71.九賽溝

1.動 機
中国四川省の世界遺産の九賽溝は、樹正溝・則査窪・溝日則溝の三つの渓谷がYの字につながっており、多くの綺麗な湖と豪快な滝で有名であり、毎日一万人近い人が訪れるという。賽はチベットの村、溝は渓谷を表す。開放されているのは3つの賽だけ。
九賽溝には車道のほとりに歩道はあるが、全長50km近くあるので全行程を歩いて観光するのは無理であり、車の入場は禁止されているので、入口の観光センタで専用バスに乗り換えて各観光地で降りながら観光して回るようになっている。

2.データ
a)山域:樹正溝(14km)則査窪溝(18km)日則溝(17km)
b)登山日:2004/06/28(月)曇
c)コースタイム: 
8:10九賽溝入口8:20 = 8:35火花海8:40 = 8:45 老虎海 ---- 犀牛海 8:50 = 9:00諾日郎瀑布 9:30 = 9:55長海10:25 ---- 10:30五彩池11:00 = 11:25 諾日郎旅遊服務中心(昼食)12:50 = 13:10 箭竹海 = 13:25 熊猫海 = 13:50 五花海14:20 ---- 14:25 珍珠灘瀑布15:05 ---- 15:10鏡海15:15 ---- 15:20 老虎海 ---- 樹正賽Pa 16:10 = 九賽溝入口 17:00
d)同行者:和子、ツアー客24名、高橋、劉

3.山行記録
a)樹正溝
九賽溝は車道の畔に歩道はあるが、全長50km近くあり、入口で専用バスに乗り換えて各観光地で降りながら、少し歩いて見て回る。
最初に火花海という湖で降りる。太陽の光が当たると湖面が火花のようにキラキラと光る。澄み渡っている湖底に倒木が朽ちることなく綺麗に見える。ここだけでなく、九賽溝の湖は石灰岩を含んだ水なので落ちた木がいつまでも残っている。
次いで老虎海で降りて飾りの幟をくるくると回すだけの水車小屋などを眺めて、犀牛海まで歩いた。犀牛海は湖面に向こうの山を綺麗に映す樹正溝の最後は、3つの溝の合流点にある諾日郎瀑布で降りる。全長340mのナイヤガラのように迫力ある滝で、車道の上の展望台から全体を展望してから、下の展望台からしぶきを受けながら滝の迫力を満喫した。


b)則査窪溝
一番奥の長海まで入る。一番長い(7.4km)湖で標高3160mで九賽溝の最高地点です。広い展望台には中国人の観光客が多く、チベット服の人もたくさんいました。遊歩道の周りには高山植物も咲いていました。
ここから180段の階段を下りて五彩池、一番小さいが一番綺麗だった。
諾日郎のレストランで昼食をとる。大きなビルで売店もあり、食後お土産の買い物もする。


c)日則溝
昼食後、日則溝最奥の箭竹海でUターンして熊猫海でバスを降りる。以前はパンダのすがたも見えたというが今は山奥に入ってしまったという。五花海の周りを散歩したが、湖面に映る山影、水面下に見える倒木の鮮やかさは九賽溝一番だった。
珍珠灘瀑布の上でバスを降りて、滝の上部の遊歩道を歩くと浅瀬を流れるせせらぎが心地よい。珍珠灘瀑布の下まで降りると、瀧の迫力がすごく、轟ごうごうと響く。


d)樹正溝
また樹正溝に戻って入口に向かい、最初に鏡海に立ち寄った。風がない日には湖面が鏡のようになるらしいが、午後は波立っていて平凡だった。次の老虎海の真っ青な湖面が綺麗だった。秋になると紅葉した山が虎の皮のようになるからこの名前が付いたという。

そのまま歩いて迫力と水しぶきの樹正灘瀑布をめぐり、下流の樹林の中を流れる滝群を見ながら最下流まで散歩した。たくさんの五色の幟がたなびく民族文化村まで登って、売店の駐車場で待っていた専用バスに乗る。帰りに盆景灘という盆栽のような風情の池を眺めて、入口の観光センタで専用バスを降りた。そこから駐車場まで10分ほど歩いて四川観光のバスに乗ってホテルに戻った。


夕食後、ホテルの隣の民族館でチベット民族のショウがあり見物に出かけた。祈りの踊り、喜びの踊り、観客参加の賑やかなお祭りの踊りと色とりどりで楽しかった。




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