T15 生田川の滝めぐり

1.動 機
昨年暮れの忘年登山のとき、薄葉沢の滝めぐりをした時の親切なガイドさんから「ひとつ南の沢にもいい滝があるよ」と聞いていた。家に帰ってから里美村のHPを調べると、その沢は生田川(おいたがわ)といい、大滝や小滝など綺麗な滝が連なっているらしい。朝起きるとあまりに天気が良くて、いつものように「どこかの山に登りたいな」となった時、ここの滝を思い出して出かけることにした。生田川の現地に着くと、幸運にもボランテアの人に出会って、里美の滝めぐりのお手製コースマップを頂戴し、里美村のHPにない支流にも多くの滝があることを教わった。沢や滝は半分凍っていて、白い氷の間を流れがほとばしる光景はとても綺麗であった。

2.データ
(生田川の滝と薄葉沢)
a)山域:生田川
b)登山日: 2006/01/29(日)晴
c)コースタイム:日立自宅 10:15 = 11:20 小中の分岐 11:30 = 11:40 出会いの滝P 11:45 ---- 12:00 大滝 12:20 ---- 12:25 小滝分岐 ---- 13:20笠石分岐(昼食)13:50 ---- 14:10 新設林道 14:15 ---- 15:15出会いの滝P15:20 = 16:30 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「里美牧場南西」

3.記 録 
いつものように遅い朝食をとってから我家を出発した。常陸太田からR349を北上し、里美JA直販店の先に「茨城県水産試験場県北支場」の立札と一緒に「大滝・小滝」の立札があるところで右折して直進すると生田の部落に入る。集会所の広場で子供と遊んでいたママさんに、大滝小滝の道を確認した。「まっすぐ進んだ先のY字路を左に入ると一本道です。道が狭いから気をつけて」と教えていただいた。「僕も一緒に行きたいよ」という子供にバイバイして教えられた道を走ると、舗装はされているが確かに狭い。対向車が来ないことを祈りながら走って、舗装道が直角に右折するところに、直進方向に未舗装道が伸びていた。ここに「大滝・小滝まで700m」の立札が立っていたので、ここから歩く積りで路側に駐車した。上空が開けたところに移動してナビの調整をして戻ると、和子が土地の人らしい男性と話しこんでいた。男性は里美の滝を周知させるボランテアをしていて、コースの点検をして帰るところだった。「里美村HPで案内しているほかにも綺麗な滝がたくさんありますよ。」と言いながらコースガイドを2枚渡してくれた。ラッキー!「2週間前には前面凍結でもっと綺麗だったのだがなあ」と言われ、「寒くなったらまた来てみます」と丁重に御礼を申し上げた。
(出会いの滝)
男性のお勧めで未舗装道をさらに車で入ると目の前に滝が見えてきた。道が広くなって数台駐車できそうな路側に駐車して歩き始めた。最初に見えていた滝に「出会いの滝」の立札が立っていた。半分凍っていて、その下を清冽な流れが流れていて美しい。全体像を撮ったり、氷をアップにして流れとのコントラストを強調したり、二人ともシャッターを何度も押した。
出会いの滝から広い登山道を歩くと「見返りの淵」「中滝」と続き、橋のところからは沢のすぐ上にいくつもの滝を集めたような「大滝」が見えた。半分太陽が当たっていてコントラストが強すぎて写真にはならないが、なかなか見事である。近くによればもっと迫力があるだろうと、和子を置いて右岸の崖をよじ登った。氷と流れの芸術がいっぱいだった。ボランテアさん話ではこの上に「ノンテンボウの滝」と「上滝」があるらしいが、「沢歩きがあるから冬場は長靴がいるよ」とも言われたのでここで引き返した。

(見返りの淵)
(中滝)
(大滝)

ここで引き返し、大滝の下から「笠岩」の道標をみて枝沢沿いを登って行くと、沢山の小さな滝が次々と現れた。凍りついた綺麗な滝を眺めながらどんどん登っていくと「笠石」への林道に上がった。沢はこの上にも続いたが、この先には滝らしい滝は見当たらなかった。適当なところで引き返し、コースガイドの写真と滝とを対比しながら下ると、登るとき入った分岐の下に小滝が現れた。大滝に負けない美しい滝だった。
(名無し滝の一つ)
(小滝)



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