d)同行者:3兄弟2夫人、和子
3.山行記録
早めに目が覚めたので、朝食前にホテルの周りを一回り散歩した。ホテル玄関前には大きなシュロの木があり、その脇には大輪の白い花が目立つタイサンボクの木が何本か立っていた。
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(ホテル玄関前の大シュロ) | (タイサンボク) |
裏に回って昨夕部屋から眺めた海が見える広い庭に出ると、ツツジの植え込みが意外と賑やかに咲いていて綺麗だった。
朝食は食べ放題のバイキング、いろいろな料理が並んだテーブルから大皿にとりわけ、それに伊豆名物のアジに水戸の納豆も加えて私の胃がビックリするほど詰め込んだ。
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(海岸側のツツジ) | (朝食) |
9時になったらジャンボタクシー到着、「今日は伊豆の最南端まで行きますよ」と言って発車した。国道東伊豆道路に出て、大きな「赤沢日帰り温泉」の看板を過ぎると、太平洋の荒波が打ち寄せる海岸線が見えてきた。
その先には「あれがライオン岩です」と言われて見ると、なるほどライオンそっくりの頭が磯沿いの岩の上に乗っていて、下の岩の一部が胴体のようにも見えた。その向うに見えるのは伊豆大島。
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(海岸線9:10) | (ライオン岩9:13) |
伊豆北川駅辺りから国道が海から離れてきたが、熱川温泉の街中に入るとタクシーは国道から別れて、「バナナワニ園」など賑やかな温泉街の中を通過して海岸沿いの道に出てくれた。
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(熱川バナナワニ園9:20) | (熱川温泉街) |
しばらく県道を走って国道に戻って走っていくと、家屋ビルが立ち並んだ岬が見えてきて、稲取温泉の街とのこと。伊豆には温泉が多い。
河津に近付くと「龍宮伝説の地 今井浜」の石碑も見られた。「七百余年前に起きた鎌倉大地震の際に波とともに怪しい炎が吹き出し一晩中消えなかったそうです。村人は竜神が神社に灯明をあげにきたのだろうと考え、竜神を祀り敬った。」という伝説とのこと。
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(稲取温泉9:30) | 今井浜9:45(河津トンネル9:44) |
白浜海水浴場の駐車場から眺めると、棕櫚の木越しに海水浴場の向こうに白い砂浜が見えていた。
海岸沿いを走って下田港脇の道の駅、下田の街を通過、幾つか続いたトンネルを通り過ぎて、
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(白浜海岸9:58) | (道の駅開国下田みなと) |
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(下田の街) | (広岡トンネル) |
やっと海岸沿いのトイレのある駐車場にタクシーが停まった。道沿いからは南側に広い砂浜があり、「田牛海水浴場」の立札が立っていた。変わった地名だ。
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(田牛海水浴場11:00) |
用をたして道を北に歩くとすぐ先に「龍宮窟二穴入口」の文字が見える鳥居があったが、運転手さんはここを通り過ぎて、そのすぐ先の駐車場に入った。
駐車場には「龍宮窟とサンドスキー場」の大きな案内図が立っていて、ここで運転手さんから詳しい説明があって、その脇の階段道を登っていった。
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(龍宮窟入口) | (10:36) |
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(龍宮窟とサンドスキー場案内図10:35) |
登ったところに龍王社の社が立っていた。案内図には龍王神社となっていて、大きなお社があると思っていたので拍子抜け。お参りして向かいの道を下って行った。
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(龍王社) | (10:37) |
海側に歩いて行くと、山側下に大きな穴が開いているのが見えた。説明では地層の弱いところが波で削られて洞窟が出来、その天井がこの部分で崩落して直径40mの天窓が出来たとのこと。駐車場近くにあった鳥居の入口から入ればこの下に出て、さらに太平洋側に抜けて相模湾の島々を眺めることが出来るらしい。上から見ると穴の形がハートマークが見事、垂直に空いた穴の崖との組み合わせが見所、運転手さんはこれを見せたかったのだろう。
また階段を登り、田牛海岸や太平洋を見て歩いて行くと展望台があり、眼下に溶岩流で出来たという小さな島が二つ見え、その向うに爪木崎が見えていた。
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(今度は登って) | (二つ島と爪木崎) |
二つ島の左に案内板にあったサンドスキー場が見えてきた。この砂の斜面は吹き付ける風によって砂粒が堆積してできたとのことで、傾斜30度のサンドスキー場では仲良しカップルが遊んでいた。「滑れ!滑れ!」と声援を送っていたら、一人が見事に滑り降りて手を振っていた。拍手喝采。
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(サンドスキー場10:53) | (サンドスキー10:54) |
龍王窟を楽しんでから、伊豆半島の最南端を通り過ぎて「あいあい岬」に案内された。岬という名は付いているが、海に突き出たところではなく、県道沿いにある展望台だった。
断崖の先に大きな大根島があり、その間の海がヒリゾ浜と言って透明度が高くて、海底のサンゴや熱帯魚を見ることが出来、シュノーケリングの人気スポットになっているとのこと。
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(あいあい岬11:34) | (大根島とヒリゾ浜11:36) |
西側には大小の島々が点在し、入り組んで変化に富んだ海岸線と組み合わせて絶景、ここに太陽が沈む時には赤い夕陽と島影のシルエットが素晴らしいのだとの話。一度見てみたい。
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(あいあい岬から11:41) |
最南端の石廊崎に引き返して、石廊崎漁港から出る岬巡りの遊覧船に乗った。切り立った断崖にいろいろ変わった奇岩が続いて飽きさせない。
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(岬巡り遊覧船11:57) | (奇岩の連続12:02) |
少し出ると、岬の断崖の上に石廊崎灯台が見えてきた。絵になる景色。
