高橋駐車場から出ると脇に深大寺の参道があり、すぐに雀のお宿という田舎風の食堂があり「神代寺そば」の暖簾が掛かっていた。神代寺そばはこの地に古くから伝わる名物そばで、深大寺近くにはこれを専門とする店舗が20軒も並んでいるとのこと。
神代寺そば屋が軒を並べる参道を歩いていくと山門があり、そのすぐ前の「そばごちそう門前」に深大寺そばご膳を予約してあるので、予約時間になったら各自店に入って食事をとるように指示されてから、藁ぶきの山門から深大寺境内に案内されて入った。この藁ぶきの山門は元禄8年(1695)の普請で、山内で一番古い建物とのこと。
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(雀のお宿10:35) | |
境内に入ると正面に立派な本堂が見えていた。バスへの集合時間を告げられて後は自由時間、本堂前の常香楼にお線香を供えて本堂にお参りした。
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(本殿と常香楼) |
ムクロジノ木とかナンジャモンjジャノ木など変わった名前の木も立っていた。取付けてあった名板には、ムクロジノ木の実は羽根付きの追羽根の黒い玉に使うとのこと。
なんじゃもんじゃの木は学名ヒトツバタゴといい、ゴールデンウイーク時には真っ白い花を雪が降り積もったように咲かせスノーフラワーとも呼ばれるらしいが、今咲き残っているのは数輪だけだった。
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(ムクロジノ木) | (なんじゃもんじゃの木) |
境内には歌碑も多く、15個も立っているらしい。私が写真を撮ったものでも、高浜虚子の「遠山に 日の当たりたる 枯野哉」、小林康治の「逢ふもまた 別るるも 花月よかな」、小松北溟の「ひたすらに 大杉の秀の 指す空は 武蔵のいぶき 湛えて深し」の3句があった。
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(高浜虚子像と歌碑) | (小林康治の歌碑) |
本堂左奥に元三大師堂が建っていた。大師堂の階段左にある木彫りの僧侶像は、悪いところを撫でると治るという霊験あらたかな像とのことで、毎日たくさんの人になでられてつるつるになっていた。私もボケ進行停止の願いを込めて頭をなでさせていただいたが、御利益あるだろうか。
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(元三大師堂) |
元三大師堂の中を拝ませていただくと中は金ぴか、参拝してからシャッタも何枚か押させていただく。
お堂の左手を見ると、「開山堂参詣道」の立派な道標が立っていて、登ってみる。
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(元三大師堂内部) | (開山堂参詣道入口) |
元三大師堂の屋根を見ながら登っていくと、北門出口があり、その手前に開山堂への分岐があり、すぐのところに開山堂が建っていた。
金網で守られた扉の奥に有難そうな仏様の像が何体も立っておられた。
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(開山堂) | (開山堂内の仏様) |
開山堂から戻ると、国宝釈迦如来像が御開帳されている釈迦堂からの出口があり、一方通行で立入禁止、元三大師堂の石段を下りて前に回ってみたが、撮影禁止になっていたので拝んでもすぐにお姿を忘れそうなので、案内板の写真を撮っただけで十分とした。
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(釈迦堂) | (国宝白鳳仏) |
境内に戻ると、小学生の遠足のような行列も見られた。場違いな気もするが、こんな小さいころから寺院にお参りしていれば、日本文化を大事にする風習が育っていくのだろう。
鐘を撞いてもいいかなと言いながら立派な鐘撞堂を通り過ぎ、大きな藁屋根の本坊旧庫裡前の東門から境内を出た。
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(参拝者で賑わう境内) | (鐘楼) |
東門を出たところは、先ほど歩いたそば屋が並ぶ参道、立木の緑が綺麗でそば屋の暖簾や傘の赤色と惹きたてあっていた。
山門のすぐ脇に二連に流れ落ちる小さな滝があって、滝口の上には仁王さんと行者さんの小さな石像が立っていた。
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(東門を出てそば屋街) | (不動滝) |
山門前ではまだ昼食時間まで時間があったので、通り過ぎて左の弁財天池や右の南門を過ぎて、酒瓶を持った狸さんが立つ深大寺そば屋一休庵まで歩いてみた。
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(弁財天池) | (一休庵) |
一休庵から右手の山道に入っていくと園芸店があり、和子の好きな花の鉢を眺めてから引き返した。
山門前の「そばごちそう門前」に入ると、予約席にはもう大勢の人が舌鼓を打っていた。席に着くとすぐに御膳が運ばれてきて、こんにゃくやてんぷらを食べている間に神代寺そばも運ばれてきた。神代寺そばは細目に綺麗に切りそろえられていて、腰もあっていい口当たり、味も良かった。
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(狸の一休庵) | (深大寺そば11:36) |
美味しいそばを頂いてから、近くの鬼太郎茶屋まで歩いてみた。水木しげるのゲゲゲの鬼太郎の名をとった茶屋、そば屋ではなくて甘味がメイン、お土産もたくさん並んでいた。店頭の記念撮影用に鬼太郎と並んで立っているもう一人の妖怪はソフトクリームの宣伝?
