V16.盥ガ峯

1.動 機
来週の日曜日まで山歩きはお休みの予定だったが、前夜の天気予報で今日の日曜日が寒くて快晴と報じられ、もしかしたら富士山が見えるかもしれないと思って、展望のいい三王山まで出かけることにした。山仲間達から「茨城の山から富士山を見たよ」との知らせを受けていたのでじりじりしていたのだ。三王山まで出かけるついでに、近くの盥ガ峯に登ってくることにした。道路地図で盥ガ峯という山が読み方も分からず、以前から気になっていたのだ。

2.データ
a)山域:三王山(253m)、盥ガ峯(152m)
b)登山日:2008/01/13(日)晴
c)コースタイム:
日立自宅 9:00 = 9:55 三王山P 10:25 = 10:55 野球場P 11:05 ---- 11:15 行止り@ ---- 11:20 野球場P ---- 11:35 鉄塔点検路入口A ---- 11:40 分岐B ---- 11:55 盥ガ峯 12:20 ---- 12:40 林道末端 ---- 12:55 野球場P 13:05 = 13:10 分岐D ---- 13:15 分岐C ---- 13:20 分岐D = 15:00 日立自宅
d)同行者:和子
e)地形図:1/25000 「徳蔵」
(盥ガ峯登山コース)



3.山行記録
三王山の駐車場に着くと、帰り支度をしていた桂村の男性が「今日は風がないから富士山は駄目だよ。天気のいい日を狙って度々来るのだが、富士山が見えるのは3回に1回ぐらいだね。尺丈山や高鈴山は白くなっているよ。」と声をかけてくれた。桂村と聞いて、「この山は何と呼ぶの」盥ガ峯の地形図を見てもらうと、漢字では分からないようだったが、回りの土地の名前から「たらいがみね」だと教えてくれた。
凍って滑る階段を慎重に登って赤い展望台の上に上がると、八溝山、奥久慈男体山、高鈴山、御前山、仏頂山など近くの山は綺麗に見えていたが、日光も那須も頭は雲の中、もちろん富士山は全く見えない。芳賀の富士山を眺めて諦めて「たらいがみね」に向かった。
(三王山展望台)
(芳賀富士)

(補正)展望台の上で、和子が「あそこに富士山が見えるみたい」と盛んに指差していたのだが、私の目にはどこを指しているのかも分からなかった。土地の男性の話で先入観もあって真剣に見なかった所為もあるかもしれないが、その時は富士山は見えなかったとの結論になっていた。
翌日の夜、前日の写真を見直していたら、和子の撮影した展望写真のなかに、ネットの写真と同じところにかすかに白い富士山が確認できた。
(和子の富士山)
(ネットの富士山)

R123を野口の交差点で南に向かい、圷小学校のところで右折して県道246を西走すると、左手に赤い鉄塔が目立つ盥ガ峯が見える分岐があった。そこを入ると草野球の野球場のようでバックネットを張ってあった。
ナビで確認すると、地形図の破線の道だったので、その駐車場に車を停めて歩き始めた。轍のある広い道が続くので、今日はらくちんハイクだと思ったが、谷間の奥まで入って田圃が尽きると道も終わりになった。古い林道や踏跡を辿ろうとしたが、物凄い厚い藪が行く手を阻んだ。
(野球場から盥ガ峯)
(道が消えた@)

やむなく県道まで引き返して、地形図で少し東にある実線の道に入って南に向かった。陶芸の一軒家を過ぎて高圧線の下までくると、「那珂線29号」の黄色い点検標柱があった。ここから田圃のほとりを入っていくと小さな池があった。シモンさんHPに、2cmの氷が張っていたという池らしく、シモンさんがここから登ったのだと分かった。
右手の尾根に上がるのに小さな沢を丸太の橋で渡った。
(鉄塔点検路入口A)
(小川を渡る)

始めは藪っぽい道だったが、すぐに刈り払われた歩きやすい道になり、すぐに、最初に狙った破線の道に合流した(B)。ここからは轍のある道になった。下の方には古い舗装の道が伸びていた。この広い道は鉄塔の下まで続いたが、鉄塔30号への分岐は鉄塔の少し前にあった。
(すぐに歩きやすい道に)
(整備された点検路)

鉄塔を過ぎると植林になり、道は踏跡程度になった。少し痩せ尾根があって、すぐに赤いペンキを塗った三角点があった。カワスミさんの山名板は字がほとんど消えていたが、真新しいプラスチックの山名板が対面にぶら下がっていた。三角点の前で証拠写真を撮り、暖かい陽の下でテイータイムにした。
(鉄塔からは植林の中)
(三角点と山名板)

シモンさんは、ここから水戸レイクスCCの方向に下って途中から右に曲がって、一つ西の尾根の破線の道を歩るこうとしてとんでもない藪漕ぎをしたらしい。少し偵察してみたが、南の踏跡はだんだんと細くなりそうだったので、往路を引き返して、分岐Bのところから古い舗装の道を進んでみた。途中Cで右に分かれる道があったが、そちらに行くと歩いて来た実線の道に近付きそうなので、引き返して左の道を進んだ。明るい展望のいい道が少しだけ続いたが、突然、この道も藪の谷の上で終わりになった。
下には野球場も見えていたので、この谷に下りていった。はじめは和子が先を下りたが、後20mほどのところで物凄い藪になって音を上げた。私が代わって笹薮と蔦が絡まる藪をラッセルしながら道を作って先導した。下りたところは、最初歩こうとして藪に阻まれた@点のすぐ近くだった。
(点検路を過ぎても広い林道)
(林道が尽きて藪漕ぎ)

野球場まで戻ったが、さっきCで分岐した林道がどこに出ているのか気になってきた。これを確かめるために、車で実線の道に行ってみた。陶芸の一軒家の手前Dで右手に上がる狭い車道に入るとすぐに二又になった。左に進んで何度か曲がりながら歩くと、確かにCの分岐に到着した。
これを確認できたことで満足した気分になって日立まで引き返し、日立南ドライブインのお安い昼食でお腹を満たして我家に帰ってきた。
(分岐D)





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