T64 難行苦行の荒海山

1.動 機
(荒海山登山ルート)
雨の天気予報が続いていたのでしばらく山はお休みの積りでいたが、金曜日になって土日の天気予報が好転した。休日なので、あまりメジャーではない山をと考えて、日曜日に荒海山に登ろうと決め、前日に近くの貝鳴山に足慣らしに登ることにした。ところが、出発当日朝の天気予報で日曜日が雨模様に変わり、急遽、土曜日に荒海山に登ることに変更した。ゆっくり出発したので荒海山は忙しい登山になってしまい、滑りやすい急登やガレバ、木の根道が続く荒海山は、暑さの中でたっぷり汗を搾られ、文字通り難行苦行の山行になった。貝鳴山は、日曜日朝が予報通りの雨模様だったので、登らないで帰ってきた。

2.データ
a)山域:荒海山(1580m)
b)登山日:2006/06/17(土)晴後曇
c)コースタイム:
日立自宅 7:20 = 8:40馬頭道の駅8:50 = 10:00田島道の駅10:10 = 10:30@鉱山跡10:40 ---- 11:15C渡渉点 ---- 11:55境界尾根鞍部12:00 ---- 14:05 K荒海山(太郎岳)山頂(昼食)14:30 ---- 14:40 L次郎岳三角点 ---- 14:50K荒海山(太郎岳)山頂14:55 ---- 16:35 境界尾根鞍部16:45 ---- 17:20C渡渉点 ---- 17:45@鉱山跡17:55 =(入浴・夕食)= 20:00田島道の駅(車中泊)18日6:30 = 7:40馬頭道の駅8:10 = 9:40日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「荒海山(西部)」

3.記 録 
厳しかったルートの思い出を写真にしたがって綴る。
@駐車場所
R121からR352に入るところで只見方向に曲がり、5kmほどで荒海川沿いの地方道に別れ、どんどん奥に走った。会津高原オートキャンプ場を過ぎ、八総銅山の鉱山跡まで入ると、ボタ山の近くで道幅が広くなっていて数台車が停まっていた。もっと先にも入れそうだが、ここに駐車して歩き始めた。我家から140kmだった。
A倒木あり、車はここまで
住友金属の作業所までの道は整備されていた。作業所の先50mに倒木があり、その手前に2,3台駐車可能な場所があって一台駐車していた。作業所前でターンできるので、ここまで入ってきてもよかった。
山行中に何人かに出会ったが、ほとんど山菜取りの人達だった。
B車の走らない車道は荒れ放題
倒木の先は手入れされておらず、落石もそのまま、泥んこ道、流水に洗われるところもあり、歩くにも苦労だった。
C登山道は渡渉から始まった。
登山道は荒海川の向かいにあり、荒海川を石伝いに渡る。前日までの降雨で水量が多く、沈んだ小石を踏んで渡った。
D最初は緩やかな沢登り
流れのある小沢を、コケの生えた石を踏みながら登った
E、F急坂の連続
沢登りの次には涸れ沢の急登が続いた。数箇所のガレバには太いロープが張ってあり、木の根っこや泥んこのロープをつかんで登った。
G荒海山は双耳峰
境界尾根の鞍部に上がると、しばらくはなだらかな尾根歩きになり、荒海山の双耳峰も見えていた。
H尾根道にも急坂のアップダウン
快適な尾根歩きは少しだけ、やがて木の根っこが張り出した歩きにくい荒れた道になった。何回かアップダウンを繰り返し、後半は急な坂がどこまでも続いてたっぷりと汗を搾られた。

I高度が上がると展望満点 
汗を拭きながら振り向くと、大嵐山、八総佐倉山、七ケ嶽など最近登ったばかりの会津の山々が広がっており、その向こうに会津駒や会津朝日などの雪山も見えていて嬉しかった。もう少し登ると燧ケ岳も見えてきたが、磐梯山は雲の中だった。 
J花は少なかった
山頂近くの石楠花の花を期待したが、すでに散り敷いていた。
途中で見た花は、ラショウモンカズラ、キンラン、マイヅルソウ、ツマトリソウ、タムシバ、タニウツギなど。
写真の花は赤紫のものと二株あって一番可愛いかったが、テガタチドリかな。
K荒海山山頂の太郎岳
登りつめたところが太郎岳、荒海山の山名板が立っていた。1580.4mと表示されていたが、地形図ではこちらは1581mになっている。
山頂からは360°の大展望、でも登頂したのは2時過ぎ、残念ながら飯豊、磐梯、安達太良、那須、日光の方向の山々はみんな隠れていた。
三角点まではきつい藪漕ぎ
三角点峰は目の前だったが、そこまでは笹が茂った藪漕ぎだった。
Lもう一つの山頂、三角点峰の次郎岳
三角点は次郎岳にあり、標高1580.4mである。こちらも360°の大展望。 ゆっくり山名同定をしたかったが、早く下らないと日が暮れる。証拠写真そこそこに引きあげた。



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