A75.蔵王ハイキング

1.動 機
 蔵王ハイキングと銘打って水戸アルパインクラブの7月例会が募集された。コースは刈田岳から熊野岳へ歩いて中丸山を通って坊平高原に下る計画になっていた。蔵王には2000年の7月にコマクサを求めて二人で刈田岳から名号峰まで歩いたことがあるが、中丸山コースは初めてだった。久しぶりに仲間と一緒したいが、私はまだグループで歩くのは迷惑を掛けそうなので、和子だけ参加することにした。和子も久しく山歩きから遠ざかっていたので脚力を心配していたが、一週間前から毎朝風神山に登って足慣らしをして参加し、皆さんと元気に楽しく歩くことが出来たと嬉しい報告だった。

2.データ
a)山域:刈田岳(1758m)熊野岳(1841m)中丸山(1562m)
b)登山日:2013/07/20(土)、21(日)
c)日程:
7/20:日立電鉄南営業所 = 水戸IC = 白石IC = 刈田岳駐車場 = リフト ---- 刈田岳 ---- 熊野岳 ---- 中丸山 ---- ライザワールド(泊)
7/21:ライザワールド = 刈田岳駐車場 ---- 御田の神湿原 ---- スキー場 = ライザワールド = 白石IC = 水戸IC = 日立電鉄南営業所 = 自宅

(蔵王ハイキング歩行ルート)

(中丸山ルートの標高差)
(御田の神ルートの標高差)

d)同行者:和子単独
e)地形図:1/25000 「蔵王山」

3.山行記録
1日目(7/20):アクセス・中丸山コース
日立自宅 4:00 = 4:10 日立電鉄南営業所 4:15 = 4:25 東海 = 4:40 勝田駅 = 5:00 水戸駅 = 5:20 水戸IC = 6:00 中郷SA 6:10 = 7:25 安達太良SA 7:55 = 8:40 白石IC = 9:00 コンビニ 9:10 = エコーライン = 9:50 刈田岳リフト乗場 10:10 = 10:15 リフト降場 ---- 10:30 刈田岳 10:40 ----馬の背---- 11:35 熊野岳 12:05 ---- 12:10 中丸山分岐 ---- 13:20 中丸山 13:35 ---- 14:40 仙人橋 ---- 15:00 ライザレストラン(乾杯) 15:30 ---- 15:40 ウッデイロッジ(夕食) 18:50 = 19:15 蔵王温泉(入浴) 20:00 = 20:30 ウッデイロッジ (泊)

 超早起きして、私の運転で日立電鉄の営業所まで行くと、御馴染みの運転手さんに「ご無沙汰しているけど秋には私も乗せて貰うね」と声をかけると「慌てないでゆっくり養生してね」とにこやかに励まされた。(あとは和子の記録)
 バスはすぐに出発、東海駅で平野さんが乗り仲間が次々と乗り込んできて賑やかになる。今日は参加者15名、久し振りの参加で初対面の人もいるが、殆どは顔見知り、すんなりと仲間に溶け込むことが出来た。「今日は一人なの?」「まだリハビリ中?」とか夫の出席を待っていてもらえることに一安心。
 水戸ICから常磐道に乗り、中郷SAでトイレ休憩して磐越道・東北道と走って白石ICで一般道に降りる。山の方はガスがかかっていて今日の山行はどうなるかと不安になり、エコーラインに入ると路面はびっしょり濡れている! ああやっぱり今日は駄目か----と覚悟してバスに揺られていると、上に行くに従って雲海が見えるようになり、一部青空も顔を出してきた。みんなの顔もほころんでくる。
 刈田駐車場でバスを降りると、ここからはロッジの支配人さんのガイドになった。一人づつリフトに乗って運び上げて貰って楽ちん楽ちん。先ずは刈田岳に登って山頂の神社に参拝。雲はかかっているが視界は良好だった。
(リフトでらくちん)
(刈田岳神社)

 次は熊野岳に向かう。途中のなだらかな馬の背からは、右下に静かにたたずむ御釜のエメラルドグリーンの湖面がずうっと見えており、御釜のふちを歩いている人たちの姿まで見えていた。
(馬の背)
(御釜)

 歩きながら可愛いコマクサの花に元気をもらう。もう終わりかけていて小ぶりではあるが、あちこちに咲いている。
 熊野神社に参拝して昼食、岩をベンチにしてお弁当を広げた。
(コマクサ)
(熊野岳)

 ここからは2班に分かれ、A班は地蔵岳方面に向かい、B班は中丸山からライザワールドの宿に向かう。私はまだ歩いたことがないコースなのでB班に入って8名で歩いた。とはいえ、最後まで歩き通せるかどうか心配していたが、平野さんの巧みなリード、後からはジョウクがポンポンと飛び交い最後まで楽しく歩くことができた。
 中丸山分岐からは、道の左右にコマクサの花があちこちに咲いていて、「こっちの方が多いね」と話しながら歩いた。
 緩やかに下って行ったが、中丸山へは少し登り返した。道の左右にハクサンシャクナゲやハクサンチドリなど見ながら元気をいっぱい貰った。
(オノエラン)
(ハクサンチドリ)

