U32 境界尾根の馬放平・江戸沢三角点

1.動 機
大子町と旧山方町を分ける北西に伸びる尾根筋に三角点が並んでいる。この前は国神神社から登って岩下三角点をつめたが(U25)、今度はその先、馬放平と江戸沢の三角点を踏んでみることにした。桧沢集落から取り付いて尾根筋を歩き、二つの三角点を踏んで飼料工場に降りたが、今年始めてのイワウチワやシュンランの花に出会えて嬉しい山行になった。
(境界尾根縦走ルート)

2.データ
a)山域:山域:馬放平三角点(378.2m)江戸沢三角点(414.8m)
b)登山日:2007/03/09(金)晴
c)コースタイム:日立自宅 9:15 = 10:15 桧沢集落 10:30 ---- 11:05 尾根(眼鏡探し)11:35 ---- 11:40 NHKアンテナ ---- 12:00 馬放平三角点 12:30 ---- 12:55 分岐点 ---- 13:05・335m ---- 13:15 林道 ---- 13:30 江戸沢三角点 13:40 ---- 13:55 豊橋飼料 ---- 14:20 県道 ---- 15:00 桧沢集落 15:20 = 16:20 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000「常陸大沢(南東)」

3.山行記録 
R118から分かれて県道321の桧沢口集落に入ると、擁壁のところが広くなっていたのでここに駐車した。擁壁が切れたところまで引き返すと谷間に踏跡があったので、ここから入った。植林手入れのための踏跡なのか、そのうち消えてしまった。左の急斜面を支尾根に攀じ登って少し登ると、左から上がってくる登山道にがあった。登山道は先で二股に別れ、右の道をとったらこれも主尾根の手前で消えてしまった。適当に攀じ登って尾根まで上がると、尾根筋にはちゃんと踏跡が伸びていたので、これで目的地まで歩けそうだとやっと安心した。
ここにイワウチワの群落があり蕾の写真を撮っていると、和子が「咲いているのがある!」と嬉しそうな声を上げた。今年初めてお目にかかるイワウチワだ。丁寧に写真を撮った。その脇には花を開いたシュンランもあった。
(初めましてイワウチワさん)
(シュンランも咲いていた)
花の写真を撮って歩き始め、次の310mのピークに差し掛かった時「眼鏡かけていないよ」と和子からご指摘があった。慌てて引き返して探し回ったが、どこに落としたのか一向に見つからない。また眼鏡の新調かと諦め始めた時、最初に蕾の写真を撮ったところの草むらに落ちているのが見つかった。何度も二人でうろうろ探したところだったので不思議だったが、とりあえず和子の機嫌は治まったので良かった。今日一日平和に歩けることになった。
310mのピークに上がるとNHKのアンテナが立っており、左から登山道が上がってきていた。登山道の二股を左に曲がった先なのだろうか。間違えたみたいだが、苦労した分春の花に出会えたのだから良かったのだと慰めあった。ここからは男体山は見えないが、青笹山の稜線が樹間に見えており、盛金富士の姿がなかなか良かった。
稜線上の道を登って378.2mの馬放平3等三角点に登りつくと、樹間からだが男体山の岩稜が広がっていた。反対側には盛金富士から青笹山の稜線も見えていた。今日は風もなく、暖かい陽だまりで弁当を広げてゆっくりと昼食をとった。
(馬放平三角点にて)
(樹間からの男体山展望)
ここを下ってからは植林の中になり、しばらく痩せ尾根が続いた。下草も育たないので歩きやすかった。二つのピークを越えた次のピークに、尾根上ではじめての分岐があったが、左の境界に沿って歩きとおした。335mのピークから下った鞍部に林道が通っていた。右手に材木の積み込みが出来そうな広場があって、その先の林道は少し藪っぽそうだった。

(江戸沢三角点にて)

林道の向かいに踏跡を見つけて植林の中を適当に登っていくとまた登山道に出会い、その上に414.8mの江戸沢4等三角点があった。周りが桧の植林なので見通しが良くない。証拠写真を撮って、少し休んでから直ぐに下山にかかった。
向かいの眼下に林道が見えており、これに降りれば久隆下部落に出られそうだが、随分と遠回りになりそうだ。来た道を境界線まで下ると、境界線上に立派な道が通っていた。これをまたいで下るとまた登山道が現れ、これを下ると下に工場が見えてきた。近付くとどんどん匂いが強くなる。私は杉花粉用にマスクをしているのでまだ救われたが、和子は鼻をつまんでいる。稜線を歩いている時にも異臭を感じていたのだが、ここから出ていたのだ。登山道をそのまま下ると遠回りになりそうなので、急坂をずるずると下って工場脇に下り、地形図の実線の舗装道末端に降り立った。工場は飼料工場だった。
舗装道を歩くのは面白くないので、右手に伸びている未舗装の林道を歩いてみることにした。この道も県道に下りていると思って歩き始めたのだが、道は一向に高度を下げることなく等高線上をどこまでも伸びており、ついには登り始めた。・335mの先の鞍部に上がっている林道だった。幸い鞍部手前で分かれ道があり、この林道を歩いているうちにやっと下り坂になって安心した。この林道は県道の手前で突然行き止まりになり、ザレた急坂を下ってやっと民家の庭先に降り立った。先ほど敬遠した舗装道の出口近くだったが、大分遠回りをした。
後は県道を駐車場所まで帰るだけだったが、途中、満開の梅の花や可憐に咲いたスミレの花を愛でながら歩き、道端にナノハナやフキノトウを見つけては収穫して歩いたので、随分と時間がかかってしまった。
(満開の梅の大木は見事だった)
(道すがらフキノトウも咲いていた)



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