T23 愛宕山から難台山、吾国山縦走

1.動 機
(阿武隈の山を歩くより)
岩間駅から愛宕山、難台山、吾国山と3つのピークを踏んで福原駅まで縦走するハイキングルートは、部分的にはほとんど歩いていたが、全ルート歩き通すのは距離が長いのでなかなか出かけられないでいた。啓ちゃんから「2月11日にHESCO山岳部で「難台山」縦走(岩間駅から福原駅まで約22KM)予定。参加したいなら紹介する。」とメール連絡あり、大喜びで参加させてもらった。山岳会の方々にはメールで「夫婦二人の山歩き」のURLを連絡して自己紹介しておいた。一行には旧知の方もおられ暖かく仲間に入れていただき、にぎやかで楽しい冬の陽だまりハイクを楽しむことができた。和子は同窓会と重なって参加できなかった。

2.データ
a)山域:南山(382m)、難台山(553m)、吾国山(518m)
b)登山日: 2006/02/11(土)晴
c)コースタイム:大甕駅 7:15 = 8:13 岩瀬駅 8:20 ---- 9:15 愛宕神社 9:25 ---- 9:50 南山展望台 10:00 ---- 10:20 団子石峠 ---- 10:55屏風岩 11:05 ---- 11:15 難台山(昼食)12:00 ---- 12:50道祖神峠 ---- 13:00 洗心館 13:10 ----13:30吾国山 13:40 ---- 14:15 椿集落 ---- 14:45 福原駅14:57 = 15:30水戸駅15:40 = 16:00 大甕駅
d)同行者:HESCO山の会6名、小林啓、(和子は不参加)
e)地形図:1/25000「岩間」「加波山」「羽黒」

3.記 録 
大甕駅のホームに入るとリュックを背負った人が4人電車を待っていた。旧知のお二人と初顔合わせのお二人とに挨拶して7時15分発の電車に乗る。日立、多賀から乗っていたお二人と挨拶したが、啓ちゃんがいない。どうしたのかと皆で心配したが、昔の職場の話、山歩きの話と話が弾んできた。岩間駅に着くと、なんと啓ちゃんが待っていて時刻表を調べていた。「青葉台で待っていたがバスが来なかった。土曜日は運休。車で常磐道を走ってきたら間に合った。」とのこと。すぐに諦めないところが私と違う。
10人の予定だったが、仕事の都合で2人参加できなくなり、8人で岩間駅から歩き始めた。愛宕山目指して駅前の通りを西に向かう。私は駅から歩くのは初めて、庭に咲いたロウバイの写真を撮ったりしながら皆さんの後を歩いた。15分歩いてウエデイングホールを過ぎたところから山道になり、やっと体が温まってきて公園のところで防寒着を脱いだ。車道に出て少し歩くと右手に愛宕神社の石段が現れた。45度もありそうな急な石段で上を見ても上端が見えない。覚悟を決めて登り始め、数えながら登ったら300段を超えた。
(岩瀬の駅前から歩き始め)
(立派な愛宕神社前で最初の休憩)

