H23.至仏山

1.動 機
 遥か昔、出会いの山燧ヶ岳に登った時に見て以来、尾瀬ヶ原を挟んで対峙する至仏山の優美な姿が二人の頭に残っていて、いつか登ってみたいと思っていた。去年の10月に至仏山に登ろうと出発し鳩待峠まで入ったが、生憎の雨模様のお天気になって小至仏までで撤退することになった。今回はそのリベンジで、同じコースの計画で出発し、今度は素晴らしいお天気に恵まれて、たくさんの花たちと展望を楽しむことができた。
 
2.データ
a)山域:至仏山(2228m)、尾瀬ヶ原(1400m)
b)登山日:2002/7/29(月)〜30(火)
c)日程:
7/29晴:日立自宅 5:20 = 戸倉 =(バス)= 鳩待峠 10:25 ---- オヤマ沢田代 ---- 尾瀬ヶ原展望台(昼食) ---- 小至仏 ---- 至仏山山頂 ---- 山の鼻 ---- 16:10 至仏山荘(散策・泊)

7/30晴:至仏山荘(朝の散歩、自然観察会) 7:50 ---- 牛首 ---- ヨッピ吊橋 ---- 竜宮 ---- 至仏山荘 ---- 山の鼻 ---- 12:50 鳩待峠 =(タクシ)= 戸倉(入浴)= 吹割の滝 = 21:00 日立自宅

d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「至仏山」「尾瀬ヶ原」

3.山行記録
1日目(7/29):晴:至仏山
日立自宅 5:20 = 6:10 道の駅茂木 6:20 = 7:10 日光PA(朝食) 7:45 = 戸倉 9:40 =(バス)= 10:15 鳩待峠 10:25 ---- 11:45 オヤマ沢田代 ----- 12:00 笠ヶ岳分岐 ---- 12:05 尾瀬ヶ原展望台(昼食) 12:25 ---- 12:55 小至仏山 13:05 ---- 13:40 至仏山山頂 14:00 ---- 16:00 山の鼻 ---- 16:10 至仏山荘(散策・泊)

 朝食を食べないで我が家を出発して日光街道の日光口PAで朝食をとり、金精峠を越えて鎌田から戸倉温泉に入った。そのまま鳩待峠に向けて走っていくと、途中のゲートで止められて引き換えし、戸倉の駐車場に車を入れて身支度をしマイクロバスに乗って鳩待峠に向かった。
 鳩待峠を10時半ごろ出発して、4.5kmの表示がある至仏山登山口の道標のところから茂みの中の登山道を歩いていく。
(鳩待峠)
(始め茂みの中)

 やがて視界が開けてきて、右に尾瀬ヶ原と燧ヶ岳、左に笠ヶ岳が見えてきた。
(尾瀬ヶ原が見えてきた)
(笠ヶ岳も)

 鳩待峠から1時間歩くと湿原に着き、道標にはオヤマ沢田代とあり、標高1980m、鳩待峠2.9km、至仏山1.6kmの表示があった。湿原には木道が伸びていて、歩いていくと向かいに小至仏の頭が見え、右下の尾瀬ヶ原が広く見えていた。
(オヤマ沢田代)
(木道と小至仏)

 湿原には一面のワタスゲのほかコバイケイソウやタテヤマリンドウ、キンコウカ、イワイチョウ、クルマユリなど色々な花が咲いていて綺麗だった。
(コバイケイソウ)
(ワタスゲ)

(タテヤマリンドウ)
(クルマユリ)

 オヤマ沢田代の端には笠ヶ岳への分岐があり、その先には板敷の上に木のベンチが並べられた休憩所があった。尾瀬ヶ原などの展望がよくて、弁当を食べながら一休みした。
 休憩所から大岩の脇を抜け、滑りやすそうな蛇紋岩の道を一登りして小至仏山の山頂に着いた。岩だらけの山頂には尾瀬林業が平成9年に建てた真新しい立派な石の山頂標があり、標高2162m、鳩待峠3.4km、至仏山1.1kmの表示があった。至仏山の山頂が目の前に見え、展望もいいので一休み。
(展望所)
(小至仏山)

 小至仏山から蛇紋岩の道を一登りして至仏山の山頂に着いた。山頂には小至仏山よりも大きな平成2年製の石柱が立っていた。裏には標高2228mの表示があった。
(至仏山)
(至仏山頂)

 至仏山が独立峰、まさに360°の大展望だった。赤城山や浅間山など見えてほしい山が雲に隠れているところもあったが、ぐるりと360°回りながらパノラマ写真を撮った。
(会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・帝釈山・日光連山・皇海山)

