A116.高萩の滝巡り
(滝山渓谷・滝の倉沢・花貫渓谷) 1.動 機
新聞に高萩グリーンツーリズム主催の「紅葉の滝山渓谷散策とオニギリ昼食交流会」が募集されていた。滝山渓谷が聞いたことがない渓谷なので参加したかったが、期日の12月1日は都合が悪く、別に我家だけで出かけてみることにした。NETで滝山渓谷を検索すると、ibarakisatoyamaさんの地図付の山行記録が出てきて、これを参考にすれば迷わず行けそうだった。「近くの上君田の滝の倉沢の上滝下滝も良いですよ」とあったのでここにも立ち寄り、帰宅途上には花貫渓谷にも立ち寄って、渓谷沿いの小滝と真っ盛りの紅葉をいっぱい楽しんできた。 2.データ
a)山域:滝山渓谷、滝の倉沢、花貫渓谷 b)登山日:2013/11/22(金)晴 c)コースタイム:日立自宅 8:50 = 10:10松岩寺10:30 ---- 10:35滝山渓谷入口 ---- 10:50遊歩道入口 ---- 10:55滝山渓谷下滝・上滝11:10 ---- 11:30河床11:50 ---- 12:20松岩寺12:25 = 12:30県道227路側 ---- 13:05滝の倉沢下滝・上滝13:15 ---- 13:25伐採林 ---- 13:45十殿神社14:00 ---- 14:05県道227路側14:10 = 14:30花貫渓谷駐車場 ---- 14:35不動滝・乙女滝14:40 ---- 14:55汐見滝吊橋 ---- 15:05小滝沢キャンプ場 ---- 15:15汐見滝 ---- 15:30花貫渓谷駐車場15:50 = 17:30日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:「高萩」 3.山行記録 1)滝山渓谷 我家を9時前に出発しNET指定の松岩寺県道向かいの駐車場に10時過ぎに到着すると、近くの小さい山が紅葉一色に染まって綺麗だった。 松岩寺の入口には県指定天然記念物の樹齢300年のヤマザクラがあって、花の時期には見事になりそうだった。松岩寺境内に上がって、きらびやかな本堂室内の装飾を見ようと覗くと、中には数人の参拝者がおられてお経が読まれていた。遠慮してトイレだけ使わせてもらって靴を履き替えて歩き始めた。
松岩寺から県道を300mほど引き返すと、大きな「滝山渓谷遊歩道入口へ」の案内板が立っており、近くの心得板には「すれ違い困難なため車では入るな。駐車場は松岩寺駐車場をつかうこと」とあり、600mの矢印が付いていた。沢沿いの道を歩いて行くと段々と沢音が高くなり、やがて左に「遊歩道入口」の道標が立っていた。
道標からは歩きやすい道が下っており、すぐに小さな滝が見えてきた。これが下滝で、展望台も作られていて、その上からゆっくりと眺める。最近は余り雨は降っていないが、結構水量があって、上の紅葉とマッチングして小さい滝ながらなかなか見応えもある。もう少し滝の正面から見てみたいが、滝壺の手前には足場が見当たらない。
下滝からは木道などで遊歩道が整備されていて、上滝の展望台から紅葉越しの上滝を見ることが出来た。下滝よりも滝幅があって迫力がある。
上滝の滝壺手前には飛び飛びに石が頭を出していて、滝の正面まで出てシャッタを押した。「危ないところに行かないで」と和子の声が飛んできた。
上滝を上から眺める道を登って行き、広い道に出て平らな道を歩いて行くと、沢の方が道の高さまで上がってきた。流れが緩やかになって沢音も静かになって、綺麗な紅葉と流れのせせらぎを楽しみながら歩いて行く。
なだらかに700mも歩くと、上流にibarakisatoyamaさんお奨めの休み場所らしい砂浜が見えてきた。近くに行くと踏み跡があって、簡単に河床に下りることができた。透き通って綺麗な流れを横に、コーヒにパンで簡単な昼食をとった。
周りには紅葉の木が多く、上には青空に映える黄葉が綺麗だった。
2)滝の倉沢
河床で休憩してから渓谷沿いの紅葉を見直しながら30分あるいて松岩寺の駐車場に引き返し、次の上君田滝の倉沢をナビに指定して車を走らせた。3kmほど走ると目印の十殿神社の鳥居が見え、その先の左の路側に広いところに一台の先着車があり、その前に車を停めた。 馬頭観音の石碑など並んでいる入口から入って、十殿神社を右上に見て田圃脇の紅葉の多い林道のような道を歩いて行く。