汗を拭きながら立派な社殿の前で一休み、汗が引いてから登りとは反対側の石段を下ると広い駐車場に付く。駐車場の西側から林道に入ってゆくと、数分で乗越峠に達し、すぐ先でハイキングコースに入ってゆく。愛宕神社からこのあたりは春に来たときには桜が見事だったのを思い出す。
少しの間急登すると立派な南山展望台に出る。さっそく展望台に登ると360度の展望が開ける。筑波山、愛宕山、難台山が身近に見える。残念ながら、加波山は木の枝が邪魔して充分な展望ができない。二人の男性が汗をかきながらものすごい勢いで登ってきた。HESCOの仲間とのこと、しばらく談笑して次の目的地難台山を目指す。団子石峠までは時間は20分ほどだが、ピークをを何回も越すので登り下りが結構きつかった。
(団子石の脇を登る)
団子石峠からすぐに道の右側に大きな丸い岩「団子石」が現れる。難台山までピークが何度も現れて急登を繰り返し、ロープに助けられながら歩いた。途中に「獅子ケ鼻」の看板があり、一行から離れて3人で突き出した大きな岩の上に出てみた。加波山は木の枝に邪魔されるが筑波山から宝鏡山にかけての山並みが綺麗に広がっていた。更に歩いた先に屏風岩があり、ここで一休みしている皆さんに追いついた。皆さんは絶壁を見上げながらロッククライミングの話が弾んでいたが、3人で屏風岩の上に回りこみ、さらにその奥に進んでみた。そこにまた大岩が現れ、その上に出ると南側がスパッと切れ落ちていた。ハーケンを打ち込んであったので、ここもロッククライミングの練習場らしかった。見晴らしも初めて加波山が邪魔者なしで見渡せ、筑波山まで絶好の展望が開けていた。
(にぎやかな昼食)
一登りで難台山頂に到着する。山頂には立派な山座同定盤が設置されているが、木で囲まれていて筑波山以外には充分な展望は得られなかった。ここで早めの昼食になった。皆さん、リュックの中から鍋やコンロ、食材が出てくる。私は愛妻弁当をほおばったが、暖かいご馳走の御相伴にも預かった。一行にとってこれぐらいのコースは楽チンコースのようで、アルコールも日本酒、ウイスキー、ワインはてはテキーラまで色々出てきた。すすめられて遠慮するわけもなく、ワインを2杯もご馳走になった。
次の吾国山を目指し出発する。難台山からの下りはかなりの勾配である。北斜面なので雪も残っていて何かにつかまらないと歩き難い。林の中に入って道なき道を下ったり、場所によってはロープが張ってあるのでこれを掴みながら下る。登り返したところにスズラン自生地の分岐があり大きな看板が立っていた。ここのスズランもいつか見に来よう。急坂を一度滑って尻を汚しながら下ったところに、去年加賀田山からの馬蹄形ハイクをしたときの合流点が現れた。もう一つピークを登って下って道祖神峠にでた。そのまま車道を渡って山道をすすみ「狭き門」を潜り、さらに登って洗心館にたどり着いて一休みした。
(難台山からの滑りやすい急坂)
(狭き門)

目前に吾国山が聳える。吾国山への登りは結構キツイ。綺麗に下刈りされた雑木林の中の広い登山道をひたすら登る。途中、桜の木が列植されていて、ここも季節には綺麗になりそうだと思いながら、頑張って登った。山頂には石積みされた高台の上に祠があり、祠の後ろ側(南面)から展望を楽しんだ。加賀田山から難台山、愛宕山への馬蹄形ルートが綺麗に見え、加波山の山の連なりや筑波山から宝鏡山、さらに閑居山や剣が峰竜が峰にかけての山並みが綺麗に広がっていた。山頂とは思えないくらい暖かい日差しの下で存分に展望を楽んだ。
(吾国山山頂からの展望)

啓ちゃんの22kmの法螺を信じて、まだ前山へ登って下るものと思っていたので、ここからは下り一方ですと聞いて安心する。吾国山からの下り始めはカタクリの群生地で、これを囲む境界はきらきら光る半月に曲げた線材で仕切ってあるのが綺麗だった。群生地は前よりも一段と広くなっているようだった。雑木の中の下山道には落ち葉が積もっていて、歩くと足首まで埋もれサクサクと気持ちがいいが、時に木の枝が埋もれていて油断できない。33丁目に始まる丁目石が平地に降りても続いていた。林道を渡り、平地に下りて椿の集落に入ると、道端の日当たりのいいところには、もうオオイヌノフグリが青いかわいい花を咲かせ始めており、春の息吹を感じさせた。目の前に工事中の高く聳える北関東道が見えてくるところまで来て、振り返ると吾国山が形のいい姿を見せていた。さらに車道を15分歩いて福原駅へゴールインし、長いがにぎやかで楽しかったハイキングは終わりになった。
(椿集落の明るい道)
(福原駅にゴールイン)

休憩時間を除くと歩行時間は4時間半、ガイドブックの標準タイムより1時間早かった。私が予想していたより一つ早い電車に乗って、水戸駅で10分待ちの電車に乗り継いで、大甕駅に夕方4時に到着した。電車賃は行きが820円、帰り950円だった。



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