(武尊山・小至仏山・・・巻機山)

(巻機山・・・平ヶ岳・景鶴山・会津駒ヶ岳・燧ヶ岳)

 下山は尾瀬ヶ原を眼下に見ながら木の階段道を下っていく。長い木道を下ると色々な花が咲いているお花畑のような光景になった。
 お花畑を過ぎると滑りやすそうな蛇紋岩の道になって気持ちが悪い。今はこの登山道は登り専用で、下るのは禁止になっているらしいが、気を遣いながら一歩一歩慎重に下った。下の方になると樹林帯になって歩きやすくはなったが視界が利かなくなった。
(尾瀬ヶ原へ下る)
(下は樹林帯)

お花畑で撮った花写真を数枚。
(オゼアサツキ)
(ニッコウキスゲ)

(イブキジャコウソウ)
(コバノツメクサ)

 尾瀬ヶ原に下りて山ノ鼻の池塘や高山植物を愛でてから今夜の宿の至仏山荘に入った。平日に来た効果で空いていて、一部屋に三重のご夫妻との4人でゆったりだった。お風呂に入れたのもうれしかった。
(尾瀬ヶ原)
(山の鼻)

 夕食後、ビジタセンタで尾瀬ヶ原のスライドを見て勉強をし、外に出ると日没前の尾瀬ヶ原が美しかった。
(日没の至仏山)
(夕暮れの燧ヶ岳)


2日目(7/30)晴:尾瀬ヶ原・吹割の滝
7/30晴:至仏山荘(5:10朝の散歩5:50、7:00自然観察会7:45) 7:50 ---- 8:30 牛首 ---- 9:15 ヨッピ沢吊橋 9:20 ---- 9:50 竜宮 9:55 ---- 11:00 至仏山荘 ---- 11:10 山の鼻(昼食) 11:55 ---- 12:50 鳩待峠 =(タクシ)= 戸倉 (入浴)= 15:00 吹割の滝 16:00 = とうもろこし街道 = 21:00 日立自宅
(ジグザグ登り)

 二日目は朝食前に外に出て散策し、日の出時の尾瀬ヶ原の風情を楽しんだ
(朝の至仏山)
(朝の燧ヶ岳)

 朝食後、ビジタセンタで案内していた自然観察会に参加した。ガイドさんに説明を受けながら尾瀬植物研究見本園をゆっくりと一回りした。久しぶりに色々な植物、生き物の勉強をした。
(自然観察会)
(ウキシマ)

(ナガバモウセンゴケ)
(キンコウカ)

(サワギキョウ)
(トンボソウ)

(コオニユリ)
(ヒツジグサ)

(カモ)
(サカナ)

 自然観察会が終わって、ザックは小屋に預けたままで空身で尾瀬ヶ原周回に出かけた。ボッカさんが身長ほどもありそうな大きな荷物を担いで歩いているのに出会い、空身の我が家との対比が面白く並んだ記念写真を撮らせてもらった(無断掲載は遠慮した、乞想像)。
(燧ヶ岳方向へ)
(ボッカさん)

 牛首の三又で左に曲がってヨッピ吊橋に向かって歩いた。燧ヶ岳がだんだん大きくなってきた。
(牛首分岐)
(池塘)

 ヨッピ吊橋を渡って右に曲がって尾瀬ヶ原の真ん中を横断して竜宮に向かった。竜宮十字路で右に曲がって至仏山に向かって歩いた。
(ヨッピ吊橋)
(竜宮から引き返す)

池塘や高山植物を愛でながら歩いていくと、至仏山がだんだんと大きくなる。
(池塘)
(至仏山に近付く)

 至仏山荘に戻ってザックを背負って帰途に着いた。弁当は山の鼻で景色を眺めながら気持ち良く頂いた。
 橋を渡って木立の中を木道、木の階段などある坂道を200m登って鳩待峠に戻り、乗り合いタクシに乗って戸倉に下った。車に乗って戸倉の日帰り温泉に入って汗を流した。
(鳩待峠)
(戸倉で日帰り温泉)

 そのまま帰るのは勿体ないので、吹割の滝に寄り道した。ハイキングコースを一周したが、色々な角度から眺める豪快な吹割の滝はいい眺めだった。休み処でいただいたうどんも美味しかった。
(吹割の滝)
(展望台からの吹割の滝)

 帰途はとうもろこし街道で野菜のお土産を買い込んで、常陸太田で夕食を食べてから21時ごろ我が家に帰りついた。のんびりの楽しい山旅でした。


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