店の横手には漫画に出てくる怪物が揃って立っていて、ここも記念写真の撮影場所になって順番待ちの人が並んでいた。脇からシャッタを押させてもらいました。
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(鬼太郎茶屋) | (鬼太郎茶屋裏12:00) |
3.2 ビール工場見学
駐車場に戻って、4kmの銀杏並木が続くR20(甲州街道)を走り、東京スタジアムや東京競馬場など眺めながらサントリーのビール工場に案内された。
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(銀杏並木12:23) | (武蔵野ブルワリー天然水のビール工場12:55) |
案内役に美男子の若者が出てきて、この工場で作られているビール・プレミアムモルツの製造法を詳細に説明してくれた。強調していたのは長年積み重ねたて見つけ出したフルーテイーな酵母、希少なダイヤモンド麦芽、良質なアロマホップ、巣材のうまさを引き出す天然水醸造法。
長い説明の後渡り廊下を渡りながら工場見学。
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(ガイドさん) | (工場棟間の渡り廊下) |
巨大なタンク群と細かく張り巡らされた配管群などを見ながら説明が続く。
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(工場内見学) | (巨大なタンク群) |
実際に使われていた貯酒タンクと同じ大きさの通路を通過して、最後の案内所。缶ビールから細かい泡を発生させる発砲法の説明があり、実際に泡立てられたビールの試飲会が行われた。
細かく泡立ったビールは我が家で飲むよりも旨かったが、写真を撮ろうと思い立ったのは飲んだ後だった。お代わり自由だったが、この後に神代植物公園のお散歩が控えているので残念ながら控えるしかなかった。ビール会社の都合に合わせたのだろうが、工場見学が最後なら飲みたいだけ飲めたのに、旅行社の気が利かないのに腹が立つ。
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(ビール樽の中通過) | (飲み放題14:15) |
3.3 神大植物園
同じ道を引き返して、深大寺の奥の神代植物公園の第一駐車場に入った。
植物公園の入口には白い花の塔が立っていて、名板には「ミニバラウイービング」と書かれていた。
写真が前後するが、右の写真は植物園内のシャクナゲ園にあった高いシャクナゲの木。
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(ミニバラウイービング14:59) | (シャクナゲの塔) |
入場券を受け取って入ったところに、前報の
「G51.近所の花」で名前がわからないと報告した花の植え込みがあったので、近くにあった案内書の人に尋ねたら「アグロステンマ」という名前の花だと教わった。
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(アグロステンマ) |
入口から右の道を進んでいくとシャクナゲ園、少し盛りは過ぎていたが大きなシャクナゲの木が赤紫の花をいっぱいつけていた。
この先には白いシャクナゲの花を咲かせた、見上げるような高い木があった。(前の写真)
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(シャクナゲ) |
その先にはシャクヤクの花園があり、色とりどりの花に名板が立てられていた。
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(シャクヤク火祭) | (シャクヤク金雲) |
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(シャクヤク八重白眉) | (シャクヤク面影8:58) |
この先にバラのアーチがあり、広いバラ園への入口だった。
バラのアーチはバラ園の中にもあちこちに見られた。
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(バラ園への入口門) | (分岐にもバラ門あり) |
中央に噴水のサークルがあり、これを取り囲むように色とりどりのバラが配置され、ところどころにはモニュメントも立っていて、向かいの大きな白いテラスとでバラの花を惹きたてているようだった。
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(バラ園) |
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(モニュメントとテラスをバックに白バラ・アイスバーグ) |
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(バラ園) |
大きなカメラを構えて綺麗なバラの花を狙いまわる女性の姿もあった。
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(バラ園) |
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(バラ園) |
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(バラ園) |
バラ園端の道沿いに白い花をいっぱいつけた数本の高いエゴの木が立っていて、歩く道沿いに白い花びらを散らせ、雪を降らせているようで綺麗だった。
薄紅色の花をつけた高い円柱のバラの木には「つる桜霞」の名板が立っていて、つるバラの一種だった。同じ形のつるバラに色違いなものも立っていた。
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(エゴの木) | (つる桜霞) |
多くのバラには花の名前とそのバラを開発した国の国名が記入された名札が立てられていた。
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(つるバラ園) |
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(カリーナ・フランス) | (アンクルウオルター・イギリス) |
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(アメリカーナ・アメリカ) | (つるクリムゾングローリー・アメリカ) |
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(ゴールドバニー・フランス) | (つるゴールドバニー・フランス) |
名札が入れないで撮った写真も多かった。
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(多分ロフトゴールド・ドイツ) | (名札撮影なし) |
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(名札撮影なし) | (名札撮影なし) |
現在ここで開発中なのか、ナンバー札だけが立っている株が集まっているところもあった。
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(ゴールドバニー) |
まだ名無しのバラも綺麗だった。
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(名札なし) | (名札なし) |
一角には長い石造りの藤棚があり、これに沿ってバラの花が咲いていて、フジの葉の緑と藤棚の柱の茶色、白や薄紅色のバラの花との組み合わせが綺麗だった。
藤棚のフジの花はもうお終い、ところどころに淋しそうにポツンポツンと垂れ下がっているだけだった。
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(バラの花と藤棚) | (フジの花) |
バラ園を出て、シャクヤク園に入り、定刻になって正門を出てバスに乗った。
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(バラの門) | (シャクヤク紫芙蓉15:45) |
帰りも調布ICから高速に乗り、守谷SAに入ると目の前に、あの常総市ごみ集積場火災の煙がまだ上がっていた。
守谷を出てから右手に茨城の山が次々と現れるが、筑波山以外の山の名前がさっぱり出てこず、和子に教えてもらう始末。茨城の山歩き屋さんはどこへ行ったのでしょう。
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(常総市廃材置き場の火災) | (筑波山と宝篋山〜閑居山) |