A44.盛金富士のイワウチワ

1.動 機
 最近時々スニーカで裏山風神山に登るリハビリ登山はしていたが、盛金富士の高度差は300mあって200mの風神山の5割増しの急登が続く。和子は心配するが、久し振りにMACの山仲間とどうしても逢いたくて、最悪登山口で挨拶だけしてさよならになることも覚悟で参加申し込みをしていた。
 朝になってお天気はまずまず、体調も良くて、今年初めて山靴を履いてザックを背負って(格好つけで中身は雨具一つだけ)の山登りだったが、皆さんの賑やかな話声を聞きながら楽しく盛金富士山頂まで同行することが出来た。遅くなったかと心配だったイワウチワも綺麗な姿で待っていてくれた。

2.データ
a)山域:盛金富士(341m)
b)登山日:2013/4/6(土)曇
c)コースタイム:
1日目:自宅7:30 = 8:25下小川駅8:45 ---- 8:55登山口 ---- 9:20休憩所 ---- 9:40盛金富士山頂10:00 ---- 11:00下小川駅11:10 = 11:20西野内桜並木11:25 = 12:00米工房12:30 = 12:40常陸太田うどん屋(昼食)13:10 = 13:40自宅
(盛金富士往復登山のMAP)
(盛金富士往復登山の標高差)

d)同行者:MAC会員18名(男9、女9)和子
e)地形図:1/25000 「山方」

3.山行記録
 この山行は本来水戸アルパインの3月例会の行事で、私も幹事の一人だった。今年の冬の低温を考慮してイワウチワの満開時期が遅れると睨んで、主幹事のシモンさんの決断で4月にずらしていたのだが、3月になって時々暖かい日が出てきて桜の開花が例年より早くなりやきもきしていた。その上、一週間前から6日の天気は荒れ模様との天気予報が流れて心配は最高潮、催行中止も覚悟していた。ところが前日の天気予報では雨は夜になってからとなり、胸を撫で下ろして本日の無事催行になった。

 何時もよりは早い朝食をとって和子の運転で集合時間の10分前に下小川駅に到着したが、車の人は殆どすでに到着済みで、久し振りの顔、顔、笑顔と拍手で出迎えられた。車を降りて握手で再起を祝っていただいた。何時もの仲間と会えるのは本当に嬉しい。
 電車の人が下りてきて、シモン幹事の今日の予定と注意事項の説明があり、私の挨拶や新加入の人の紹介があって、平野幹事の音頭で準備運動が始まる。風神山では準備運動もしないで歩き始めていたが、身体のあちこちがほぐれていく感じが気持ち良かった。
 遅くなると天気が悪くなりそうなので、予定よりも早めに歩き初め、登山口から山道歩きが始まった。
 登山口に使い古しの杖が数本置いてあったが、なかには恰好のいい布袋竹の杖もある。先週のNHKハイクの時に、この竹は登山口近くに自生しているのだと和子が永井リーダに教わっていて、私へも実物をゆび指しながら伝授。
(準備運動をしてからスタート)
(登山口)

 皆さんの後ろについてゆっくりと歩いたが、皆さんも心配顔で時々後ろを振り返りながら登っていく。少し登ると急登になって汗ばんできてウインドブレーカを脱いだ。私自身も腰の具合を心配したが、コルセットでしっかりと固定された感触が心地よく、まったく痛みを感じることもなく、皆さんの明るい会話や笑い声を聞きながら快調に登って行った。
(急登)
(今年初めてのリュックと山靴)

 腰の調子が思ったよりも良いので、休憩所をパスして急坂のイワウチワの群生地に入り込んで、あちこち移動しながらシャッタを押していたら、「川本さんが、あんなところにいるよ!」と呆れられた。
 皆さんに負けないようにイワウチワの写真を何枚も撮りました。
(ピンクのイワウチワ)
(白いイワウチワ)

 山頂まで皆さんに後れを取らないで登りついた。全員揃ったところで、私の再起を祝った集合写真が撮られた。真ん中に座らされて少々面はゆい。
 ここで一休みして皆さんは別のイワウチワ群生地に向かって出発した。コースは去年のイワウチワ探検隊の時と同じである。身体の調子に違和感は全くなく、まだまだ歩けそうだったが、この先まだ10kmもある!。ここまで一緒に歩けたことに満足して、予定通りここから引き返すことにした。
(山頂到着)
(集合写真)

 皆さんを見送ってから、集合写真のシャッタを押していただいた女性二人連れと話が弾んだ。二人がつくばみらい市在住で「藪山歩きも平気で、下のイワウチワ群生地から直接山頂まで藪を漕ぎながら登ってきた」。シモンさんHPの愛読者で、「さっきの人がシモンさんとはっきりしていればお話したかった。次の探検隊には申込みしたい」「今日のMACのコースを歩きたくていたが、今日は家に約束があって後を追いかけることが出来ない、残念」。夫婦二人の山歩きも覗いたことあり「似ていると思ったが、やっぱり(夫婦二人の山歩き)の人ですか!」
 二人と別れて下山開始、途中、イワウチワ群生地にもう一度入り込んで、可愛い花々を鑑賞しながらゆっくりと下った。
 下小川駅まで下って、そのまま真直ぐ帰っては勿体ない。来る途中に舟生橋の手前で久慈川の向こう岸に見えたさくら並木が綺麗だったので、立ち寄ってみることにした。私の運転で出発、舟生橋手前に左に分かれる枝道があって、これに入っていくとやがて桜並木が見えてきた。近くに採石場や砕石処理工場があって、ダンプが行き来して雰囲気はあまりよくないが、サクラは綺麗なので車を停めてしばらくシャッタを押しながら歩いた。
(西野内のサクラ並木)

 盛金富士がサクラの花越しに綺麗に見えていた。
(サクラ越しの盛金富士)

 帰途、久しぶりに、こめ工房に立ち寄って直販農産品を物色し、常陸太田のうどん屋で独特製法のうどんを賞味して我が家に帰った。
 急登の山をこなして、久し振りに仲間の顔に出会え、可愛いイワウチワにも出会えて本当に嬉しい一日でした。少し疲れたかなあ?



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