I21.2000年11月の山歩き(1)甲子高原

1.動 機 
 前回予告した2000年11月の山歩きについて纏めようとアルバムを開くと、紅葉の最盛期で山歩きが多く、5日古賀志山(N.111古賀志山)と18日金時山(NB2.富士山展望の金時山)が報告済。残り、6日甲子高原、8日長福山、12日妙義山、13日八溝山と4回出かけているが、デジカメの膨大な写真も出てきて、一つの報告に纏めるには写真が多すぎるので、各山行ごとに報告することにしました。今回の甲子高原は福島県の白河市にあり、栃木県那須市のとの県境近くにある阿武隈川最上流部の観光地です。

2.データ
a)山域、b)登山日:11/6甲子高原、新甲子遊歩道ー西の郷遊歩道 
(新甲子遊歩道と西の郷遊歩道)

3.山行記録:
新甲子遊歩道11/06
 我が家発車8:40=R6=R293=R349=R289=10:50西郷村役場11:10=キョロロン村駐車場11:30ー渓谷で昼食12:50ー剣桂コースー源流13:40ー剣桂ー国道ーキョロロン村駐車場14:30→西の郷遊歩道へ

 朝からの好天、どこかに出かけたいなと思案しながら息子の出勤を見送って、8:40に我が家を発車、車に乗ってから、目的地を候補の一つだった甲子高原に決めた。R6を南下してすぐのR293に曲がり、常陸太田でR349を北上、棚倉町でR289に繋いで白河市の次の西郷村に入った。10:50村役場に入って甲子高原の説明を受けて観光資料を頂戴した。

(新甲子遊歩道の案内図)
 キョロロン村の駐車場に入って11:30に新甲子遊歩道に向かって歩き始めた。国道沿いを歩いていく姿を撮った写真の向こうに写っている山は、この辺りの高山1835mの旭岳かと思われる。
 紅葉の綺麗な国道沿いには、紅葉の茂みの中に入って行く山道も見られた。
(11:34キョロロン村発:旭岳か?)
(11:35山道)
 20分ほど歩いたところに新甲子遊歩道への入口があり、別れのところに紅葉真っ盛りの大きな木が立っていた。この木は何の木でしょうか?
 遊歩道を歩いて阿武隈川の河畔に出ると、対岸は高い岩壁になっていていい眺めになっていた。
(11:51渓谷分岐の紅葉)
(12:09対岸の岩壁)
 河畔の遊歩道(新甲子遊歩道)を歩いていくと、「木隠の滝」の看板が立っていて、紅葉越しに阿武隈川の清流が岩床を縫うように滝となって流れ下っていて、紅葉と滝の白波との調和が見事だった。
(木隠れの滝)
 河畔の登り下りもある遊歩道の周りは、紅葉真っ盛り。
(12:49紅葉の遊歩道@)
(13:11紅葉の遊歩道A)
 時に河床に下りて綺麗な渓流を眺めたりしながら、遊歩道を上流に向かって歩いていった。、
(13:18渓流)
(13:18紅葉の遊歩道B)
 遊歩道脇に「石抱の楢」の看板が立っていて、その後ろに根元から何本にも別れた大きな樹が立っていた。
 その隣の写真には石を抱いて、今にも転がりそうに斜めに立っている木があり、これが「石抱の楢」だと思った。こんな斜めに傾いた木は倒れてしまって、「石抱の楢」の名は今は残っていないだろうと思い、NETで「石抱の楢」を検索してみたら、右の写真の樹は出てこなかったが、左の写真の樹が「石抱の楢」として出てきた。そのうちの一本が最近倒れてしまったという記事もあった。
(13:20石抱きの楢の碑)
(13:20石抱きの楢の樹)
 渓流が最後に写っている、13:25に撮った写真が源流と思われる。
 そこから遊歩道を登った新甲子遊歩道の入口部に「ふくしまの水三十選 阿武隈川の源流」の立派な立札が立っていた。こちらから歩き始めた方が良かったのかも。
     「ふくしまの水三十選」は、県内の水環境を見直し、生活に関わる水に対する認識を深め、公共用水域の保全を図ることを目的として、「ふくしまの水」にふさわしい優れた水環境を「ふるさとの泉」「ふるさとの滝」「ふるさとの清流」別に総数30件を昭和61年8月19日に選定しました。
     これらについては、多くの先人たちの努力により幾世代にわたって守られ、親しまれてきたものであり、この貴重な環境資源を永く後世代に残すことは、我々の世代に課せられた大きな責務でありますので、今後とも県民の皆さん方の御理解と御協力をよろしくお願いします。
(13:25源流)
(13:30阿武隈川の源流碑)
 源流の碑から更に登っていくと、このコースの名物となっている大木「剣桂」が立っていて、その根元には、多くの剣が供えられた「剣桂神社」の祠があった。
(13:44剣桂)
 近くに、この剣桂神社についての説明板が立っていた。
(13:44鶏足山山頂)
 剣桂神社を13:50に出て、車道を歩いてキョロロン村の駐車場に14:20に到着した。
(13:50剣桂から)
(13:54車道を歩いてキョロロン村へ)
 キョロロン村を14:30発車して10分走った展望台・座頭ころばしからの展望をしばし楽しみ、日立に帰るにはまだ早いので、すぐ下流の西の郷遊歩道に立ち寄ってみることにした。。
(14:40座頭ころばし展望台から)

西の郷遊歩道
 すぐに西の郷遊歩道の入口の雪割橋(図37)に到着。

(西の郷遊歩道の案内図)
 雪割橋の上から阿武隈川を見下ろすと、深いV 字谷を紅葉が彩って素晴らしい眺めになっていた。
(14:43雪割橋の上から)
(14:43雪割橋の上から)
 雪割橋から車道を進んで一休みの滝(図20)の先の駐車場Pに車を停めた。遊歩道を歩いて梯子のような急な階段を下りていくと、その途中、木立の間から渓谷の岩を縫って白波を立てながら流れ下る綺麗な渓流が見えていて一枚パチリとやった。
(14:55樹間に見える渓流))
 急な階段を下りて阿武隈川の支流・黒土川の畔を歩いていくと、目の前に綺麗な一休みの滝が見えてきた。落差5mほどの小さな滝だが、筋を作って流れ下る姿がとても美しい滝だった。
(15:01階段道を下りて))
(15:13一休みの滝))
 一休みの滝の下流、黒土川が阿武隈川に合流する地点まで下ってみた。右の写真には、小さな滝になって流れ下る黒土川の向こうに、切り立った絶壁の下の石がごろごろする浅瀬を流れ下る合流前の阿武隈川が見え、
 左の写真は合流してからの阿武隈川で、水量が倍増してゆったりと流れて大河の様相になっている。
(15:17合流点下流の阿武隈川)
(15:17合流点)
 この黒土川を遡れば、夫婦滝、おろちが滝、熊のすべり台、乙女が滝など多くの滝を見ることができるらしいが、もうタイムリミット。日記には「新甲子遊歩道の紅葉は盛り過ぎていて、西の郷湯歩道の方が良かった。西の郷にもっと時間を割り振るのだった。」と書いている。
 駐車場に戻って周りの山を見渡すと、山全体紅葉していてなかなかいい眺めだった。今回は山には余り目がいかなかったようで、他に山の写真は残っていない。
(15:37駐車場から)
 駐車場を15:40発車、来た道をそのまま引き返し、途中の常陸太田で買物して18:40帰宅した。
 次は8日に出かけた奥久慈の低山、長福山と月居山の山行記を予定しています。



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