S26.里美の富士山と6連滝

1.動 機
シモンさんから「福寿草が咲いているよ」と綺麗な写真つきのメールが届いた。早速福寿草を見に出かけたくなり、行き先を検討した。福寿草は去年案内してもらった里美の民家の庭が近くて一番良い。シモンHPの「いばらぎの山日記」に、里美で富士山と呼ばれる山があることを知り、これとすぐ下の薄葉沢の滝めぐりを組み合わせれば1日のハイキングに丁度いい。

2.データ
a)山域:里美の富士山(638m)
b)登山日:2005/02/24(木)晴後曇
c)コースタイム: 
2自宅10:40 = 11:20 笹原民家A11:25 ---- 11:30 笹原民家B11:40 = 12:05塩の草集落12:10 ---- 12:15 塩の草滝 12:25 ---- 12:45 富士山登山口 ---- 13:40 富士山(昼食) 14:10 ---- 14:50 林道 ---- 15:10 笠石 15:15 ----(薄葉沢の滝めぐり)---- 16:15 塩の草集落 16:20 = 17:00自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「里美牧場(南西)」「袋田(南東)」

3.記 録 
a)福寿草
  笹原の集落を過ぎて、去年教えてもらった民家の場所が不確かになり、一つ北側の道で出合った自転車に乗ったおばあさんに「近くに福寿草の綺麗な家がありますか」と尋ねた。「私の知り合いだよ」と言って、自転車を道端に置きっぱなしにして案内してくださった。去年の民家ではなかったが、植え込みが3ヶ所あり、八重の福寿草が満開状態で咲いていて、綺麗に除草されているのが少し風情を下げていたが、なかなか綺麗だった。自転車をほったらかしでその家に入っていくおばあさんに「他にも福寿草の家はありませんか」と聞いて、やっと去年の民家が見つかって、こちらも鑑賞させていただいた。去年の印象と感じが違うので、去年3月19日の写真ファイルを引き出して見ると、去年は福寿草の葉が茂っていて、緑の中で黄色い花が新鮮に見えていたのでした。
b)薄葉沢の滝めぐり
  塩の草集落に移り、広い舗装道路が突然切れているところに駐車した。沢沿いの林道に入って歩いていくと、程なく「塩の草滝、薬研の滝」の立札があり、沢に下りていった。塩の草滝に着いたが、これを正面から見て、さらに薬研の滝の方に行くには、沢を渡らなければならなかったが、水量が多くて渡渉に奥様の許しが出なかった。そのまま林道を登って、続く薬研の滝、薄葉沢の滝、早瀬の滝を上から眺めながら歩いて行った。やがて、右手の山の中へ分岐する踏み跡があり、立木に巻いた赤と銀のテープがヒラヒラとしていた。富士山への登山口である。沢沿いには、この上に滑り滝と笠石の滝ともう二つあるが、富士山から笠石方向に降りてこの林道を下ってくる時に眺めることにした。
c)富士山
麓から見て富士山に見立ててこの名がついたのだろうが、標石の標高は638mで富士山の6分の1に過ぎない。数mおきに取り付けてあるテープを辿って登っていったが、300mの登りは結構きつくて、なかなか山頂に着かない。高をくくって、肌着も木綿のまま飛び出してきたので、汗に濡れてきて気分が悪い。今日から花粉症対策に、マスクとゴーグルを付けて来たのだが、マスクは鼻息でビチョビチョ、ゴーグルも拭いても拭いても中が曇ってきて参った。
尾根に登り着いたが、今日はポケナビも持たなかったので・638のピークの方向に迷った。一度反対方向に向かったが、地形図と比べて様子がおかしいので引き返して、やっと標石に面会でき、ここで遅い弁当をいただいた。空が曇ってきて寒くなり、展望も無いので早々に退散した。
下りは北の破線の道を歩いて林道に下りる積りで、650mピークを越えて尾根を辿ったが、林道側に向かう道を見つけることは出来なかった。方向を定めて植林の中を下り、小さな岩場に突き当たって、これをかわして藪を漕いで沢に下りると、破線の道と思われる道に出くわした。これを下って林道に出たところから、笠石部落の家が見えていた。
d)笠石
雪の凍った林道を歩いて笠石部落に入り、セリを採っている方に笠石の場所を聞いたら「笠石はここだよ」と不審そうに答えられた。大きな石の笠石の場所を教えてもらって、部落の奥まで入ると、杉の植林の中にそれは見つかった。2.5mほどの半球形の石を上に乗せた大きな石で、そういえば笠のイメージである。真新しい立派な説明板によれば、江戸初期に発見されてその形から笠石と命名され、ここの地名のもとになったとのこと。
帰りにセリを少々頂戴して、薄葉沢の林道を歩いて下り、笠石の滝と滑り滝を眺めて、塩の草の駐車場所に帰り着いた。



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