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(石廊崎灯台12:04) |
岬の先端まで出ると、絶壁の岬の上に展望台があり、その右に岩窟に岩室神社の質素な社が木製の土台の上に建っていた。
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(石廊崎展望台と石室神社12:05) |
奥石廊の西に向かって間もなく撮った平らな岩の島の写真を後で見ると、ワニの頭のように見え、怪獣の島とでも名付けたい。
更に進んだところの小さな岩の島に、二人の釣り人が糸を投げて引きを待っていた。舟は見えなかったが、通いの舟があるのか。
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(怪獣の島?12:06) | (釣り人の島12:10) |
あいあい岬で見た大根島の周りを回ってヒリゾ浜の綺麗な海を通った時の写真。大根島のサルに投げたがむなしく海に流れた餌が浮いている。と思った。
どこかで撮った岩島の写真、何日も地図と睨めっこしてもどこだかを特定できなかった。
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(ヒリゾ浜12:12) | (??12:12) |
25分の海から石廊崎の絶景を眺める遊覧から港に帰って、ジャンボタクシーは次の下田に向かって走った。発車してすぐ「あれが蓑かけ岩といいます」と言われて海側を見ると、尖った岩の連なりが見えていた。ここは朝の日の出の名所とのこと。
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(蓑かけ岩12:35) |
その先青野川沿いの県道から弓ヶ浜を眺めながら走り、
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(南伊豆町青野川沿いからの弓ヶ浜12:39) |
13時10分ごろ下田に着いて昼食、場所は幹事さんが観光案内書で見つけた「さんちょうめ」という小さな食堂に入った。まなこ壁で店名も和食堂みたいだがイタリアンとのこと。
年配のご夫婦二人でやっている小さなお店で、これまたお奨めのスープスパゲ
ツテ
イーを注文した。濃厚なスープにアサリや小エビが沢山入っていて美味しかった。写真はラーメンではありません。
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(さんちょうめ食堂13:44) | (スープスパゲテイー13:25) |
昼食が終わって下田見物ドライブ、坂本竜馬像が目立つ宝福寺の隣には唐人お吉記念館、下田海中水族館、
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(坂本竜馬宝福寺と唐人お吉記念館13:48) | (海中水族館13:56) |
ペリー来航記念碑などを見て河津町に移り、バラ園の河津バガテル公園入口を眺めながら内陸に入っていった。
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(ペリー来航記念碑13:59) | (河津バガテル公園14:29) |
県道から国道414号下田街道に入ると、間もなくループ橋を2回転して高度を稼いだ。
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(14:45) | (14:45) |
くねくねとした旧道を登ったところにあった小さな駐車場に停まり、展望台から二階滝を眺めた。
滝の上の方が木の枝で隠れていたので、展望台から下りて脇から見たら、もっと上まで見ることが出来た。ただし、滝の途中が木の葉で隠されていて、こっちが良い眺めとは言えないが。
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(14:56二階滝) |
二階滝のすぐ先で天城山隧道南入口で、トンネル内はすれ違いが出来ないので進入する際は、対向車がいないことを確認する。トンネル内に明かりはあるとは言っても暗く、水滴がポタポタ落ちてたり何か不気味な感じ、通り抜けたところに駐車場があって説明始まり。
明治34年(1901年)に貫通、明治38年(1905年)から開通した全長445,5m、幅4.1mのトンネル、川端康成の伊豆の踊子にも出てきて有名。アーチや側面など全て切石で建造されていて、現存する石造隧道としては日本最長で、2001年に全国で初めて重要文化財に指定された。
トンネルに入って行くのはハイキング姿の人が多く、車は少ない。ここを通る車は観光目的で、所要の車は新しいトンネルを通って行くだろう。
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(15:07/15:14天城山隧道北口) | (重要文化財指定記念碑15:14) |
トンネルを出てから15分ほど下ったところに、伊豆の踊子像が立っている浄蓮の滝の駐車場があった。
滝は駐車場からも見ることが出来たが、長い階段遊歩道を下って行くにしたがって迫力が出てくる。岩の崖を25m真直ぐ流れ落ちる巾7mの直瀑、下の展望台には水しぶきが飛んで来そうな迫力、滝の岩盤には柱状節理も見られた。
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(伊豆の踊子像15:33) | (浄蓮の滝15:33) |
”ねみだれて かくれやど つづらおり じょうれんのたき” を口ずさみながら名瀑を眺め、集合写真のシャッタも撮ってもらった。
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(記念写真) | (天城越え歌碑15:40) |
滝の下流の沿いには長くわさびが育てられていて、これもなかなかの見物。
階段を登って浄蓮の滝を後にして下田街道を北上、湯ヶ島宿交差点で県道に入って西に向かい、国士峠を越えて筏場の広いわさび田を眺めてから17時過ぎにかんぽの宿に戻った。
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(わさび沢15:45) | (わさび田16:25) |
宿に入って、温泉棟の大浴場にゆっくり浸かって、上の展望風呂にも入って太平洋の展望を楽しんだ。
時間になったら最上階のレストランで夕食、乾杯しながら美味しい料理を頂いて満腹。
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(露天風呂から利島・新島・式根島17:37) | (夕食19:00) |
夕食後、カラオケルームを借り切って、”天城越え”などを覚えている歌を恥ずかしげもなく大声で歌い、興が乗ってきたら踊りだしたりして、夜遅くまで思う存分楽しんだ。
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(カラオケルーム21:00/22:45) |