Z35.生瀬富士から鋸21峰(MAC)

1.動 機
水戸アルパインクラブの今年度最後の例会は、奥久慈の生瀬富士から鋸21峰を縦走する健脚コースだった。この稜線は何度も歩いたコースで、私も幹事の一員として下見も含めて企画立案に携わってきたが、全コースを通して歩くのは今回が初めてだった。参加した13名は皆さん超健脚者揃いで、予定時間よりも1時間半も早くゴールインして、「色々変化もあって面白いコースだった」と涼しい顔をしていた。

2.データ
a)山域:生瀬富士(410m)、赤坂三角点(413m)、釜田三角点(334m)
b)登山日:2012/3/25(日)晴たり曇ったり一時雪
c)コースタイム:
日立自宅 4.25 = 4:35 日立電鉄南営業所 4:40 = 4:50 東海駅 5:05 = 5:20 勝田 = 5:35 水戸駅 = 5:55 那珂町 = 5:55 コンビニ 6:05 = 6:50 下高倉公民館 7:00 = 7:20 滝見の湯 = 7:25 立神集落 7:40 ---- 7:50 鳥居 ---- 8:15 生瀬富士岩頭 8:25 ---- 8:35 生瀬富士 8:40 ---- 8:50 谷コース分岐 8:55 ---- 9:05 #21峰 ---- 9:20 #20峰 ---- 9:35 #19峰 ---- 9:40 #18峰(赤坂三角点) ---- 9:50 #17峰 10:05 ---- 10:10 #16峰 ---- 10:15 #15峰 ---- 10:35 #14峰 ---- 10:45 #13峰 ---- 11:05 #12峰 11:30 ---- 11:40 #11峰 ---- 11:50 #10峰 ---- 12:05 #9峰 12:15 ---- 12:30 #8峰 ---- 12:40 #7峰 ---- 12:50 車道 13:05 ---- 13:20 #6峰 ---- 13:30 #5峰 ---- 13:50 #4峰(釜田三角点) 14:00 ---- 14:15 #3峰 ---- 14:25 #2峰 ---- 14:30 #1峰 13:40 ---- 14:55 月待ちの滝 15:20 = 15:40 滝見の湯 = 16:05 里美JA直販店 16:20 = 17:10 那珂 = 17:30 水戸駅 = 17:45 勝田 = 18:05 東海駅 = 18:15 日立電鉄南営業所 18:20 = 18:30 日立自宅
(生瀬富士と鋸21峰縦走コース)

(生瀬富士と鋸21峰縦走コースの標高差)

d)同行者:水戸アルパイン会員13名(男5、女8)、和子
e)地形図:1/25000 「袋田」

3.山行記録
 早起きしていつもの日立電鉄の駐車場に車を入れて、5時前始発のバスに一番乗りして出発した。県内の山行にしては随分と早い出発だが、岩場ある30を超す峰々を乗り越えて行く縦走なので、コースタイムにゆとりを持たせたので、日暮前にゴールするためにやむを得なかったのだ。東海、勝田で幹事団が揃い、水戸、那珂町と走り、更に大子の滝見の湯に宿泊して参加してくれる4名が乗ってきて、今回の15名の参加者が全員揃った。
 運転手さんに無理言って狭い地方道を走って貰って、登山口のすぐ近くでバスを降りた。平野さんの号令で準備運動をして、下山さんのリードで歩き始める。
 下合の農道に入り、川沿いを歩いて鳥居のところから登りになる。
(バスを降りて準備運動)
(鳥居のところから登り始め)

 植林から雑木の林になると、岩っぽい尾根歩きになってくる。やがて山頂近くになると急傾斜の岩登りになったが、みんなベテラン揃いで渋滞することもなく快調に登って行く。大勢で岩登りすると時間がかかるに違いないと思っていたが、岩頭には予定時間よりも30分も早く登り着いた。
 岩頭からは那須から日光にかけての山々の展望を楽しんでから、岩頭の下で集合写真を撮った。皆さん疲れも見せず、いい笑顔だった。
(岩場もなんのその)
(笑顔で集合写真)

 生瀬富士の岩尾根渡りも、岩場の急降下もなんなくこなして、馬頭観世音のある谷コースの分岐までの所要時間は、予定より1時間近くも早くなっていた。
 ここからリーダ役が私に回ってきた。いつも最後尾を勝手気ままに歩いているので、いつもは人のいない背後から賑やかな話声が聞こえてきて落着かない。面白そうな話に耳を傾けていると、頼りの綱のポケナビを眺めるのもおろそかになる。後ろから「そっちじゃないぞ」と声を掛けられて、慌ててポケナビを覗いてみると予定のコースから外れていて慌てて引き返す。登ったり下ったり、繰り返すうちにこんな醜態を3度も繰り返した。すぐ後ろについて歩いていた人には迷惑をかけ、仏の顔も三度まで、離れて行かれてしまった。
(登って)
(下って)

 #7ピークと#6ピークの間で車道に降りる。ここで一休みして平野さんの音頭でエイ!エイ!オー!と気合を入れ直してまた歩き始めた。
 ここからの登り下りは一段と急坂になったが、気合入れの効果があったのか、皆さんお元気でペースを落とさなくても隊列は乱れない。
(エイ!エイ!オー!)
(まだまだ続く)

 絶景の子午線岩の上の#1ピークで、平野さんの「見落とし八景」の説明を聞いた。ここからは下り一方、快調に歩いて県道33号に降り立って、今日の縦走は終りになった。予定時刻よりも1時間半も早かった。私のルートミスも何するものぞ、皆さんお元気だ。
 平野さんが下山口すぐ近くの月待の滝を案内する。裏見の滝とも呼ばれるこの名瀑をまだ見たことがないと言う人もいて、大変だった縦走を歩ききったいい御褒美になったようだ。私一人、河床に渡ってシャッタを押した。いい記念写真になりました。
(やっと終わった)
(月待の滝)

(子午線岩)
バスの待つ駐車場に入ると、売店で美味しい林檎の試食が出された。みんなで次々と買い込んだので、売店の林檎は売りつくし状態に近かくなった。
 ここからの帰りは運転手さんに回り道してもらって、大子町方向から子午線岩の絶壁を眺め、大生瀬トンネルを潜って立神集落からは生瀬富士の鋭鋒を眺めながら滝見の湯に向かった。
 バスの中では「大変だったけど、変化があって面白いコースだった」という声が聞こえてきて、今回の山行の企画をした一員として嬉しい事だった。ルートミスをしなかったら満点だったんだがなあ。もう一つ、歩行時間のゆとり過剰の問題もあったっけ。




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