U68.ニッコウキスゲの雄国沼

1.動 機
大矢さんから「雄国沼のニッコウキスゲが綺麗だったよ」との連絡が入った。ニッコウキスゲのことは頭になかったが、これを聞いて無性に見たくなってきた。雄国沼のニッコウキスゲは7年前に下山先生に連れられて、八方台から猫石と下って、雄国沼湿原を一巡して雄子沢まで歩いたことがあるが、今回は和子の体調が先日の恵那山での虫害であまり良くないので、雄子沢から往復するにした。金沢峠まで萩平からシャトルバスで入るルートもあったが、観光客と一緒のうえ往復1000円のバス代もかかるので論外とした。

2.データ
a)山域:雄国山(1271m)
b)登山日:2007/06/28(木)曇時々晴れ
c)コースタイム: 
日立自宅 7:20 = 8:30 日立中央IC = 10:00 猪苗代IC = 10:30 R459路側 10:40= 10:45 雄子沢登山口 ---- 11:40 雄国沼休憩小屋 11:45 ---- 12:05 湿原遊歩道(昼食)13:05 ---- 13:40 雄国山登山口 ---- 14:05雄国山山頂 14:15 ---- 14:30 雄国山登山口 ---- 15:25 R459路側 15:35 = 16:25 猪苗代IC = 18:00 日立北IC = 19:30 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「磐梯山」「喜多方」

(雄国山登山口にあった雄国沼歩道案内図)


3.山行記録
我家を7時20分に発車したが、日立市内の出勤渋滞で日立中央ICまで1時間かかった。高速は順調でETC通勤割引のため小野ICで入り直し、五百川PAで休憩して猪苗代ICには10時に到着した。R459も順調に走って雄子沢の登山口に着いたのは10時半だった。
今日は平日なのだが駐車場からは車があふれ出し、前後それぞれ300mの路側に40台ずつの車が駐車していた。その先頭に駐車した我が車から登山口まで5分ほど歩いた。雄国沼の人気の高さを思わせた。
(路肩駐車の車列、登山口まで5分歩いた)

登山口か歩き始めると、朝早く登った人がもう下ってくる。「満開で最高だよ」と声をかけてくれる。
雄子川沿いを登る登山道は、傾斜が緩やかで手入れも良くて気持ちよく歩ける。道端にはカラマツソウやヤグルマソウ、ホウチャクソウなども咲いており、周りのぶなの新緑のマイナスイオンにも癒される。1時間ほど気分良く歩いて、大きくて立派な休憩舎に到着した。中にも前庭にも、嬉しそうな顔で弁当を広げる人でいっぱいだった。
弁当は後回しにして湿原に向かった。ウラジロヨウラクやキンポウゲなどを愛でながら歩くうちに、左下に一面まっ黄色な湿原が見えてきた。木道には行列が出来ている。金沢峠からの道と合流すると、パンプスや紳士靴を履いた賑やかな観光客の集団に挟まれた。
(気持ちのいい雄子沢登山道)

(満開のニッコウキスゲと行列の続く木道:湿原近くの遊歩道から展望)

遊歩道に入ると、眼前に一面のニッコウキスゲが広がった。今年は花付きも良い様で、見応えがある。木道を歩きながら、あっちを向いたりこっちを向いたり、何回もシャッタを押した。目の前で休憩所の場所が空いたので、ここで弁当を広げ、一面のニッコウキスゲを眺めながらゆっくりと食べた。至福のひと時と言うのだろうか。
(木道からの湿原展望(1))

(木道からの湿原展望(2))

レンゲツツジはおしまいだったが、湿原には他の花も静かに咲いていた。狭い木道上で行列を交わしながら、何とか写真に収めた。行列の皆さんから「すみません」と言われながら通り過ぎて貰ったが、少々迷惑だったかな。
(アヤメ)
(コバイケイソウ)
(トキソウ)
(サワラン)
(ワタスゲ)
(ヤナギトラノオ)

和子が「このまま帰ったのでは物足りない」と言い出したので、休憩舎の先の分岐点から雄国山に登ってみることにした。尾根までウラジロヨウラクやシラネニンジンの咲くジグザグに切った登山道を登った。尾根に上がると、展望が開けてきて、雄国沼の周りに一面に黄色いニッコウキスゲの群落地が広がっているのが見渡せた。山頂に近付くと階段道になり、下ってくる団体の皆さんに「もうすぐですよ」「きついのはここだけですよ」といたわっていただいた。
山頂の展望台に上がっても、今日はほとんど展望がない。磐梯山も霞み加減、吾妻連峰がかすかに見えるだけ、飯豊連峰は雲の中だった。
すぐあとから団体さんが登ってきて、賑やかになってきた。山頂標の前でシャッタを押してもらって、下山にかかった。
(雄国山頂にて)

(雄国山から雄国沼を見下ろす:ニッコウキスゲの群落地が黄色い)

下りでは和子の歩きは快調である。大勢の人をどんどん追い越して歩いていく。15時半に登山口まで降りつくと、路肩に停まっていた車列は嘘のように消えていた。



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