S21.奥久慈の太郎山と井戸沢山

1.動 機
奥久慈に太郎山という名前の山を見つけて、日光の太郎山と同じ名前が気に入って以前から登りたいと思っていた。3年前に鷲ノ巣山からのルートで登ろうとしたが、濃い藪に阻まれて果たせなかった。今回下山さんから、井戸沢山から太郎山への尾根道は歩きやすいとの情報を得たので、再挑戦することにした。小林啓治さんも一緒してくれることになったので、車2台を活用して北の箕輪部落から太郎山に登り、井戸沢山を経て上小川駅まで下る縦走路を歩くことにした。
2.データ
a)山域:山域:太郎山(447m)、井戸沢山(374m)
b)登山日:2005/02/07(月)晴
c)コースタイム: 
自宅8:30 = 9:25 上小川駅9:35 = 10:10 箕輪部落 10:15 ---- 10:30 分岐 ---- 11:00 太郎山西 11:10 ---- 11:30 太郎山東 12:05 ---- 12:35 401m峰 ---- 13:05 415m峰13:15 ---- 13:35 井戸沢山13:40 ---- 14:50 尾根道---- 15:05 上小川駅15:10 = 15:30箕輪部落 15:35 = 17:00自宅
d)同行者:小林啓、和子
e)地形図:1/25000 「常陸大沢(北東)」

3.記 録 
a)太郎山
9時30分に上小川駅で待ち合わせして小林車をここにデポし、川本車でR118を北上、袋田駅の手前から箕輪への細い舗装道路に入った。所々凍ったくねくね道を登って、箕輪部落入口に路側が広くなっているところを見つけて駐車した。
そのまま林道を15分歩くと、地形図で実線が破線に変わるところに、「奥久慈県立自然公園」の看板があり、太郎山への道も示してあった。気を強くして左の登山道に踏み込んでいったが、途中から植林手入れ用の林道に変わった。411m峰付近で尾根道に鞍替えして間もなく太郎山に到着した。
太郎山山頂は航空管制所の施設に大きく占拠されており、施設の周りは金網の柵と60cmぐらいにぐるぐるとリング状に巻いた有刺鉄線で全周をガッチリとガードされていた。その中心が直径50mぐらいの円形に一段高くなっており、中心に白い工作物が4、50個丸く配列されている。一回りしようと右回りに歩いたが、大子から登ってきている舗装道路に飛び出し、施設への入場門の前に出た。「施設に入ると法律で罰せられるます」の看板をぶら下げ厳重に施錠されていた。門の前からは、西から北西方向の展望が開けており、日光から那須あたりまでの雪山が綺麗に見えていた。
これ以上は急な斜面になっていて行けないので、右回りは諦めて引き返し、左回りを試みた。コンクリの擁壁の上すれすれに柵が築かれていて、山頂はこちらも進行不能だった。とはいえ、ここを越えないことには井戸沢山への尾根道には入れない。やむなく谷間の方に下り、急斜面をトラバース、施設の反対側に登り返した。ここから井戸沢山方向にきれいな登山道が伸びていた。勝手に大きな施設を作ってハイキング道を切断して、後の始末を何もしない国土交通省のやり方に腹が立った。真ん中の丸い丘の上に上がったらさぞや素晴らしい展望だろうなと思うと、余計に腹が立ってきた。
今日は風も無く、暖かい太陽のもとでとても気持ちが良い。気を取り直して弁当を広げて一休みした。
b)井戸沢山
ここから尾根道を少し歩くと、左下に舗装された立派な林道が見えてきた。もう部落に近づいたのかと驚いて地形図を確認すると、仏沢の林道がここまで伸びているのだった。何のための道なのかなあ。和子はあそこに降りたら楽そうだなと言うがそうはいかない。そのまま尾根道を何度もアップダウンを繰り返し、左手に鷲ノ巣山などの鋭鋒を眺めながら歩いて401m峰のところに着く。二人は巻き道を進んだが、一人山頂に立つ。尾根道は西に曲がっている。地形図では東には違う尾根が張り出しているので、下の二人にそのまま進むよう指示したが、道はどんどん下ってしまう。あまりの急坂にやっと間違いに気付いて急な坂を引き返した。尾根道が部分的に東に曲がっていたのだった。ロス10分。
地形図では破線の道は三角点を通っていないが、登山道に従って急坂を攀じ登っていくと、三等三角点がある井戸沢山の山頂に飛び出した。山頂の周りは樹木に囲まれて展望は無いので、証拠写真だけ撮って南に下り始めた。これから先も尾根通しにはっきりとした踏み跡があって、道に悩むことも無かった。久慈川近くまで来ると大きな岩が重なった展望台にもってこいの岩頭に出た。ここからは男体山の岩峰群が目の前に格好よく見え、鷲ノ巣山からほどではないが久慈川の清流の眺めも良かった。
(井戸沢山頂)
(岩頭の展望台)
そのまま左の樹間に男体山を眺めながら尾根道を辿って県道32号に降り立ち、大沢橋を渡って上小川駅まで歩き、啓ちゃんの車で箕輪部落まで送ってもらう。ノルマルタイヤの啓ちゃんの車は、凍った林道で少し苦労したのでした。



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