64.和尚山(下山学校)

1.動 機
同期入社仲間の山歩き(下山学校)の6月例会として、安達太良山の隣の和尚山(1602m)に登ることになった。安達太良山塊で和尚山にはまだ登ったことがなく気になっていた。参加者は下山、大矢、川本夫妻と三沢さん、合計7人の楽しい仲間だった。安達太良山まで足を伸ばそうという希望もでたが、最初に銚子ケ滝の素晴らしい眺望を楽しみに寄り道し、山菜採りや三角点までの藪漕ぎに時間を掛けすぎたりして無理だった。

2.データ
a)山域:和尚山(1602m)
b)登山日:2004/06/11(金)晴
c)コースタイム: 
日立自宅5:30 = 6:00日立北IC = 6:28 いわきJCT =6:55阿武隈高原SA 7:35= 7:55磐梯熱海IC= 8:10ふれあい牧場= 8:20銚子ケ滝登山口8:30 ---- 8:50分岐 ---- 8:55 銚子ケ滝 9:30 ---- 10:05 分岐---- 11:50 山頂分岐12:25 ---- 12:50三角点12:55 ---- 13:20 山頂分岐 ---- 15:20 銚子ケ滝登山口15:30 = 16:00郡山ユラックス熱海16:45 = 16:50磐梯熱海IC=18:00日立北IC=19:30日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「安達太良山」「玉井」

3.山行記録
a)ドライブ
今日の集合時間は阿武隈高原SA7時45分。塙山の三澤さんをピックアップして日立北ICから高速に乗るので、日立市内や磐越道の1車線で時間がかかると予想して、ゆとりを見て5時30分に森山町の我家を出た。ところが日立市内も磐越道も、前を邪魔する車がほとんどなく、快調に走って阿武隈高原SAには7時前に着いてしまった。三澤さんには早起きしてもらって気の毒だったが、お陰様でSAでゆっくりと朝御飯を食べることが出来た。7時30分には全員揃ったので定刻前に出発して磐梯熱海ICでおり、母成グリーンラインを避けてその料金所の手前でふれあい牧場へ入った。全面舗装されていて快適な牧場の道を走って登山口に着く事が出来、グリーンラインの料金730円が不要になったので退職仲間はみんな大喜び。
b)登り
大きな案内板のある登山口で身支度を整えて歩き始め、すぐに銚子ケ滝の分岐に着く。案内板によると滝まで300mとあり、急な階段道を下りてゆく。現れたのは、確かにお銚子の形で勢い良く流れ落ちている姿をしており、写真にもなる素晴らしい滝だった。みんな大喜びで滝に近づいていき、綺麗な滝をバックの記念写真を撮った。ヤグルマソウの花がいっぱい咲いており、太くて美味しそうなミズもたくさん生えていた。
急坂を登って分岐に戻り、少し歩くと滝の上流の渡渉になった。少々広い川を、石で固定されただけの流木の上を恐る恐る渡った。渡渉を済ますと急登が待っており、登ったところで一休み。下を覗いてここが急な崖の上であることに気づいてびっくりした。、垂直な崖に赤松が根を張って、幹は直角に曲がって上向きに伸びている奇妙な姿をしていた。
ここから単調な登りになったが、ウラジロヨウラク、ドウダンツツジ、レンゲツツジなどのツツジ類が多くなり、アカモノやツマトリソウなどが足元を飾った。ネマガリタケやコシアブラを採りながら登るうちに視界が開け、磐梯山や吾妻連峰が目に入ってきた。大石がごろごろした登山道になり、これを乗越えながら登って樹林帯を抜けるとすぐに山頂だった。花の写真を撮ったりコシアブラを採ったりで遅れた私が着いた時には安達太良山は雲の中だったが、先に登った人たちは乳首のの姿を見たという。


ここの山頂は地形図では標高1640mぐらいだが、三角点は300mぐらい南にあり標高1601.7mである。ここに行くためには相当な藪漕ぎがあるらしい。私が弁当を食べている間に、下山先生は偵察に行ってくるといって出かけたがなかなか戻ってこない。弁当を終わって、私夫婦と大矢さん三澤さんと四人で三角点方向に入っていった。だんだん藪が濃くなってくる。ネマガリタケとシャクナゲの木とが絡まって掻き分けるのが大変だった。これでは下山先生もなかなか帰ってこないはずだ。途中に大きなコシアブラの木もあったが、帰りの楽しみに残して進む。そろそろかなと思われるところで、岩場が目に入り、下山先生が姿をあらわす。岩場の上で、下山先生に「まだまだこれから大変だよ」と脅かされて、奥様と大矢さんは諦めて先生に連れられて引き返していった。三沢さんと二人で藪を掻き分けていくと、それ程の距離もなく三角点にたどり着いた。三角点はあるにはあったが、証拠写真を取り合うのもネマガリタケや雑木が邪魔してままならない。苦労してなんとか写真を撮ってからすぐに引き返したが、帰りも藪はやはりきつかった。誰にもお奨めできない三角点でした。
b)下り
コシアブラを採取して山頂に戻ると、皆さんは待ちきれずにすでに下山にかかっていて、下山先生だけ待ってくれていた。滝見物と山菜取りと三角点探検に時間を食ったので安達太良山まで足を伸ばすのは止めたとのこと。藪漕ぎの疲れを癒す暇もなく下り始めた。下りではギボウシ(ウルイ)が食べられると教えられて少し収穫した。川の渡渉点ではストックを滑らせて危うく水中に転落寸前になったが、丁度石の上に尻餅を付く形になって助かった。油断大敵、くわばら、くわばら。
帰りは、郡山ユラックス熱海でゆっくりと汗を流して、高速を快適に走って帰ったが、磐梯熱海ICから北ICまでよりも、北ICから日立市街を抜けて我家に戻る方が時間は長くかかった。



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