T36 竜神ダムからふるさと村へ

1.動 機
62会ハイクの3月例会は、竜神ダムの北側の尾根に上がって410.1mの「高久保」三角点まで縦走して、ふるさと村から竜神峡の遊歩道におりて周回するコースだった。今月も、毎日天気予報が変わって参加者は5名になったが、なごやかに竜神大吊橋の展望とちょっぴりスリリングな尾根歩きを楽しみ、ふるさと村の回転滑り台で童心にかえって、冬晴れのもと満足いっぱいの一日を過ごした。

2.データ
a)山域:高久保三角点(410m)
b)登山日:2006/03/30(木)晴
c)コースタイム:
日立自宅 8:05 = 8:50竜神ダム駐車場 9:10 ---- 9:15 登山口 ---- 9:45 展望台 9:55 ---- 10:50 三角点 11:25 ---- 11:30 ふるさと村 11:35 ---- 12:00 宝剣洞展望台 ---- 12:50 亀ケ淵13:15 ---- 14:30 竜神ダム駐車場14:40 = 15:30 日立自宅
d)同行者:下山夫妻、小佐野、和子
e)地形図:1/25000「大中宿(南東)」

3.記 録 
大吊橋の下の竜神ダム駐車場に定刻前に集合した。駐車場の近くの絶壁はコンクリートで固められていて取り付くことは出来ない。スミレやキケマンが彩をそえる車道を300mほど引き返すと、曲がり角のところに立派なコンクリートの階段があり、ここから上り始めた。
(登山口のコンクリートの階段)
(展望台から竜神湖と大吊橋)
この階段の上には丸太の階段が続いて歩きやすい。しばらく登って階段道から左に分かれる道があり、その先に柵でしっかりと囲まれた展望台があった。眼下に大吊橋が広がるが、周りの木立が邪魔していてあまりいい展望とはいえない。元の道に戻って更に進むと、左の尾根にかすかな踏み跡があり、下見済みの先生はここに踏み込んでいった。踏み跡はすぐに絶壁の上に出ておしまいだったが、ここからの大吊橋と竜神ダムの展望は邪魔するものが無く素晴らしかった。岩頭の上は一般的でないので展望台として整備されていないのだろうが、なかなかいいところだった。ゆっくり展望を堪能して、集合写真をとってから次に向かった。
(竜神の山には崖の上り下りがつきもの)
尾根に続いていた登山道は、やがて行く手が崖のような急な斜面に突き当たってはっきりしなくなった。この斜面に見つかった薄い踏み跡を立ち木や岩角に掴まりながら下ると、ここからは痩せ尾根のはっきりとした一本道になった。
風は冷たいが、陽射しのもとにダンコウバイの黄色い花があちこちに咲いていて春を思わせた。小さなピークを超えながら尾根 を歩いていくと、三角点の手前の右手にはっきりとした道が降りており、地形図での竜神峡に下りる破線の道と思われた。今日は、三角点に登ってからここまで引き返してきて降りようと提案したら、「自分で歩いてみて無事降りられたら報告のこと」と宿題にされてしまった。遊歩道近くで絶壁に阻まれるだろうということらしいが、そのうち時間にゆとりを持たせて歩いてみよう。三角点への急坂を登っていると、「後を見て」と先生の声。振り返ると大吊橋が綺麗に見えていた。
「高久保」三角点峰に登りつくと休憩舎があり、近くに三角点があった。ここのベンチに並んで座って早めの昼食タイムになり、先の計画など話しながらゆっくり弁当を食べた。食後ふるさと村に向かうとすぐに滑り台の上にでた。ここは竜神の山並みの絶好の展望台になっていて、ぼとく山(おかめ山)、明山から篭岩山にかけての山並みが広がっていた。先着の4人が展望を楽しんでいる姿の写真を撮ろうと急いだときに、迂闊にも草むらに隠れていた蔦蔓に脚を引っ掛けてもんどりうって転倒してしまった。脚をとられたときにふくらはぎの筋を引っ張ってしまい、激痛が走った。ここから駐車場所まで、びっこを引きながらの道のりが長かった。
(滑り台の上は展望台)
(5回転123mのローラースライダー)
滑り台はローラ式で、5回転の旋回台がついた全長123mのローラースライダーだ。誰も見ている人がいないので、恥ずかしがることも無く、童心にかえってわいわい騒ぎながら滑って降りた。夢中になっているうちに、お尻はたっぷりローラに鍛えられて熱くなっていた。
休園中のふるさと村から車道をのんびりと歩いて武生林道に出て、宝剣洞展望台の前から亀ケ淵への1.5kmの急坂を下った。沢に合流するとニリンソウやユリワサビの白い花がもう咲いていた。亀ケ淵に出て滝の前で一休みしてから歩き始めると、美人キャスターがついた撮影隊がやってきて、偶然出合った登山グループの役割をすることになった。元に戻ってから合図で歩き始め、カメラを前にした会話は少し緊張気味だった。スカパで「温泉と渓谷」という番組で放映するとのことで62会の宣伝は怠らなかったが、いつ放送されるか聞くのを忘れた。
あとは駐車場所まで3.7kmの遊歩道をのんびりと歩いたが、時々水鳥がいたり、フサザクラやミツマタ、ヤマハタザオの花が咲いていて目を楽しませてくれた。三角点からの破線の道が降りるところに注目したが、地形図の場所はやはりコンクリートの擁壁になっていて、途中から杉の植林にでも逃げるしかなさそうだった。
(ダンコウバイ)
(フサザクラ)



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