右の木の根元から下を覗くと、岩角や根っ子を掴んだりすれば何とか下りられそうだ。岩場が好きな和子があちこち足場を探りながら下りて行った。後から行くのは先行者の足取りをたどればいいので迷わなくていい。下ったところから川面の石の頭を拾いながら下滝の前まで出て正面からシャッタを押した。滝壺は深いが、水が澄んでいて底まで見えている。滝山渓谷よりも上流なのに、水量に遜色なさそうで見応えがある。
一旦分岐まで登り返して上滝に下る。分岐からの上滝への下りは下滝よりも楽だった
河床に下りるとその先に上滝が見えた。ゴツゴツの岩の間を幾筋にもなって流れ下る滝は他にはない姿で綺麗に見えた。右側にも滝があるが立木が邪魔して絵にならない。
もう少し上流がどうなっているか見てみようと、上滝の上から林道に上がって先に進んでみた。少し歩くと右の山が伐採されて丸裸になっているのが見え、気勢を削がれてここから引き返すことになった。引き返す途中、季節外れのリンドウが咲いているのを和子が見つけて写真に撮ってと指示された。
ここから国道6号に出るまで、数か所で車のナビに十殿神社の表示が出てきたのだが、茨城北部に多い神社なのだろうか。
3)花貫渓谷
十殿神社のお参りが終わって車に戻ったのはまだ14時、もう一か所は回れそうだ。地図を見ると、県道227をこのまま進めば国道461に合流して花貫渓谷に行けそうだ。花貫渓谷にはしばらく行っていないし、距離はここから10kmほどだし、我家にも近付くことなので寄り道することにした。
県道227は快適な広い道が続いたが、山に入って途中から狭くなりしばらく対向車を心配ながら走った。広い国道461に出てホッとする。国道に出て3kmも走ると右に有料駐車場があり、数人の係員がいて呼び込み整理をしている。ここを過ぎて左の花貫渓谷への旧道に入ろうとしたが、通行止めがしてあって「ここで方向変換は駄目、下にも駐車場があるからそっちへ行け」と指示された。路側に駐車しようかと思ったが、パトカーが停まって路上駐車の車の運転手に違反処理をしている。新道を走りトンネルを抜けたところから下の入口の花貫駐車場に向かい、¥500の駐車料金を払って駐車させてもらった。平日なのに満車に近く、何棟も並んでいる屋台も賑わっている。
車から空身で歩き始めると、駐車場わきのカエデの大木が真っ赤に色付いて見事である。観光客が順番に前に出て記念写真を撮っている。もう少し早い時間だったら綺麗な写真になりそうだが、山間ではもう陽が陰ってきて、私の腕では綺麗な色が出せない。 駐車場出口に「不動滝へ」の道標があり、その先に「左不動滝、右乙女滝」の道標が立っていた。右に下るとすぐに不動滝が見えた。もう少し正面からみたいが無理、斜め前からの撮影になる。
乙女滝の方に下ると、こっちは真正面から見ることが出来、何度もシャッタを押した。
乙女滝から少し引返すと左に分岐があり、乙女滝の上を通って上流に向かって遊歩道歩いて行くと、上流の方に幅の広い滝が見えた。
旧道沿いには綺麗な紅葉がおおくて嬉しい散歩道だ。観光客が多くて、ここを車が走ったら大変なことになりそうで、入口を車止めしてあったのにも納得がいった。
駐車場から8kmほどで汐見滝の吊橋に着く。吊橋の上から下に汐見滝が見下ろせるが、その上に茂った紅葉が見事だった。陽が当たっていないのが残念だが・・・ 写真を撮るには、観光客が歩くと揺れて写真がぶれて嬉しくない。
吊橋を渡ると小滝沢キャンプ場の道標があり、この先は歩いた記憶がないが行ってみる。清流や紅葉を眺めながら10分も歩くと沢向こうにキャンプ場の休屋が見えてきた。
その先は旧道が直角に曲がるところで、土岳の登山口になっている。右の橋を渡ると汐見滝吊橋まで紅葉が綺麗なところが続いて、紅葉並木と呼ばれているらしい。紅葉を撮ったり清流を撮ったり、カメラや携帯を構える人も多い。
久し振りに花貫渓谷を楽しんで満足し、駐車場でいい匂いに誘われて屋台のけんちん汁を頂いたらこれ又とても美味しかった。
駐車場を出たのは16時に近く、退勤の混雑前に帰宅しようと名馬里ヶ淵にも途中下車しないで走ったが、途中、高萩のスーパで買い物していたら、家のすぐ近くまで帰ったところで一寸だけ通勤渋滞に巻き込まれてしまった。 綺麗な紅葉の中たくさんの滝を見て回って満足いっぱいのお散歩だったが、滝の数が多すぎてどの滝がどんなだったか記憶がこんがらがって、写真の整理にもこの記録書きにも苦労させられたのでした。 |