 13:25 ---- 13:40 小仏峠 ---- 14:00 小仏登山口 ---- 14:20 小仏バス停 14:40 =(バス)= 14:55 高尾駅 15:05 = 立川 = 青梅 = 奥多摩駅 ---- 民宿(泊)

 当時は頻繁に週末フリー切符を使って奥多摩の山のピークハントを楽しんでいた。今回は御前山のカタクリを見に出かけることにし、そのついでに高尾山に登ってみることになった。JRで新宿に出て京王線で高尾山口迄入った。
 大勢の観光客と一緒に商店街を歩いて行くと、ケーブルカー駅の清滝駅前に着く。多くはケーブルカー駅に行ってしまったが、我家は広場のサクラや「行場につき立入禁止」の立札がある小さな滝を眺めたり、周りを物珍しく歩きまわった。高尾山へは色々なコースがあるが、ケーブルカー駅の奥に「稲荷山コース」の表示があり、他の登山者が余り登って行かないので静かに歩けそうに思えてこのコースで登ることにした。
 稲荷山コースは広い登山道だったが、少し登りになるとすぐ階段道になった。
(修業滝)
(稲荷山コース登山口)

 見通しのきかない樹林帯を足元のニリンソウやスミレの花を愛でながら50分も歩いて行くと、四阿のある稲荷山に到着。四阿からは筑波山も見えるとのことだったが、お天気が今一つ。
 ここから分岐ごとに案内板が良く整備されていていて、迷わず高尾山の山頂に40分で到着。山頂手前の階段が長かった。集団登山の子供たちの声で賑やかな山頂で昼食休憩。
(稲荷山から)
(高尾山山頂)

 高尾山山頂はサクラやコブシ、ツツジの花が綺麗で、ゆっくり楽しんでから次に向かった。
(コブシ)
(ツツジ)

 高尾山から一丁平まで一旦階段道を下って登り返したが、登り坂は緩やかで千本サクラが咲いていて気持のいい尾根道だった。足元には色々なスミレが咲いていたが、中にはタカオスミレらしきものも見られた。
(サクラ)
(タカオスミレ)

 一丁平からもう少し登った城山山頂は広く、茶屋の前にはたくさんのテーブルやベンチがあり、展望も広かった。遠くは霞んで富士山は見えなかったが、眼下に相模湖が見えていた。
(一丁平)
(城山)

 城山から小仏峠まで快調に下った。小仏峠には「小仏峠頂上」の標柱の前に小たぬき達が立っていて御愛嬌、脇には明治13年明治天皇巡幸で小仏峠を通行したことを記念した記念碑も目を惹いた。
 小仏峠から直進すると景信山から陣馬山へと縦走できるが、今回は道標に従って小仏バス停へと下った。15分で小仏登山口まで下りると、ホースから水が流れ出している水場があり、冷たい水を飲んで汗を拭いて一休み。ここから先はアスファルトの車道になり10分歩いて小仏バス停に到着した。
(小仏峠)
(小仏登山口)

 しばらく待ってやってきたバスに乗って高尾駅に到着、明日の御前山登山のためにJR電車に乗って奥多摩に向かった。奥多摩で出会った登山者から「御前山のカタクリはまだだったよ」と聞かされて行き先を倉戸山に変更し、翌日も綺麗な桜を眺めることができた。


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