T35 赤城山と高館山
(常陸大宮のピークハント)

1.動 機
茨城県の道路地図に名前が出ている山に、登ったことがある山に色をつけて喜んでいる。天気が良い休日、遠くの有名な山はそろそろ混雑しそうなので、また茨城の山を登ろうと、色を塗っていない山を眺めてみた。旧緒川村、美和村、山方町の境界近くに、赤城山と高館山という名前の低い山がある。地形図を見ると赤城山の名前は見当たらないが、344.7mの三角点の近くに無線中継所の記載がありこれだと分かる。赤城山には山頂近くまで林道が延びており、高館山には周回ルートの破線の道がついている。どちらも1、2時間で歩けそうな山、ゆっくり家を出て、ポケナビ片手に歩いてきた。

2.データ
a)山域:赤城山(345m) 、高館山(229m)
b)登山日:2006/03/25(土)晴
c)コースタイム:
日立自宅 9:00 = 10:20朝房路側 10:35 ---- 11:00 289m峰 ---- 11:30 赤城山山頂 11:45 ---- 12:20 朝房集落 ---- 12:40 朝房路側 13:05 = 13:25 塙集落ごみ集積所13:30 ---- 13:50 高館山山頂 14:10 ---- 14:40 塙集落南 ---- 14:50 塙集落ごみ集積所15:00 = 16:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「上小瀬(東部)」
(赤城山の歩行ルート)
(高館山の歩行ルート)


3.記 録 
a)赤城山
R118を横切って、R293を玉川交差点で県道102に分かれて北上すると、目の前に山頂に白い無線中継所をもった赤城山が見えてきた。写真に撮って県道29突き当たり、右折してすぐに左手に朝房部落への分岐がある。ここを入って田圃が現れたところに道幅が広くなったところを見つけて駐車した。
身支度を整えて、駐車場所のすぐそばから山側に踏み跡が登っているのでここに踏み込んだ。ジグザグの急登を5分ほど登って尾根に着くと、尾根筋にしっかりとした登山道がついていた。小さな山は登山道が直登になっていて、短いが結構な急登に汗を搾られる。289m峰につくと道はなだらかになり、葉を落とした雑木の間から奥久慈男体山から高鈴山までの阿武隈の山並みが垣間見られた。
雑木林の中を何回かアップダウンを繰り返して歩くうちに踏み跡が少し薄くなったが、藪も少しだけで山方からの登山道に飛び出した。ここからすぐに金網に囲われた白い立派な無線中継所に到着した。借地権の標柱には、「山方町大字山方字赤木、赤木国有林」の文字が書いてあり、この山は「赤城山」ではなくて「赤木山」と表記すべきなのかもしれない。
ちょっと先にはパラボラアンテナがあって、東方の樹木が切り払われていた。神峰山・高鈴山から風神山までの長い稜線が広がっていた。すぐ先の山頂には三等三角点があるだけで、周りに常緑樹が多くて展望はほとんど利かなかった。すぐ先に北を向いたパラボナアンテナがあったが樹木は切り払われていなかった。
三角点の前で証拠写真を撮って下山にかかった。無線中継所のところから山道を下るとすぐに舗装された林道になった。車が通らないので、咲き乱れているスミレやオオイヌノフグリの花を愛でながらぶらぶらと林道を下って朝房の集落に着いた。車道に突き当たってT字路を左折し、花の開いたフキノトウの茎を収穫し、道すがら咲いていた椿の赤い花を愛でながら駐車場所に戻った。暖かい陽だまりで、梅の花があちこちに咲いているのどかな段々畑の風景を眺めながら弁当を広げた。
(県道からの赤城山)
(赤城山山頂)

b)高館山
朝房の集落を通り抜けて県道29に出て右折、少し先で県道163に左折して旧緒川村に向かうと高館山の丸い山容が見えてきた。蛇行する緒川を橋で渡って左に入ったところが登山口の塙集落で、ごみ集積所のスペースに駐車させてもらった。火の見櫓のところから山手に曲がる集落の道を登って行き、集落の終わりの立派な門構えの家の脇から杉の植林の中に登っていった。植林の始めにはニリンソウの大きな群落があって、まだつぼみも見当たらなかったが、季節には見事な花畑になりそうだった。
稜線にあがると左に向かう踏み跡が何本もあって、山頂まで勝手に登っていくように思われた。山頂の手前には「山神供養塔」と彫った江戸時代の石碑があったり、小さな祠があって歴史を感じさせた。広々とした感じの山頂には二等三角点があり、「高館山」と書いた黄色い山名板が取り付けてあった。山桜の大木が何本もあったので、花の時期には綺麗になりそうだ。
山頂が気持ちいいので、おやつを出したりしてゆっくりとし、証拠写真をとってから下山にかかった。下りの分岐のところで方向確認を怠って、尾根を一つ間違えて下りてしまった。途中から少し藪を漕いで方向変換して予定の破線の道に戻って、集落南の民家の庭先に降り立った。犬にほえられながら庭先を失礼して県道に出て、車道を10分歩いて駐車場所に戻った。
(県道から高館山)
(高館山山頂)



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