T43 長崎沢・沼ノ上三角点縦走
(イワウチワ満開の尾根歩き)

1.動 機
長崎沢三角点と沼ノ上三角点とを結ぶ尾根にイワウチワの群落が多いことを、下山先生が三角点探訪の山行で発見した。このコースを4月10日に62会で歩くことになっていたのだが、今年のイワウチワの開花時期が早まりそうな気配で、下見に出かけることになった。長い尾根全体に群落が続き、満開状態のイワウチワの花を飽きるほど眺めて歩いた。ふもとの部落には、ニリンソウやキクザキイチゲ、ミツマタやダンコウバイが咲き誇っていて、花いっぱいの山行だった。帰りには常陸太田の西山公園に立ち寄って、満開のサクラも楽しんで帰ってきた。

2.データ
a)山域:長崎沢三角点(396m)、沼ノ上三角点 (388m)
b)登山日:2006/04//06(木)晴
c)コースタイム:
日立自宅 8:20 = 9:20三浦杉駐車場 9:40 = 9:55 下檜沢P 10:00 ---- 10:35 上郷登山口 ---- 11:10 長崎沢三角点11:20 ---- 12:00 尾根(昼食)12:40---- 13:35 沼ノ上三角点---- 13:40 林道 ----14:20 下檜沢P 14:30 =15:35十国峠=15:55西山公園 16:20= 16:40 日立自宅
d)同行者:下山、小林啓、深谷、和子
e)地形図:1/25000「常陸大沢(南東)」

3.記 録 
a)イワウチワ探訪
三浦杉の駐車場に着くと、下山、小林啓両人と特別参加の深谷さんはもうお揃いだった。車で下檜沢まで移動して、身支度を整えて歩き始めた。1.5kmほど部落の道をのんびり歩いていくと、道端のそこかしこにニリンソウが咲いている。ニリンソウは山の中の花だと思い込んでいた私には驚きだった。畑で農作業中の御夫婦に挨拶すると、こんなところをリュックを背負って人が歩くのが珍しいのか、「どこへ行くの」と聞かれた。「イワウチワを見たくて山登りです」と答えると、「イワウチワ?何それ?」。土地の人は、今回のルートもイワウチワもご存じないようだった。
車道から山の方に向かい、200mも入ったミツマタが綺麗に咲いている最後の民家のところで小さな沢を渡ってから山道に入った。すぐに急斜面の直登になり、今日は気温は低いのに暑くなってきて一枚脱いだ。勾配がゆるくなると登山道脇にイワウチワの花が咲いていたがもう散り始めている。もうお仕舞いかなと心配したが、北の急斜面には満開のイワウチワの群落が現れた。ピンクや真っ白なのや色々あって綺麗だ。イワウチワの花はどれも谷を向いて咲いているので、いちいち下まで下りていって這い蹲ってシャッタをきる。

長崎沢三角点からは尾根沿いに歩いたが、踏み跡はしっかりとついていた。いくつかのピークを上り下りしながら歩いていったが、次々とイワウチワの群落が現れる。そのたびに寄り道してシャッタを押すので、時間がかかる。中間点のピークを越えたところの二股分岐を左の尾根に入り、イワウチワを眺めながら弁当を広げた。
次のピークを過ぎたところで、北東方向が伐採されたところがあり展望が広がった。綺麗なイワウチワでもこれだけ続くといささか飽きてくるが、時にこんな好展望地があると嬉しい。「向かいの尾根は気持ちのいい展望ハイキングが出来る」とか、右の尾根は山桜が素晴らしい」など嬉しい情報も提供された。奥久慈男体山をバックに集合写真を撮って次に向かった。何回か小さなピークを超えて最後の急登を登ると沼ノ上三角点で、4等三角点の標石があった。ここから尾根を歩けばまだイワウチワが続くとのことだったが、イワウチワはもう十分に堪能したので、林道まで急坂を下った。
地形図では破線の道がもっと奥まで続いているが、実際は林道がここで行き止まりになっている。しかも広場もないので、車でここまで入ってきたらバックが大変だ。林道脇の山にはミツマタやダンコウバイの黄色い花が彩りを添え、道端にはユリワサビやキクザキイチゲが白い花を咲かせていた。40分林道を歩いて車道に近づいたところで左の斜面を見上げると、イワウチワの白い花が見えていた。部落のすぐ目の前に、山の花とばかり思っていたイワウチワが群生しているのだった。

b)常陸太田のサクラ
奥さんに早く会いたいのでまっすぐ日立に帰るという啓ちゃん、那賀のカタクリを眺めてから帰るという下山先生と深谷さんとここで別れた。我家は、帰途、常陸太田のサクラを眺めてから帰ろうと、まず十国峠に寄ってみたがまだ固い蕾だった。西山公園に入ると、こちらはほぼ満開の状態で花見を楽しむことができた。



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