S46.鳴神山

1.動 機
水戸アルパインの4月例会として、桐生市奥の鳴神山が計画された。珍しいカッコソウやスミレを見ることができるかも知れないとの触れこみもあり、まだ登ったことがない山だったし、花と展望を期待して参加した。今回は参加者33名、久々に大勢でのにぎやかな山行を楽しんだ。

2.データ
a)山域:鳴神山(980m)
b)登山日:2005/04/24(日)晴
c)コースタイム: 
日立計算センタ前5:10 = 7:05 裏筑波ドライブイン 7:20 = 8:40 桐生織物観光センタ 8:55 = 9:20梅田 9:25 ---- 9:50 木品登山口 10:00 ---- 11:45 雷神岳神社11:50 ---- 11:55 鳴神山 12:15 ---- 12:20雷神岳神社13:00 ---- 13:40 ・815m峰 13:45 ---- 14:00 花沢台の頭14:10 ---- 14:25 三峰山 14:40 = 15:05金沢峠 = 15:55 金沢兼宮神社 16:00 = 16:30 桐生織物観光センタ17:05 = 裏筑波ドライブイン = 20:40日立計算センタ前
d)同行者:水戸アルパイン31名(男性10、女性21)、和子
e)地形図:1/25000 「大間々(北東)」

3.記 録 
朝早くいつもの日立計算センタ前でバスに一番乗車し、東海駅、勝田駅、水戸市街を通り、岩瀬の裏筑波ドライブインで33名全員が揃った。バスはそのままR50を走って桐生の織物観光センタで小休止し、県道66号に入って高沢川沿いの道を木品の方に梅田の集落の外れまで走った。ここから木品登山口まで、近ツリの団体バスやタクシに追い越されながら3kmほどの長い車道歩きをしたが、道傍の春の野草を品定めしながら結構楽しんだ。
木品登山口で準備運動をして山道に入った。尾根の雷神岳神社までは、急勾配が続く谷あいの登山道を、近ツリの団体さんと前後ろになりながら2時間近く登った。カタクリやイチゲの花などの花に混じって、ナルカミスミレらしきスミレも咲いていたが、種類の多いスミレのことゆえ誰も断定できない。尾根直下には、2箇所のカッコソウの群生地をロープで囲ってあったが、やっと数株が芽を出したばかりで、残念ながらまだ花は咲いていなかった。
(議論の多かったナルカミスミレ)
(まだ花の咲かないカッコソウ)


神社から山頂までは急坂だったが僅かな距離、西峰と東峰の鞍部に上がると、アカヤシオの薄紅色の花がいっぱい咲いていた。最初、東峰に上り始めたが渋滞気味、近ツリの団体が「山頂は満員よ。うちが下らないと山頂に居場所はないから、下りを優先させて」と言いながら下ってきた。山頂からは近くの赤城山、袈裟丸山、皇海山、地蔵岳の上に、草津白根、武尊山、日光連山の白い峰々が見えてすばらしい展望だった。
(山頂からアカヤシオと日光連山)
ここにもアカヤシオが満開で、みんな写真撮りに忙しい。山頂で全員での集合写真を撮る予定だったが、弁当を広げている人でいっぱいなのであきらめ、個々に証拠写真を撮りあった。いったん鞍部に下って西峰にも登ってみた。立ち木に囲まれて展望は今一つだったが、アカヤシオはこちらの方が多かった。
雷神岳神社の広場で遅い昼食を取って、集合写真もここで撮った。ここから金沢峠までは気持ちのいい尾根歩き、花山沢ノ頭、花台沢ノ頭、三峰山と小休止しながら、咲き始めのヤマツツジやチョウジザクラの花、足元のヒゴスミレやエイザンスミレなどいろいろなスミレを眺めながら賑やかに歩いた。
金沢峠から金沢集落まではコンクリートで舗装された長い急な下り坂が続いた。うっかりすると滑りそうで、脇のヤマブキの花も楽しむゆとりはなく、踏ん張りながら歩いたので結構疲れた。集落まで下ると、イカリソウやキンポウゲなどの野の花や、白や赤の花をつけたハナモモが迎えてくれた。このあたりのハナモモはみな直立樹形だったのが珍しかった。さらに県道まで20分車道を歩いて、やっとバスに乗り込むことができた。
帰途、桐生の織物観光センタのレストランで夕食を取って、R50を一路水戸に向けてバスは走った。入浴の時間がないのに不満の声が多かったが、めいめいすばらしかった山行の感想を一言づつ話し、幹事から今年度の山行計画の説明もあって和気藹々で賑やかだった。下山さんから、「今日の歩行距離はいくらだったか」と問題が出されたが、ポケットナビでの測定結果12.3kmに近い数値は誰からも出なかった。



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