(ウラジロヨウラク)
(ハクサンシャクナゲ)

 中丸山の山頂は山頂標があるだけの目立たないところだった。木道が続いていて、その木道で一休み、石川さんから遠くに見える宿泊場所や明日歩く湿原の説明をしてもらった。
(中丸山山頂)
(ライザワールド遠望)

 中丸山からはまた長い下り道、「南アルプスの下りのような感じだね」などと平野さんと話しながら500m下り、不動滝が見えてくるとジグザグの急坂になり仙人沢にかかる仙人橋に降りついた。仙人橋は吊橋だが、しっかりしていてみんなで渡っても大丈夫だった。
(不動滝)
(仙人橋)

 仙人橋を渡るとスキー場までの急登になった。途中に野鳥の森への分岐があったが、ひたすら登ってスキー場へ登り返し、あとはスキー場の中をひたすら下ってライザレストランに入って生ビール・コーラでかんぱーい!ここではピザの体験や外ではバーベキュウをしているグループもいて賑やかだった。
(スキー場から中丸山)
(ライザレストラン)

ゆっくり休んでからウッデイロッジへ入ると、Aコースの方達はすでに到着済みだった。ロッジは滞在型で食器付のミニキッチンやバストイレ付、2階建ての綺麗な宿だった。
 各々シャワーで洗髪を済ませ、幹事室でミーテイングしてからバイキング形式の夕食、食べ過ぎないように注意。それからバスに乗って蔵王温泉の共同浴場で強酸性の温泉に浸る。「新しい傷口はしみやすいよ」「終わったらタオルを水でよくすすいでね」とスキーでこの温泉が御馴染みの方からご注意があった。少々熱つめだったが、ジャボンと入っただけで身体は暖まり疲れは飛んで行った。やっぱり温泉まで来てよかった。
 ロッジに戻ってから幹事室でミーテイングの声がかかったが、私は朝が早かったので失礼して布団に入って白河夜船。

2日目(7/21):御田の神湿原散策
ウッデイロッジ 8:55 = 9:10 刈田駐車場 9:15 ---- 9:20 御田の神湿原 ---- 10:15 休み 10:25 ---- 10:55 お清水の森・ねじれ杉 11:00 ---- 11:20 仙人橋往復 11:45 ---- 12:00 ライザレストラン 12:55 =13:15 こまくさ平 = 14:05 白石IC = 14:20 国見PA 14:30 = 16:20 中郷SA 16:35 = 17:15 水戸IC = 17:35 水戸駅 = 17:55 勝田駅 = 18:10 東海= 18:15 日立電鉄南営業所 = 18:25 日立自宅

 昨夜は早く寝たので早く目が覚め、同室の根本さんと二人で朝食前のお散歩に出かけた。ペンション周りまで歩いたが、帰りは登り坂となり息がはずんだ。
 朝食はバイキングで、神の泉という冷たい水がおいしかった。朝食後荷物をまとめてバスに乗って刈田駐車場まで上がった。ここから御田の神湿原に下ったが、キンコウカが丁度盛りで綺麗、ワタスゲ、サワラン、線香花火になっているチングルマの群落を見ながら木道を歩いていった。
(御田の神湿原へ)
(ワタスゲ咲く湿原)

(キンコウカ)
(サワラン)

 御田の神湿原は先日の豪雨で水浸しになっていて長靴が必要とのことで途中で脇にそれ、別ルートでお清水の森へ向かった。一旦スキー場に出てから鬱蒼とした森の中の巻道に入り込み、ブナ林を見ながら滑らないように気を付けて四阿のある清水の森へと下った。
(スキー場)
(お清水の森入口)

 森の清水はガイドさんに「豪雨の後なので飲むのは止めましょう」と言われて、手を入れて冷たい感触を味わうだけで我慢した。
(お清水)
(冷たーい!)

 蔵王権現や姥神様、ねじれ杉などを眺めてから、昨日仙人橋から上がってきたスキー場へと下っていった。
(姥神様)
(ねじれ杉)
 昨日仙人橋に行かなかったAコースの中のお二人を平野さんが案内するというので、私も付き合った。吊橋まで下って仙人沢の清流を眺めてから記念写真を撮って、またスキー場まで登り返した。
(下のスキー場)
(仙人橋)

 ライザレストランで「食べ放題、払い放題」の手作りのピザの昼食をいただいた。今日は日曜日、外では家族連れて遊んでいる賑やかな笑い声が響いていた。
 帰りは温泉無し、トイレで着替えてバスに乗って出発したので、終点電鉄営業所に予定よりも2時間近くも早く着き、夫に出迎えて貰って我が家でゆっくりと汗を流した。




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