I818 ヨーロッパアルプス横断ハイク14日間(8)

8.8月24日(火)氷河特急でチェルマットからサンモリッツへ

 今日はチェルマットからサンモリッツまでの移動日で、氷河特急の汽車旅を楽しんだ。氷河特急は、スイスの2大アルペンリゾートのチェルマットとサンモリッツを結ぶ山岳列車で、アルプスの真っ只中をアプト式ラックレールを使いながら、ゆっくりと走る。
 8時50分にチェルマット駅で乗車したが、評判の列車も少し季節外れになったのか、我々の乗り込んだ一等展望車は貸切状態だった。生憎の雨交じりの天気で、見えるはずの氷河も雪山も見えなかったが、ハイジの谷のような広大ですがすがしい緑の牧場、由緒ありそうな教会のある美しい村々、多くのトンネルと橋、そそり立つ岸壁の合間を縫って流れる深い渓谷、色々な風景が次々と現れて退屈させなかった。


 途中駅デイゼンテイスで食堂車が接続され、駅員に案内されてプラットホームを歩いてこれに乗って昼食になった。片言の日本語も話すクルーが運んできたのはコンソメスープ、ビーフシチューに人参のソテーにライスと簡単メニューだったが、美味しくいただいた。小さなグラスに高いところから酒をそそぐ噴水サービスも見ものだった。


 絶好のカメラポイントは高さ65m、半径100mの半円を描くループ橋のラントヴァッサー橋だ。展望車は窓が開かないので撮影には向いていない。車内放送で予告があると、カメラキチは後方の2等車に移って、窓を開けてシャッターチャンスを待ち構えた。幸い2等車にもお客さんはまばらで、文句を言われないで撮影できた。





 17時前にサンモリッツ駅に着いて路線バスに乗り、高級リゾート地のたたずまいを楽しみながらホテルに入った。ホテルのベランダからは教会を近景に置いてサンモリッツ湖とピッツナイールなどの山々が見えてなかなかの景観だった。


 ホテル近くのレストランで夕食をとってから、夕暮れの中を湖の畔を半周ほど散歩した。街や山上の灯が湖面に写る光景も綺麗だった。



 今日は一日電車旅、花の写真はありませんでした。




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