S123 竜神ダムから寺入沢へ
1.動 機 年の瀬になって先生から「竜神ダム展望台から天下野に下りる面白そうなハイキングコースがある。付き合わないか。」と電話あり、二つ返事でOKする。常陸太田市が作った竜神大吊橋周辺のハイキングコースの一つであり、竜神大吊橋の第二駐車場から赤岩展望台に登り、鷹取場から寺入沢に下って天下野に出るコースだった。はじめは手入れされたハイキングコースをのんびりと歩いたが、鷹取場から寺入沢に下りるあたりから様相が変わり、急坂の下り、崖のトラバース、ロープの岩場と次々と難所が続いて、竜神峡や奥湯沢峡の沢登りを彷彿とさせるコースに一変した。軽いハイキングと思って出かけて、思わぬ拾いものをした気分になった面白いコースだった。 2.データ a)山域:鷹取場(440m) b)登山日: 2005/12/25(日)晴
d)同行者:下山、和子 e)地形図:1/25000「「大仲宿(南東)」、「山方(北東)」 3.記 録 水府JAにて9時丁度に下山先生と合流し、コースの概要を説明してもらい、コース図と予定ルートを書き込んだ地形図を貰った。2台の車で出発し県道33を北上して、東金砂神社の鳥居のところの左に入る狭い道へ左折し、すぐに北小学校の前の広場に着いて駐車した。近くの西金砂神社への分岐に真新しいハイキングコースの案内板が立っていたので写真に撮った。下山車をここにデポして川本車で大吊橋の駐車場に向かった。ここのトイレ脇にも奇麗で大きなコース案内板が立っていた。
ここからまた急坂を少し登ると、何度か歩いたことのある赤岩部落からの道と合流してすぐに展望台に着いた。今日は天気がいいので一段と展望がいい。眼下にくねった竜神峡の流れと大吊橋が見え、向かいにボトク山、明山、ふるさと村が広がり、その上に奥久慈男体山や白木山、さらにその上に日光連山が白く輝いていた。 ゆっくり展望を楽しんでから赤岩の集落に下りる。赤岩は日溜まりの暖かい部落で、ダチュラの木が越冬しており、ミツマタの花がもう咲きそうになっていた。東には高鈴山、神峰山あたりの日立の山が奇麗に見えていた。
林道まで出て4体並んだお地蔵さんにお参りし、さらに進むと左に鷹取場の道標と鳥居があり、プラスチックで土留めした階段が登っていた。登った鷹取場には3つの石の祠があり、SCSの鷹取場の山名板がぶら下がっていた。展望も良く、日光から鶏頂山の山並みが白く広がっていた。展望の良いここで昼食にしたかったが、冷たい風が強くて寒いので、証拠写真を撮り合って次に向かった。坂を下って舗装された林道に出て、左に分かれる未舗装林道に入ったところが日溜まりになっていて気持ちよく、ゆっくりと弁当を広げた。 この林道を進んだところに寺入沢への道標があり、「このルートは大雨などによる増水時には通行できなくなることがあります」という立て札が立っていた。ここまで来て引き返せと言うのだろうか。
沢への下りは、まさに転げ落ちそうな急坂で、これまでのハイキングコースとは打って変わった厳しいコースに変わった。ロープもないので足を滑らさないように気を使い、下りなのに汗ばんできた。沢沿いに下りると、今度は、岩がごろごろした沢が下に伸びていて、両岸は急な崖になっている。ほとんどはこの崖にトラバースの踏跡がついていて、時に沢に下り、またトラバース道に這いあがるの繰り返し、竜神峡の沢歩きを彷彿とさせた。今日一日のんびりハイキングのつもりで来たのだが、変化のあるコースを歩くことができて、なにか儲けたような気分になった。 滝を眺めたりしながら40分ほど沢沿いを下ると大きな砂防ダムが見えてきた。大きなダムで、堰堤の上は幅5m以上もありそうで、おやつを出して日当たりも良いので一休みした。ダムの下まで車道が入ってきており、6台の車が入ってきて、猟銃を担いだ男性が次々と降りてきた。これから山に入ってイノシシを狙うのだそうだ。間一髪早く下りてきて良かった。 砂防ダムから北小学校までは舗装された車道を歩いた。デポした下山車で大吊橋まで送ってもらって、ここで解散になった。解散後、上の大吊橋の駐車場まであがって、展望台に登る売店裏の入口を確認し、途中水府JAで野菜を買って我家に帰ってきた。 |